1184年屋島の戦いで源氏に敗れた平氏一門、幼い安徳天皇が祖母である二位尼に抱かれて、西の海に身を投げたという話は有名で、それが平家の最期であったと語り継がれています
ところが海に入水した安徳天皇は影武者で、本物の安徳天皇は平国盛に守護され祖谷の地に隠れ住んだというもう一つの平家物語が伝えられています。
そんな平家伝説の残る祖谷渓谷と大歩危小歩危を最高気温を更新した真夏に訪ねた時のレポートです。
まず、祖谷渓谷 大歩危小歩危って? 読めますか?
私は訪問の日が近くなるギリギリまでなんと読むのか分かりませんでした。
祖谷渓谷はイヤケイコクまたはイヤダニと呼ばれています。大歩危小歩危はオオボケ コボケです。
読み方さえ分かれば、覚えやすいインパクトのある地名ですね。
場所は徳島県西部三好市にある祖谷川を挟んだ渓谷で、谷は深く、山は急峻に立ち、深い緑がこんもりと茂り、秘境感がすごい。
大自然!!
JR大歩危駅に特急列車も停車するので、行きやすい秘境です。
JR大歩危駅からかずら橋に向かうにはバスで約30分。
車の方はかずら橋の近くに大型の駐車場があります。
かずら橋は、シラクチカズラという蔓類で作られた原始的な吊り橋で国指定重要有形民俗文化財に指定されており、日本三奇橋のひとつとしても有名です。
昔は祖谷川に同じようなかずら橋が多数掛けられていたそうですが、現存するものはこの祖谷のかずら橋を含めて3つだけです。
・営業時間 日の出から日没まで
・定休日 年中無休
・料金 大人550円、小人(小学生)350円
この祖谷のかずら橋から車で約1時間の場所に奥祖谷 二重かずら橋・野猿があります。私達は車ではなかったので、この時はここまでは行きませんでした。
暑い夏にマイナスイオンたっぷりの琵琶の滝。高さが50mあります。
祖谷のかずら橋から歩いてすぐ。
この滝のまわりに小さな食堂が並んでいて、そこをさらに歩くと祖谷川に降りられるようになっています。
今回はこれが目的でした。
流れの緩い浅瀬を見つけて水遊びです。
秘境の清流。最高です、来てよかった。
長男は岩の上を渡り歩く遊びにはまり、どんどん遠くに行ってしまい夫が連れ戻しに行ったかと思うと2人でさらに難易度の高い岩登りを始めてしまった。
野生児やな。
この時は利用しませんでしたが、かずら橋から500mほど歩いたところに『祖谷渓キャンプ村』があります。ここのデイキャンプを利用すれば祖谷川でたくさん遊べて、BBQなども出来るし、トイレの心配もしなくていいのでいいんじゃないかと思いました。
祖谷川で存分に水遊びをした後は、JR大歩危駅まで戻ります。
大歩危峡を吉野川沿いに散策しました。
植生が違うからなのか、私の住んでいるドイツの山の中とはだいぶ違う印象です。
大歩危峡は山が険しく、自分が飲み込まれそうに緑が濃くて圧倒される。
夫はもう嬉しくてたまらない様子でした。さすが野生児。
この時には次男が寝てしまっていたので、特に何をするでもなく。
しばらく歩くと道の駅などもあって、休憩しながら 川を横目に歩くのが癒される。
ラフティングしているグループも見かけました。
楽しそうだ。
土讃線を走るアンパンマン列車。
子どもは大喜びすること請け合いです。
この時、次男はまだ2歳。公共交通機関だけを使い、ベビーカー利用で観光しましたが、どこも問題なく行くことが出来ました。
赤ちゃんと一緒に行ける秘境・大自然です。
子どもが成長した今は、もっとワイルドに過ごせるのではないか。
野生児達が羽目を外しすぎないか心配ですが、それが楽しくもあり再訪の機会を狙っています。
また行きたくなる秘境『大歩危・祖谷渓谷』でした。