チェントヴァッリ(百の谷)はイタリア北部とスイス南部の国境にまたがる渓谷で、山肌に小さな村が張り付くように点在する素朴な風景が見られます。
夏には高級保養地としてヨーロッパ中から観光客を集めるマッジョーレ湖の北西部に位置します。
公共交通機関が通っていないので山間の村を訪れるには、車しか手段がないのですが、それだけに観光地化されていない(むしろ過疎化している)ありのままの人々の暮らしが見えてとても興味深いんです。
といっても、暮らしぶりは建物や庭の様子から窺い知ることは出来るんですが、誰にも会いませんでした。朝早かったからかしら。
どのお家も谷に向かうようにして建てられていて、ここで暮らす人は日常的に絶景と暮らしているんだなと思いました。
傾斜に沿って建てられているので道路からは屋根が低く見えます、石造りのお家がどれもこじんまりしていて、かわいい。
家を丸ごとホリデーハウスとして貸し出しているお宅もありました。
静けさを求める人、浮世離れした世界に身を置いてみたい人なんかには絶対いい。なんか、おとぎの国に迷い込んだ気分になったもの。
マッジョーレ湖からこの村まではクネクネと山道を走り車だと30分くらいですが、山登りする人も多いみたいで途中の山の中に何回か歩いている人を発見しました。
夏の終わりごろになると『キノコ狩り』を目的に山に入る人も多いのだとか。
クマはほとんどいないらしいですからね、その心配はいらない。
車で行かれるならマッジョーレ湖に降りて行った所にある、Cannobioという街にキャンプ場がいくつかあるのでそちらに宿を取るのがおすすめです。どこのキャンプ場にもバンガローやホリデイアパートが併設されており、テントやキャンピングカーが無くても宿泊できます。
スイス側よりイタリア側の方が物価も少しだけ安いので、宿泊はイタリア側にしました。
www.riviera-valleromantica.com
Cannobioは湖畔の街でこじんまりしていて、夏は夜遅くまで外のテラスがにぎわいますが和やかな雰囲気があります。
気取らない空気が家族向けだと思います。
マッジョーレ湖に行くと、おもに交通の便が良いイタリアのストレーザ、スイスのロカルノなどの街が観光の拠点になりますが、細長ーい湖には湖畔沿いに魅力的な街が点在しています。
島もあります。
時間を多めにとってゆっくり過ごしたいところです。
辺鄙な場所もいいけども、なかなか車は難しいよ。という方は、チェントヴァッリ鉄道はどうでしょうか?
スイスのロカルノからイタリアのドモドッソラ間を結ぶローカル列車ですがチェントヴァッリの谷を走る絶景列車です。
もしロカルノに行かれるのなら、そのついでに透明度が半端ないヴェルザスカ谷を訪ねると渓谷に入る気分が盛り上がります。なんか触ったら切れるんじゃないかと思うくらい水が澄んでるんですよね。
実際触ったら、普通に冷たい水でした。ご心配なく。
この時は結構いろんな所に行った記憶があるんですが、撮影した写真が変顔した夫ばかり写っていて、まともな情報があまり拾えませんでした。
ですので確実に覚えているところだけをお届けしました。
次に行ったら、ブログの事も考えて写真を撮るようにしたいと思います。
チェントヴァッリとマッジョーレ湖でした。