和歌山県にある世界遺産 高野山です。
明治以前は高野山全体を総本山金剛峯寺といい、「一山境内地」つまり山が丸ごと聖地なのです。
空海が開いたこの宗教都市は1200年の歴史があり、現在『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録されています。
高野山(こうやさん)は、和歌山県北部、和歌山県伊都郡高野町にある周囲を1,000m級の山々に囲まれた標高約800mの平坦地を指す。平安時代の弘仁7年(816年)に嵯峨天皇から空海(弘法大師)が下賜され、修禅の道場として開いた日本仏教における聖地の1つである。現在は「壇上伽藍」と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市を形成している。山内の寺院数は高野山真言宗総本山金剛峯寺(山号は高野山)、大本山宝寿院のほか、子院が117か寺に及び、その約半数が宿坊を兼ねている。
近年、海外からもたくさんの人が訪れるようになり、私もドイツ人の夫とまだ小さかった長男を連れて行って来ました。
高野山は紅葉が美しい事で有名です。訪れた時が9月末だったので少しずつ木々が色づき始めていて、まだ残る濃い緑との組み合わせがなんとも清々しかった。
行き方
電車:大阪なんば駅から南海高野線 極楽橋駅→ケーブルカー→高野山駅
その他、関西空港、和歌山、奈良方面からはJR橋本駅で南海高野線に乗り換え 極楽橋駅→ケーブルカー→高野山駅
高野山駅からは南海りんかんバスが周遊しています。
大阪方面から向かうなら、南海電鉄の高野山・世界遺産きっぷが便利。
南海高野線は特急に乗ると極楽橋まで乗り換えなしで20分ほど早く到着します。
その場合、特急券(指定)を別途購入しないといけません。
このアクセスが合計で考えるとけっこう長いんですよ。乗り換えたくさんありますし。
小さい子どもを連れているなら、多めに料金を払ってでも特急で行った方が断然楽です。
特急券は売り切れてしまう事もあるので、繁忙期は早めの準備が必要です。
車の方:車の場合も大阪からなら2時間半ほどかかります。
駐車場は各所にあります。
高野山で観光出来る範囲はかなり広いので時間の限られている方は目的を絞った方がいいです。
日帰りでの観光なら、壇上伽藍、奥之院、金剛峯寺を見て回ればもう日が暮れてしまうと思うのですが各地をバスが結んでいます。
特に奥の院へはバス停『奥の院口』からは2キロほど歩きます。この参道が素晴らしいんですが、2キロは歩けないわ。という方は『奥の院前』までバスが出ています。
当時2歳の長男は頑張って2キロ歩きましたよ。
高野山エリアではこの奥の院までの参道が一番良かった。
人は多いけど、神秘的な雰囲気があって信仰心をもたない私のような罰当りでも神妙な気持ちになりました。
ベビーカーはこの距離は厳しいかも。
段差や階段が多いし、石畳がダイレクトに響く。車椅子用の通路もあるので行けなくはないけど、出来るなら抱っこ紐がいいと思います。
授乳室やオムツ替えのできる所は見かけませんでしたが、身障者用のトイレなどはいくつかあるようです。
ランチは、ベジタリアンの夫の希望で精進料理を『中央食堂さんぼう』さんでいただきました。
私はベジタリアンではないけど、懐石料理など薄味の料理が好きなのでここの昼食はとっても美味しかった。
子どもにはあまり喜ばれなかったですが。
この付近には精進料理以外にもたくさんの食事処があります。
子連れの場合は普通の食堂に行った方がいいかもしれませんね。
付近にはコンビニもあるので、飲食に困る事は無いと思います。
ドイツ人の夫から見て、高野山は自然に囲まれた 日本独自の環境で興味深かったようです。
のちに比叡山にも行ったのですが、彼は高野山の方がいいと言っていました。
私が小さい頃、大阪南部の小学校では遠足で高野山に行くこともよくありましたが今はあんまり小学生が遠足で来たりしないんでしょうかね。
山の中ですし、僻地だしで思った以上に遠く感じますが、子連れでも大丈夫です!
歩く道は平坦なところが多いので、歩いてくれる子と一緒なら楽しめますよ。
おススメはやっぱり紅葉の季節、秋頃かな。
家族でゆっくり散策するのが良いと思います。