長男がまだ動けるようになる前のほんの小さな赤ん坊だった頃、同じような月齢の赤ちゃんを持つママが集まる場所にお出かけしました。
そこで、ちょっとした驚きがあったのです。
ハイハイで活発に動く赤ちゃん。
5段くらいの階段の所ではたと止まり、くるっと回り、お尻を階段に向けて後ろ向きに上手に降りるのです。全て自力で!傍にいる親は何も言わないのに!
「なんで?!そんなことが出来るの?この子天才なの??」
驚愕していると、そのママが「教えたら出来るようになったよ」と。
お、教えたの? そしたら出来るようになったの?
そうなんです。ハイハイ期の赤ちゃんでも(もっと言うとズリ這いでも動くようになったら)ちゃんと教えてあげれば、段差を自分で安全に降りる事が出来るようになるのです。
生後半年くらいの赤ちゃんと言えば、まだ「うーー」とか「あーー」とかしか言わないし、こちらも話しかけるけど、通じているのかいないのか。自分でも半信半疑でした。
しかし自分で動けるようになり、ズリ這いで移動してはベッドから床に突っ込み、頭を打ち付ける。という事を何回かやっていた長男。
当時、ベッドはマットレスのみを床に直置きにしていたのですが、マットレスの厚さが10センチ以上あり、頭の重い赤ちゃんはどうしても前のめりに落ちてしまうのです。
さっそくその日から特訓を開始しました。
ベッドの端に長男が近づく度に、お尻を持ってくるりと回転させ足から床に着地するように誘導する。その時にはちゃんと話しかけて「そのまま降りると危ないから、ちょっとでも高いところから降りる時は必ず後ろ向きに降りるんだよ」と丁寧に説明します。
じっとこちらを見つめて聞いているんですよね。
それで理解しているんですよ!ちゃんと、分かってる。
それまで、まだお腹の中にいる頃から話しかけはしていたけど、気持ちのどこかに『理解していなくても、これを続けていればいつかじんわりと効く薬のように言葉の理解が進むだろう』とは思っていてそれは、赤ちゃんはまだこちらの言う事を理解していない。という前提だったのですよ。
だって目の前の我が子は「うーー」とか「あーー」とかしか言わないんですもの。
それは私の認識間違いで、こちらの言う事はかなりの精度で理解しているんですね。これは大発見でした。
という事で長男も次男もこの特訓を受け、ベッドで寝ている我が家でも、ベッドから降りる時に頭から転がり落ちるという事はなくなりました。
もちろん目が離せない時期なので、見ててあげないとダメだとは思います。でも、これを覚えると歩き始めてヨチヨチ歩きの頃に、ほんの数センチの段差で頭から突っ込むという事はなくなると思います。
気が付いたらとんでもないところに行っていて、一瞬で落下事故。みたいなことはこの時期の子どもあるあるですが、それをある程度防止出来ると親の気持ちも楽になりますし。
ドイツは布団で寝る習慣がないし、ベッドやソファーのある、床材の堅い住宅が多いのでこの特訓を実践しているママが多いのだと思います。
その子によっては「なんでいちいち向き変えんとあかんねん。ワイは頭から突っ込む主義やねん。これが漢や!」と、どうしても頭から行ってしまう子もいるかもしれません。
その時は、パパ、ママ、お疲れ様です。その子は勇気溢れる冒険者です。
我が家では長男、次男とも3日間くらい集中して教えたらマスターしてくれました。
風呂掃除なんかもこれくらいでマスターしてくれんかな。(夫でもいいけど)
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