ドイツの黒い森はドイツ語ではSchwarzwald(シュヴァルツヴァルト)と呼ばれ、ドイツ南西部に広がる山と森に囲まれた自然豊かな場所です。
『ドイツ人の心のふるさと』と言ってもいいんじゃないでしょうか。
夫の両親は黒い森出身なので、義両親にとっては実際にふるさとなわけですが、私は親族の家を訪ねることはあっても、スキー以外で改めて行った事ってほとんどなかった。
その黒い森へ、滝を見ながら歩けるハイキングに行って来ました!
天気予報では例年を大幅に超える猛暑になる。との予報だったので、子ども達が水遊びをする為に滝に行こう!となったのですが、こちらはナショナルパークで自然保護の規則があり、水に入る事は出来ませんでした。
でも、思ったより暑くならず、さらには雨まで降ったりやんだりして水に入らなくても十分楽しめるハイキングだったので結果オーライです。
水着着ていった、長男と義母は残念そうだったけど。
駐車場から門をくぐってトレイルに入るとLierbachという小川の横を登ってゆきます。
この小川は黒い森の渓谷を下り最終的にはライン川に流れ込みます。
トレイルを歩き始めてすぐに滝が見えてきました。
ここから1キロあまり大小の滝が次々と現れる渓流沿いのトレイルです。
途中狭い階段がいくつかあり、立ち止まって滝を眺める人、登る人、降りる人でなかなか前に進めません。
日曜だったので家族連れも含めたくさんの人で賑わっていました。
本格的な登山の服装の人、ビーサンに短パンのビーチスタイルの人、ヒールの高いサンダルにワンピースの人など様々。かく言う私達も水着着てる人とスニーカーにジャージの人だったしね。
みんな泳ぎたそう、特に長男と義母。
写真の通り階段があるので、車椅子、ベビーカーは使えません。
赤ちゃんは抱っこ紐で行けると思います。足元には十分気を付けてください。
滝を横目に登りきるとしばらくは平坦な道が続き、修道院(跡?)に突き当たります。
バロック式庭園。
レストランもあります。
地元の食材を使った美味しい料理を提供していて、お客さんでいっぱいでした。
もちろん子連れでも問題なく利用できましたよ!
1804年に火災があって廃墟となった大聖堂跡。
夏には演劇が上演されています。
そのすぐ近くには新しく小さな教会が建っていました。
こちら、上にも駐車場があるので観光バスで来て片道だけ歩いて帰る人もいました。片道1キロ半ほどのトレイルなのでゆっくり歩いても1時間あれば十分です。
来た道をまた戻っても良かったのですが、森の中を歩いて下るルートがあったのでそちらから戻ることにしました。
要するに下の駐車場から始めても、修道院のある上の駐車場から始めても行って戻って来るなら同じ道ではなく行きと帰りで違うルートを選べるという事。
難易度は低く、4歳の次男でも歩ける行程でしたよ。
ただ登りは階段のある渓流沿いのルートにした方がいいと思いました。歩き慣れていない人は下りが急な階段だとしんどい。
トレイルの全工程でトイレは上の修道院エリアにあるのみです。
途中、見晴らしの良いところもいくつかある歩きやすいトレイルでした。
子ども達が木の棒を集めるのに熱中してしまい、次第に枝というよりは丸太を抱えて歩き出し、すれ違う人みんなが驚きや共感のコメントをくれるので嬉しいやらやめて欲しいやら。
長男は最後まで馬鹿みたいに大きな木の棒を4本も抱えて歩き、帰りの車は木材だらけになりました。もうこれ以上ゴミを集めてくれるな。
ウチ、木の棒と石と鳥の羽だらけやないか。
次男もだいぶ頑張って、下の駐車場に到着です。
道中たくさん休憩して、遊んで、上で食事してゆっくり歩いたので全行程で4時間ほどだったでしょうか。
子どもと歩くハイキングとしてはちょうどいいと思います。
アクセスは車が便利、駐車場は混んでいますが無料でした。
バスはOppenauという最寄りの街から出ていますが本数が非常に限られています。
↑ドイツ語もしくはフランス語のみ。
パノラマラインだそうですよ!確かに黒い森の中を走るバスなら車窓の眺めはパノラマやわ。
トレイルの上と下にバス停があるので、時刻表さえきちんと確認すれば滝見のトレイル片道だけで観光出来ますね。
このバスの始発の街Oppenauもシュヴァルツヴァルトらしい趣のある街なので一緒に訪れると素敵だと思います。
ドイツの黒い森は範囲が広く、各地を結ぶ交通網もあまり便利ではないので車で行くのが一番いいのですが、もし車で行けるのならぜひお勧めしたいエリアです。
山間に魅力的な小さな村が点在していて、見どころも多く、子どもが遊べる所もたくさんあります。何よりどこを切り取っても美しい。
私も車の運転さえできたら(出来るけど致命的にヘタ!)頻繁に行っていると思います。
以上、夏に爽やか!ドイツ・黒い森の滝見ハイキングでした。
こちら旅情報サイト『Trip Partner』に寄稿しました。
ハイデルベルク観光についてまとめています。↓