おはようございます。
ハンブルク初日、朝起きたら雨でした。
皆、「これがハンブルクらしいハンブルクゆえのハンブルクなのだ!」と言うので、天気が悪いのはデフォルトなのでしょうか。
前日から天気が良ければ動物園、悪天候ならチョコミュージアムと決めていました。
子ども達にとって『チョコレートミュージアム』の吸引力はダイソン並みですね。朝から、「今日はチョコの日!ウェーイイ!!」言うてはしゃいでます。
ついこの前、ハロウィンで一年分のお菓子集めてきたばっかりやんか。
夫がハンブルクに行こう。と言い出したのは彼のサッカー観戦の為で、今日はその試合の日。みんな一緒に宿を出て、夫はスタジアムへ。
私と子ども達は地下鉄でミュージアムへ向かいます。
CHOCOVERSUM Chocolate Museum【チョコレートミュージアム】
デデン!と看板が出ているわけでもなく、似たような建物がならぶ一角にこじんまりと入り口があるので、ちょっと分かりにくいかも。
グーグルマップを頼りに辿り着きました。
きっと普段こんな混んでないと思うんだけど、この時は大型連休の週末だった事、天気が悪かった事でめちゃ混みでした。
私だって他に行くところ思いつかなかったもん。みんな一緒ですね。
こちらのミュージアムはガイドさんが案内してくれるツアーでしか入れません。
そのツアーの時間が決まっているので、必ず、その日の、その時間に訪れることが確定しているなら、公式サイトで予約をしていった方がいいと思います。
私達は飛び込みだったので1時間待たないと空きがありませんでした。
このように今から参加できるツアーの空き状況が確認できます。
この日は混雑日だったので、ツアーも頻繁に催行されていました。
ドイツ語のツアーに比べて英語ツアーはあまり多くありません。英語ツアーを希望の方は特に予約が重要ですね。
90分間のツアー全体を通してガイドさんのレクチャーを聞いて、学ぶといった内容です。
大人でも十分興味深い内容ですが、小さな子どもには少し退屈かな?理解できるようになる小学生以上からだと楽しめると思います。
次男も難しい話になるとポカーンとしてました。
でも、子どもがついていけないような難しい内容は、だらだら続いたりせずさっさと次のコーナーへと進んで行くので、各所でチョコも食べれるし、幼児でも同行できますよ。実際、私達が参加したツアーではたくさん小さな子がいたし、バギーに赤ちゃん乗せて来ている人も数組いました。
館内はバギー・車椅子対応です。
ツアー内容的にガイドさんの話している事が理解できないと辛いので、ドイツ語か英語がある程度理解できることがこのミュージアム訪問の条件ですね。
もちろん、チョコレートが死ぬほど好き!な人なら言葉が分からなくても行く価値はあると思います。
料金
大人:17€、子ども:12€、それに、ツアー内で板チョコを自作できる券が強制的について来て、それが4.5€です。合計33.5€でした。
5歳の次男は無料です。
公式サイトでチケット購入すると割引があるので、やはり事前購入がいいと思います。
チョコレートツアー開始!
「おおおぉ~!!」思わずどよめく神々しい姿。
入場の際ワッフルをひとり一枚ずつ渡されて「今、食べてもいい?」って聞いたら「もうちょっと待ってからの方がいいよ♡」って言われたのはこれがあるからか!
下の蛇口からチョコクリームが出てきます。
チョコレート好きには夢のタワーやね。
その後、チョコレートの原料となるカカオという植物についての講義があります。
実際にカカオの実を味見することが出来て、カカオの実は不味い!事も分かる。このカカオの実から、あんなに美味しい物を作り出した先人達は発想がぶっ飛んでるよね。繋がらないもの、不味いこのカカオの実とチョコレートの悪魔的な美味しさが。
その次のお部屋では、いよいよMY板チョコ造りに挑戦します。
ビターとミルクから好きな方を選んで、1人一枚ずつ貰ったチョコに、置いてある好きなトッピングを乗せて、冷蔵庫に入れて冷やし固めます。
ツアーの最後に出来上がったMY板チョコを貰えるんですよ。
我が家の子ども達はこれに一番情熱を燃やしました。それにしても、グミを乗せすぎや!
それぞれの力作が並んでいます。
次の部屋では、チョコレートの原料となるカカオがどこから、どのようにしてやって来るのか?というお勉強の時間です。
カカオはその植生から、赤道付近の熱帯地域で栽培されています。
画像のグリーンに色分けされた地域が、主なカカオプランテーションのある国々です。
これらの国は貧困国や発展途上国が多く、カカオ生産に関わる労働者とチョコレート消費者の経済格差はそのまま南北問題に当てはまります。
大まかにそのような講義を受けて、お客さんからは「では、どのようなチョコレートを購入すれば、カカオ生産者の経済的自立を援助することが出来るのか?」という質問がありました。
ガイドのお姉さんは、自分自身が実践している事として、フェアトレード商品を買う事、BIOショップで買う事、お姉さんが仕事上知りえた良心的取引を行っている業者が生産する商品を買う事。を心がけているそうです。
なるほど。
うちの長男にはこんなお勉強も、いい機会だね。
4歳次男は分かっているのか、いないのか。彼の頭の中はきっと『次のチョコはいつ出てくるのだ?』だった。
今度は反対にガイドさんからのクイズ。
「南米、東南アジア、アフリカのこの3地域の中で、一番カカオの生産量が多く、欧州に輸出しているのはどこでしょう?」
長男が振り向いて『ママも答えな!』と目で訴えてきます。
一番多かった答えは南米、うちの子ども達も南米を選びました。
その次が東南アジア。
アフリカを選んだのは、私ともうひとりだけでした。
ガイド:「正解はアフリカ!2名様が正解でーす。」
ほれっ!長男、ちゃんと見たか?ママが正解したよ!賢いやろ、ママ。
その時にはチョコを配っていたので、我が子達は母が難問に正解した事なんてどうでも良かったらしい。
ここからは、カカオを原料にどのような工程でチョコレートが出来るのかを順番に説明してもらいます。
始めは、カカオをローストしただけ。ここまでは食べ物らしさが無かったが、それに砂糖を加えると一気にチョコレートになった。
ここから先はそれをクリーム状にして、形成して、店頭にならぶ商品としてのチョコレートまであっという間でありました。
トロトロのチョコレートが攪拌され中。
各コーナーでチョコを貰えるこのツアー。
実は私は、それ程甘いものが好きではありません。
出されたら食べるけど、並んでまで買って食べたりはしないかなチョコは。
お菓子ならチップス派です。砂糖よりも塩。
ですので、各所でもらえる私の分を子ども達に横流ししていました。
そうすると、そこで兄弟喧嘩。
「僕にはくれなくて、あっちにはあげる~!!」と
そこで要領のいい次男が思いついた。
チョコを貰ったらすぐ食べて、チョコを貰う列の最後尾に並んで、また貰うループをくり返す。ばれてますよ、おやめなさい。
最後にDIYしたMY板チョコを貰って、CHOCOVERSUM Chocolate Museumのツアーは終了しました。
大きなカカオの木で出来たかまくらの中の、カカオチェアーに座る子ども達。
手にはMY板チョコ。
子ども達が義両親の為に選んだお土産。
ツアーが始まるまでの待ち時間にミュージアムショップで購入しました。
【CHOCOVERSUM Chocolate Museum】へのアクセス。
地下鉄Meßberg駅からすぐ。
ハンブルクの観光名所シュパイヒャーシュタットに近いので、観光のついでに立ち寄ることも出来ます。
世界遺産登録の『Chile House』の前。
ハンブルクの繁華街からも歩いて行ける距離で、子連れで行きやすかった。
館内に、小さいけれど手荷物を預けられるロッカー完備。
オムツ交換台のあるトイレあります。
チョコ好きには堪らない、そうでもない人にも楽しめる、チョコレートについて学べる施設【CHOCOVERSUM Chocolate Museum】でした。
次回は、ハート of ハンブルク、アルスター湖へ向かいます。