【EU デジタル Covid Pass】アプリが更新できない時は薬局に行こう。【ドイツ】

コロナ予防接種会場

とある日の午後、駅で電車を待っていた時に見た無敵の人。

 

向かいのホームに現れた、髪やひげがむさくるしく伸びたおじさん。

肩から大きな荷物を掛けて、片手に紙袋に入ったバーガーかサンドイッチ的なものを食べながら、もう片方の手にはスマホ。

むしゃむしゃ食べながら歩きスマホ。

そしてスマホ操作を鼻でする。 え!?

スマホと顔をスライドさせながら起用に、時折なにやらブツブツ呟きながら。

周りの人は唖然、愕然、ギョッとした表情が安全地帯のこちら側から見ると可笑しい。

私なら絶対同じ車両に乗りたくない。

 

鼻でスマホ操作出来るって、鼻の大きな人じゃないと出来ないよね。

しかも食べながら、そんなギトギトなスマホいややわぁ。

 

あっ! 舐めた!!

 

こんどは舌でスマホ操作!

信じられん!!

私の中の全私が震撼した!

今まで、いろんな無敵の人を見た事があるけど、ニュータイプでした。

 

ーーー

 

本題です。

 

2月12日に新型コロナウィルスワクチンのブースター接種を受けてきました。

 

このブログでは何回も書いていますが、私は2021年4月にコロナに感染しました。

ドイツでは感染して回復した人は、コロナ感染を1回のワクチン接種と同等とみなし、その後、回復後の期間6カ月を越えずにワクチン接種を受ければ、ワクチン接種2回接種した人と同じように『ワクチン接種完了』とみなされます。

つまり、2021年9月にワクチン接種を受けた私は、感染からの回復+ワクチン接種1回で『ワクチン接種完了』状態だったわけです。

 

2021年の年末までは、ブースター接種はかなり混み合っている状態で、優先順位の低い自分が気軽に接種出来そうな状況ではなかったのです。

年が明けてしばらく過ぎ、ブースター接種も優先順位の高い人にいきわたり、予約なしでも会場にふらっと行って接種できるような雰囲気だったので、近くの町まで行って来ました。

 

ドイツで生まれた人は子どもの頃にオレンジ色の予防接種手帳というものを発行しているので、その人の受けた予防接種が一目で分かるようになっています。

コロナの予防接種もその手帳に追加で記載されるわけです。

そのような手帳を持っていない、例えば私のような外国人はA4の紙に印刷された新型コロナの予防接種証明書が発行されます。

そのコロナ予防接種証明書は2回目の接種が終わった時に、QRコードと一緒に貰えるわけです。

私の場合は1回の予防接種が済んだ時点で、コロナ予防接種証明とQRコードを発行してもらいました。

で、ドイツではRobert Koch-Institut (RKI)の提供しているアプリ『EU Digital Covid Pass』というのをダウンロードして、自分の予防接種証明書のQRコードを読み込んでおくと、あちこちで必要な時にピッっと出来るようになるのですよ。

play.google.com

CovPass

CovPass

  • Robert Koch-Institut
  • Gesundheit und Fitness
  • Gratis

apps.apple.com

保健局とRKIのアプリは何らかの形で情報を共有していて、ブースター接種後はその後すぐにアプリに反映されるのかと思ったら自分で新しいQRコードを読み込んで更新しないといけないんですね!

ネットで少し調べてみたら、ブースター接種を受けた人でアプリのアップデートが出来ない人が結構多いみたい。

私の場合はそもそも新しいQRコードを貰っていません。

初めに受けた予防接種の時に貰った予防接種カードの2回目の欄が空いているから、そこに追加で医師が書き込み、シールを張っただけ。

しつこく確認したけど、それでもやっぱりブースター接種扱いになるんだって。

町のお医者様がボランティアで予防接種をしている会場だったから、全てがアナログでそこでアプリ更新のための手続きやQRコード発行はしていませんでした。

それで、ネットでは更新できるQRコードが発行できると噂の地元州政府の保健局のウェブサイトでQRコードを申請してみましたが、送られてきたのは1回目の予防接種完了時の古いQRコードでした。

いや、それは もう持ってる。

やっぱり予防接種会場の結果と地元の保健局って各接種者の情報を共有しているわけじゃないんだね。

じゃあ どうすればいいの?

って、少し前にブースター接種を済ませた叔父さんに聞いたら「薬局に行けば新しいQRコードの発行をしてもらえるよ」との事。

 

おーけー オーケー

さっそく行って来ました薬局へ。

 

身分証明書、保険証、コロナ回復証明書、コロナ予防接種証明書、全ての書類をもって行きました。

説明がややこしくてあれやこれやのやり取りがあるので、ドイツ語に不安のある方は通訳を同伴するか、英語が通じる薬局を選んで行った方がいいと思います。

薬局ならどこでも出来るみたいです。

こういうアプリ迷子な人はけっこう多いみたいで、説明したらすぐに事態を理解してもらえました。

新しいQRコードを送ってもらうためのメールアドレスは間違っているといけないので何度も確認してください。

手数料など必要なのかと思ったら無料で手続きしてもらえました。

その後、数日で新しいQRコードが送られてきて、アプリのアップデートも出来ました。

 

そのアプリでドイツとオーストリア各地へ行き、いろんなところでスキャンをする機会がありましたが、いける時といけない時がありました。

なんでやろ?

・スキャナー側がブースター接種後のアップデートに対応していない可能性。

・アプリ上で2回接種となっているのでブースター接種扱いにならない→2G+の場合はエラーになる。

・アプリのメイン画面には未だ古いQRコードが表示されていて、アカウントの“最新のQRコード”のページにいかないと更新された情報が表示されない。

 

いろいろ考えたけど、いける時といけない時は運による(なんやそれ!)と結論付けて放置しています。

やって、出来る事は全部やったもん!!

 

という事で、Covidアプリ、更新できない場合は薬局に行こう! でした。

 

 

ここからは、完全なる余談ですが

 

コロナの予防接種って交互接種が効果が高いって言われてるじゃないですか?

私は1回目の予防接種はファイザーだったんですよ。

で、今回のブースター接種を受ける時の事前説明でも「30歳以下の人はファイザー、30歳以上の人はモデルナを接種します。」って言われて、モデルナを接種する気満々だったのです。

感染による自己免疫+ファイザー+モデルナだったら最強じゃないか。・・・と。

でも、結局接種されたのはまたファイザーでした。

あれ? 年齢確認しなかった??

まぁ いいか。

 

副反応は殆どありませんでした。

当日、左腕が重く、鈍痛があったのと眠くなった。

2時間くらい昼寝したら復活しました。

 

ドイツの新規感染者は高止まりで、毎日200人以上の死者が出ていますけど、今は別の事(戦争)に関心が向いていますし、一般予防接種義務の議論もこのまま立ち消えそうです。

一般予防接種義務は全く必要だと思えないから、このままやめちまえばいいと思う。