「家からドレスデンて電車で6時間以上かかるんよね。」
「え!車なら3時間らしいで。」
「でも、ママが3時間も車運転して無事なわけないよね。」
いつまでたっても運転技術の上達しないTAKIママです。
こんにちは。
という訳で、今回もドイツ鉄道にお世話になりました。
乗り物好きな方、駅マニア、ドイツで列車の旅をする方のお役に立てるよう頑張ります。
ギリギリスのICE1等車旅行
基本的にドイツの旅行に関する商品、ツアーや宿泊施設、交通機関のチケットは早ければ早く予約するほど予算を抑える事が出来ます。
ドイツ鉄道なんかはその典型的な予約システムを採用していて、数カ月前に予約するのと直前予約では5倍くらいの差がある事も!
今回私はコンサートの為にドレスデンに行く事は4月から決めていましたが、鉄道の予約だけはずっとしていませんでした。
コロナの状況次第でコンサートが中止になる可能性があり、それがギリギリまで分からなかった事。
コンサートチケットと宿泊予約はキャンセル保証があったけど、ドイツ鉄道の場合キャンセル対応できるチケットは元々高かった事。
で、コンサートがほぼ確実に開催されると判明した5日前になってやっと鉄道の予約をすることにしたんです。
ひー!やっぱり高ーい!!
4月に見た料金の約2倍になっていました。
それは、分かっていたことだけれど、困ったのは予約できる座席がほとんど残っていない事。
いくつかの州では、もう夏休みに入っていましたからね。
うーん、どうしよう。
座席のない列車に6時間も子連れで乗っていくのはなかなかしんどい。
ではでは、1等車ならどうかな~?
と、見てみたら2等車に15€くらい上乗せした料金でした。
2等座席指定料金は1席4.5€だから2人で9€。
それなら少し高くはなるけど、ぎゅぎゅうの満員2等車に乗っていくより1等車で余裕をもって座れる方がいいよね。
このコロナ禍だし、なおさら。
1等車では座席指定はしませんでした。1等は、よほどでなければ全席予約が入っている事なんてない。
ドイツ鉄道はちょうど今、『バーンカード』のお試しキャンペーンをやっていてそのキャンペーンに乗っかってギリギリ許される範囲の料金で予約できた。
『バーンカード』お試しキャンペーン、詳しくはこちら↓
夏休みのドイツ鉄道はやっぱりえぐい。
行きも帰りもめっちゃ混んでました。2等車は。
帰りの列車なんて、2等車で立つ場所もなくなった乗客が1等車の連結部分にまでやって来て通路が埋まってしまい、トイレに行くのも大変だった。
急遽追加料金を払って1等車に越してきた乗客で1等車も満席になっていました。
私達は始発駅のドレスデンから乗ったからちゃんと座れた。1等車バンザイ。
ドイツ鉄道、よく遅れます。
5分以内の遅延は遅延としてカウントされないドイツ鉄道。
乗り換えのある方は要注意です。
そして、時間通りに到着することがほとんどないです。
それでも、世界的にはドイツ鉄道は時間に正確で、オペレーションも上手くいっている方なんだそうです。
そう考えると日本の交通システムは神業レベルですね。
しかし、ドイツで鉄道旅行をする際は日本の常識は捨ててください。
一時も気が抜けない。そんな素敵な電車の旅が待っています。
金曜に学校終わりの長男を直接ピックアップして駅に向かいます。
ICEに乗り換える駅では時間に余裕を持たせたので、ここでお昼ご飯を調達。
駅構内のベーカリーでサンドイッチと車内で食べる用のパンと飲み物を購入。
長男の希望で巨大マフィンも!
普段はあんまり甘いもの買わないからね。
もう既にバカンスモードです。
駅構内、列車内ではマスク着用義務がありますよ。
電車キター!!
ちなみに、1等車の乗り場はたいていホームの一番奥とか端っこの遠い場所になります。
乗り換えには時間がかかるので余裕を持った時間配分を。
安定の15分遅れで私達の列車は発車しました。
座席が2列ー1列で配置されています。
座席幅も広くて、前後も大きく取られているから広々。
皮張り(合皮?)のシートは座り心地も良し、ヘッドレストの位置が高くて私にはサイズが合っていませんでしたが。
リクライニングも少し出来ます。が、あまり使っている人いなかったな。
予定では『Fulda』という駅で乗り換えだったのですが、列車の遅延で乗り換え時間に間に合わないという事で、手前のフランクフルトで乗り換えてください。と案内がありました。
こういった変更の案内の車内放送はドイツ語のみでアナウンスされることが多いので、要注意です。
検札で回ってきた車掌さんに一応確認したらやっぱり「フランクフルトで乗り換えです。」と言われました。
ついでに乗り換え先のホーム番号も確認しました。
この時はタイミングよく車掌さんも来てくれたし、列車に乗った時から乗継に間に合わないのは分かっていたし、車内放送も聞き逃さなかったから良かったけど、急な事故や変更などの場合、特に混み合っている繁忙期は人手不足なうえに周りも混乱しているのでなかなか聞ける人がつかまらない事があります。
そんな時は自分だけで解決しようとせず、まわりの乗客に助けを求めましょう。
ドイツでは人に分からない事を聞くのは何も恥ずかしい事ではないし、助け合うのは当たり前だし、きっと誰かはあなたと同じように乗り換えがあったりするので堂々と聞いて構いません。
英語の話せる人も多いので、何人か当たれば親切に説明してくれる人が見つかると思います。
鉄道の予約の時にメール登録をしておけば遅延、変更のお知らせがいちいちしつこいくらいに届きます。
1等車は車内WIFIが比較的安定していたからそちらからも情報を拾う事が出来ました。
旅行者用の鉄道パスなどを使って旅行している人も、スマホにドイツ鉄道のアプリをダウンロードしていると、自分の旅程の変更をリアルタイムでチェックできます。
ドイツ鉄道のアプリ『DB Navigator.』ダウンロードはこちらから↓
ドイツ鉄道ICE 1等車の車内サービス
ドイツ鉄道のICEではほとんどの車両で無料WIFIサービスがあります。
2等車では走行中に接続が不安定になることが多いですが、1等車は比較的どの区間でも安定して接続できました。
ICクラスではまだほとんどの車両でWIFI対応はされていません。
1等車に接続したトイレはインテリアがかっこよくてお洒落でした。
でも、壁とか壊れてる!
私が乗った車両だけかもしれないけど、往復ともトイレ周りの壁板が剥がれて、中の配管などが丸見えになっていました。
そこを上からガムテでべたべた貼って壁板が落ちないようにしていたけど、大丈夫?
トイレも掃除は頻繁にされていないのかチリ紙が床に散らばって汚かったし。
トイレ自体が故障しているわけではなく、使用は出来るからそれだけでいいのか。(ドイツの列車内のトイレ、故障で使用できない事も多いです。)
オンボードサービスとして食堂車のメニューを1等車で利用出来ます。
ウエイターさんが注文を取りに来てくれるから、車内移動が難しい小さな子ども連れには助かりますね。
簡単な軽食、飲み物はアルコール類もしっかりフォローされていますよ。
お値段はまぁまぁ。
私の乗った列車はスイスへも接続していたので料金がユーロとスイスフランとで表記されていました。
支払いは現金以外にクレジットカード、デビットカードに対応しています。
普通のレストランと同じようにウエイターさんにサービスを受けるので、ここでも10%ほどのチップをお忘れなく。
私達は飲み物だけをオーダーしました。
だから、食事の味がどんなのかは分かりません。そんなに期待はしないほうがいいと思います。
復路は超混雑で乗客もぎっちぎちだったので、このオンボードサービスはありませんでした。
忙しくない往路で配られたクッキー。
そんなんええから、トイレ直せ。
電車に乗り込む前に必ず確認を。
今回の行程では遅延による乗換駅の変更(2回もあった!)以外に、乗り換え予定の列車のホーム変更もありました。
これも本当によくあります。
違う行き先の列車に乗ってしまわないように、乗車前にしつこいくらい確認してください。
こちら、ホーム変更があった時の電光掲示板です。
駅ではしつこくアナウンスされていましたが、ドイツ語のみの案内でした。
大抵の場合、遅延や変更は掲示板に白帯の流しで表示されます。(上の画像だと掲示板の最上部)
ドイツ語のみの表示の時もありますが、大きな駅ではドイツ語と英語両方の表記があるので見逃さないようにしましょう。
こちらはドレスデン中央駅のメイン掲示板です。
一番下の白帯は、コロナ対策でマスク着用義務の注意書きです。
大きな駅にはだいたいこのような大きな掲示板があり、英語も併記されています。
予約時の列車と発車時刻やホームなど変更がないかここで確認できます。
ドイツ鉄道は、2等車でもそこそこいい設備の車両が多いので、普通の移動には十分だと思いますが、混雑が予想される繁忙期は1等車の利用も候補に入れてみてはどうでしょうか。
外国人用のジャーマンレイルパスやユーレイルパスも1等料金が設定されています。
1等利用だとよほどのことが無い限り座席指定の予約をしなくても座れます。
旅行の時期や、移動距離、移動日などあらゆる可能性を考えて自分に合った旅の仕方が見つかるといいですよね。