ドレスデン中央駅です。
ザクセン州の州都にふさわしい巨大な駅舎ですが、訪れた旅人の心を鷲掴みにする美しい駅。
たくさんのアーチが連続しています。このアーチ型と列車って相性がいいと思いませんか?
まるでチューブの中を列車が入線してくるような、ワクワクします。
ドレスデン中央駅は1898年に周辺にあったいくつかの駅を統合して建設されました。
第二次世界大戦の空爆で被害を受け、一度は全壊し鉄道路線も破壊されましたが、その後再建の道を歩み、旧東ドイツ時代にはベルリンと並び最も重要な駅のひとつとなりました。
2000年代に改修工事が進められ、現在の駅舎は明るくてとても綺麗です。
ベルリンとプラハを繋ぐ路線の中間に位置し、プラハまでは2時間ほどでアクセスできます。
今回、足を延ばそうかとも思ったけどプラハまで行っちゃうと帰りが大変なので諦めました。
時間があればプラハ→ウィーン→ブダペスト、もしくはクロアチアくらいまで行って飛行機で帰るってのも良かったかも。
東向きのドレスデン中央駅正面入り口。
ホームは中央部の地上階と、南北に分かれた高架部分にあります。
頭端式の中央コンコースは主に近郊列車が発着します。
ICEなどの長距離高速鉄道は、通り抜け出来る南北の高架式ホームを使用するようです。
明るくて開放感のある中央コンコース内部。
鉄道模型がありました。
1ユーロコインを入れると2分程列車が動く模型で、子ども達に大人気。
非常に精巧につくられており、クレーン車や風車が回ったりする仕掛けもあります。
この鉄道模型はドイツ鉄道の主要な駅に設置されている事が多いので、お出かけの際に探してみてください。
(私が今までに見た事があるのは、ドレスデンの他にニュルンベルク、カールスルーエで見ました。)
トイレ(有料)は南側、靴屋さんの奥にあります。
その前にコインロッカーがあり、荷物を預けることが出来ました。
大4€、小3€です。
コンコースを抜けて中央大ホールに出ます。
屋根のガラスはテフロンコーティングされているんだそうです。
だから夏の暑い日差しの日でも駅舎内の温度が快適に保たれているのかな?
大きなインフォメーションセンターもありました。
ここの上に『DBラウンジ』があります。
ヤッター!!1等車で来たから、DBラウンジ使えるぞ~い。と思って行ったら、1等車利用でも安いチケットだったからDBラウンジには入場出来ません。と追い返された。
悲しい。
体験してみたかったな、『DBラウンジ』
ドレスデン中央駅構内には、ベーカリー、ミニスーパー、ドリンクバー、バーガーショップ、薬局、書店などのお店があり充実しています。
その中の1店、大きなカフェテリアで遅めの朝食をとりました。
『マルシェ:Mövenpick』
スイス発祥の食品会社グループMövenpickは、レストランも多く出店しているヨーロッパ随一のグルメ企業。
ドイツのスーパーでもMövenpickのアイスとか買えます。美味しいですよ。
中はベーカリーと、奥はカフェレストランになっていました。
広ーい店内。
この時は閉鎖されていましたが、2階席には小さな子どもが遊べるプレイスポットがありました。
その階段の近くにある、ベビーコーナー。
すぐ近くに席があるから、他人が座っていたらオムツ換えは躊躇してしまいそうだけど。。。
バッフェから自分の好きなものを選び取れるシステムでした。
それぞれに値段が書かれていて、そのままトレイをレジに持って行き会計を済ませます。
ここで、カトラリーなどを貰えます。
長男と2人分の朝食。
これに長男は生絞りのオレンジジュースを頼んで、合計で15€くらいだったかな。
長男が取るだけ取ってパンを食べなかったから、私はお腹が苦しいよ。
ドレスデン中央駅は駅が新しくてキレイなのもありますけど、駅周辺も新しくて清潔で治安は良かったですね。
ドイツの大きな鉄道駅周辺って少し荒んだ雰囲気の所が多いんですが、ドレスデンは全く不安なし。
警官がグループで巡回している姿を頻繁に見かけました。
ドレスデン中央駅の北側にはトラムの停留所がありました。
駅前から真っ直ぐ伸びる『プラーガー通り』(Prager Str)は歩行者天国になっているドレスデンのショッピングストリート、そのまま歩いて行けば10分程で旧市街に到着します。
利便性を重視するならドレスデン中央駅付近に宿を取るのがいいでしょう。
美しい、機能的、便利、治安の良さ、ドイツの鉄道駅の中でもかなりの高得点だったドレスデン中央駅。
ただ一つ残念なのは、駅構内無料WIFIが30分限定だったこと。
しかも、ログインするのにメアドなどを登録する作業が必要で、面倒過ぎて諦めました。
今の時代、この規模の駅で、これだけ観光客が来る都市で、それはないわ。
それが改善されたら、120点くらいの素晴らしい駅でした。