2020年元旦の夜はブダペストからミュンヘンへ向かう夜行列車で過ごしました。
以前、このブログでドイツ発着の夜行列車について調べた事があったからこそ、思いついたこの旅程。
年末ぎりぎりだったにも関わらず予約が取れたので、思いのほか早くに乗車の夢がかないました。
ブダペスト⇒ミュンヘンを結ぶ夜行列車ユーロナイト『kálmán imre』実際に乗車してみたレポートです。
※上の画像は出発地と到着地が逆になっていますね。車内の掲示を撮影したので、帰りの分を用意してあるのを撮ってしまったかもしれません。
- ユーロナイト『kálmán imre』
- ブダペスト東駅『Budapest Keleti』20:40発 EN462
- ユーロナイト『kálmán imre』の車内
- ユーロナイト『kálmán imre』発車します。
- 夜行列車・ユーロナイト『kálmán imre』寝心地は?
- 間もなくミュンヘン中央駅に到着します。
- それでも夜行列車は楽しい☆
ユーロナイト『kálmán imre』
今回利用したのは、ハンガリー鉄道がブダペストからミュンヘンへ運行する夜行列車、 『kálmán imre』です。
ブダペスト⇒ミュンヘン間を約10時間で結びます。
ブダペスト東駅『Budapest Keleti』20:40発 EN462
夜も美しい、ブダペスト東駅。
治安は良好です。
駅前のバーガーキングで夕食を済ませ、駅のコインロッカーに預けていた荷物を取り出し、ホームに向かったら1時間前でも列車はホームで待機していました。
ブダペストからザルツブルグ止まりの車両と、ブダペストからミュンヘンへ向かう『kálmán imre』、ブダペストからチューリッヒへ向かう『Wiener Walzer』を連結して運行しているようです。
早めに予約している寝台車両へ向かいます。
列車がめちゃくちゃ長い!
各車両の乗車口に車両番号が書かれているので、順番に見ていきますよ~(長男の仕事)
溢れる旅情。
さよならブダペスト。楽しかったよ。
各乗車口に乗務員が居て検札していました。
無事にチェックイン!
ユーロナイト『kálmán imre』の車内
かなり年季入ってるなぁ。
日本なら国鉄時代の列車って感じ。その当時なら最新式だったのだろうけど。
3台の寝台が一部屋の個室、スリーパー寝台を利用しました。
個室内に水の出る洗面台が設置されています。
清潔なベッドにはパリっとしたシーツが掛かっていました。
三段になっていて一番上のベッドは普通の民家の天井くらいの高さにあります。
天袋に荷台が設置されていて、かなり広い荷物スペースがあり、頻繁に上り下りしないのなら上段は意外に快適だと思います。
ただこの荷台は掃除はあまり丁寧にされていないようです。黒っぽい色の上着を置いたら、埃で真っ白になりました。
洗面台のミラーの中にはタオル、水、おしぼり、なぜかチョコケーキが用意されていました。
個室内はやっぱり最小限の広さで、はっきり言って狭い。
大きなスーツケースは広げることは出来ません。
室内から鍵をかける事が出来るので、防犯上は安心ですね。
各車両にトイレがついています。シャワーはありませんでした。
全体的にピンクの内装、…謎が多い。
ユーロナイト『kálmán imre』発車します。
っていうか気が付いたら発車していました。ピーッ!とか言わんの?
実は差し迫って旅程直前で予約したため個室貸し切り予約が出来ず、3台寝台個室なんですが私達が使えるベッドは2台だけで、途中ウィーンから他の人が乗ってくるらしいです。
相部屋か・・・。
しかも、その人が一番下のベッドを使うので私達は上段と中段のみ利用可。
長男は上段を利用して、私と次男で中段のベッドを使う事にしました。
これがね、いくら体の小さい5歳と言えどもシングルの狭いベッドで一緒に寝るのは無理がありますね。
ホント、身動き出来ない。
夜行列車・ユーロナイト『kálmán imre』寝心地は?
各ベッドに読書灯があり、飲み物や携帯くらいの小さなものなら置ける場所もあります。
しかし、電源ソケット口は洗面台の近くにあるので充電する時は携帯を手元に置いておくことは出来ませんでした。
WIFIはありません。
さあ、もう22時だよ おやすみ。
走行音はかなり大きくて、揺れも激しめです。
空が荒れている時の飛行機くらいの音と揺れですね。
私は元々どんな状況でも眠れる方なんですが、神経質な人はダメだと思います。
それから、暖房が効きすぎ!!
寒いよりは良かったかもしれないけど、暑いし、喉が渇く。
次男と密着していたので、汗をかくほど暑かったです。
極めつけは、寝苦しくてうつらうつらしていた朝4時ごろ、警察が来て、叩き起こされた。
全乗客の身分証を確認していたみたいで、1時間以上停車していました。
ザルツブルグ辺りかな、これやってたの。
こんな事もあり、安眠できたか。と聞かれれば、出来なかったですね。
一番上で寝ていた長男は良く眠れたそうです。羨ましい。
間もなくミュンヘン中央駅に到着します。
乗車した時に、朝食はどうするか聞かれます。
どうするって言っても、コーヒーか紅茶かジュースどれにするか選ぶだけなんですけどね。
私は紅茶、子ども達にはオレンジジュースをお願いしたら、到着の30分前に持って来てくれる、との事でした。
到着時刻が6時10分だから、早いね。
この時も、30分の遅延があったので6時に上の画像の朝食を持って来てくれました。
ゆうてももうすぐミュンヘンに到着するので、子どもを起こしたり、着替えたり、食べてる時間なんてありません。
紅茶だけ飲んで、持っていけるものは全部お持ち帰りにしました。
バタバタと下車する準備をしていたら間もなく列車は30分遅れで、ミュンヘン中央駅に到着です。
それでも夜行列車は楽しい☆
よく眠れなかったり、朝方にたたき起こされたりという事はありましたが、寝台列車の旅ってやっぱりワクワクします。
子どもも大喜びでした。
今回、実際に乗車して感じた事。
・家族、グループで乗るなら絶対個室貸し切りがいい。
・シェンゲン協定国内であってもパスポートは必須。
・車内で食事を取ることは考えず、乗車前に済ませておく。(運行スケジュールによります。)
・乳児、幼児連れなら下段のベッド予約は必須。
たぶん私ひとりで乗ることがあっても、個室貸し切りにすると思います。
ベビーカーを置いておく場所と言うのは特別には無さそうでした。
持ち込んでいた人は、個室を貸し切りにして下段のベッドを畳んでそこにベビーカーを置いていたようです。この人は大きな木製のソリも持っていましたよ。強者ですね。
子連れと夜行列車の相性が良い事が分かったので、また挑戦したいと思います。
ブダペスト⇒ミュンヘンの夜行列車、ユーロナイト『kálmán imre』レポートでした。