次男に忖度しまくった夏のベルリン母子旅。
今回は、私のための目的地『イーストサイドギャラリー』です。
- ベルリン『イーストサイドギャラリー』(East Side Gallery)
- 『イーストサイドギャラリー』への行き方
- 『イーストサイドギャラリー』はベルリンの最も有名な観光地のひとつ
- 『イーストサイドギャラリー』の周辺情報
ベルリン『イーストサイドギャラリー』(East Side Gallery)
かつて、西ベルリンをぐるりと囲んでいた壁の一部が残され、ストリートアートが描かれた“ベルリンの壁”の遺構。
壁崩壊直後の1990年、21カ国118人のアーティストが壁に沿って絵を描き、世界最長のオープンギャラリーとして保存されています。
シュプレー川沿いのミューレン通り(Mühlenstraße)に1,316mに渡って続く、現存する最長のベルリンの壁です。
www.eastsidegallery-berlin.com
『イーストサイドギャラリー』への行き方
最寄り駅はベルリン東駅(Berlin Ostbahnhof)です。
駅から徒歩2分。
イーストサイドギャラリーを東に向かい、最後まで歩くと、東駅のひとつ隣の駅『Warschauer Straße駅』に近くなります。(徒歩8分)
『Warschauer Straße駅』はSバーン以外にも、地下鉄、トラムも接続している駅でアクセスがいいですよ。
『イーストサイドギャラリー』はベルリンの最も有名な観光地のひとつ
『Mein Gott, hilf mir, diese tödliche Liebe zu überleben』
Dmitri Vrubelによるイーストサイドギャラリーで最も有名なアート。
別名:兄弟のキス(Bruderkuss)
旧ソ連のブレジネフ書記長と旧東ドイツのホーネッカー書記長のキス(実際にキスしたふたりの写真の模写)を描いた作品。
ここの前だけは写真待ちの人だかりが出来ていました。
イーストサイドギャラリーの東端に近い場所に位置しています。
ここからは、つらつらと壁を見ていきましょう。
スマホの顔認証がバグるやつ。
“世界の現状維持を望む人は、世界をそのままにしておきたくない”
オーストリアのユダヤ人詩人、Erich Friedの詩。
ベルリン名物、乗り捨てられた電動スクーターと壁。
いたずらや落書きが多い。
公道にある壁なので、そらそうなるでしょうね。ドイツだし。
2009年に大掛かりな修復、復元作業が行われ一時に比べれば良い状態になったようです。
周辺地区の開発で一部が取り壊されそうになるなど、30年以上の時の中で何度か危機もあったらしいです。
イーストサイドギャラリーは、その名の通り旧東ドイツ側にあるんです。
旧東ドイツ地区は壁崩壊後盛んに都市開発が行われていて、現在進行形でどんどん新しい建物が建築されています。
そのような開発の波の中で、イーストサイドギャラリーの保全・保存は中々に難しいのでしょうね。
『イーストサイドギャラリー』の周辺情報
イーストサイドギャラリーの東端まで行くと、ふたつの三角塔が特徴的な『オーバーバウム橋』(Oberbaumbrücke)が見えます。
イーストサイドギャラリーを反対側から見たところ。
壁の裏はシュプレー川まで芝生が敷き詰められ、ビーチバレー場やベンチが設置され市民の憩いの場になっています。
東西が分断されていた頃は緩衝地帯でした。
イーストサイドギャラリーのある壁から北側が旧東ベルリン。
イーストサイドギャラリーの壁の南側に緩衝地帯、シュプレー川があり、川の南側が旧西ベルリン、というように壁の高さはそんなに高くなくても容易に超えられないよう東西ベルリンの間には大きな障害が設けられていました。
『ベルリンの壁』についてより知りたい方は以下の施設も合わせて訪れてみてください。
【ベルリンの壁ミュージアム】The Wall Museum an der East Side Gallery
イーストサイドギャラリーの東端にある通称:壁博物館。
【チェックポイントチャーリー】Mauermuseum - Museum Haus am Checkpoint Charlie
7カ所あった検問所のひとつ“チェックポイントチャーリー”の横にある壁博物館。
ベルリン市を東西に分断していた壁を示す地図はこちら。
実は、ベルリンが東西に分断されていた頃、壁にカラフルなストリートアートが描かれていたのは壁の西ベルリン側でした。
名も無きストリートアーティストが描いた、名も無きストリートアート。
現在は壁が壊されてしまっている為、残っているものは殆どありません。ですが、壁ミュージアムの写真など資料で見る事は出来ます。
イーストサイドギャラリーへ行けば、重い歴史と向き合う事にはなるんですが、シュプレー川沿いの緑地では家族連れや若者が寛ぐ平和な光景が見られ、穏やかな現代に生きていて本当に良かったな。と感じます。
・当時、学生であった松浦孝久氏が1987年に西ベルリンの壁沿いを歩いたレポート。↓
多くの写真と共に当時の東西ベルリンの人々の様子や、壁の事が詳細に書かれていて、現在の地図と見比べながら読むと驚きの連続です。
地名や写真に写っている人が何をしていたのか、全て日本語で読めるなんて素晴らしい!資料としてもとても貴重なものなのではないでしょうか。
ベルリンに行ったことのある人、またはこれから行く予定の人、ベルリンの壁について知りたい人、必見です。
1987年の松浦さん、ベルリンの壁を調査してくれてありがとう!!
イーストサイドギャラリーで子連れ観光は難しいかもしれない。と最初は考えていました。でも、この緑地は子どもの格好の遊び場にもなるので、もっと早く行けばよかったな。夜から小雨だったし。
付近にキオスク、カフェ、レストランもあります。
次回は、イーストサイドギャラリーのあるベルリン・東駅周辺を深堀りしてみたいと思います。