2022年6月16-19日、ドイツ・シェーセルで開催された『Hurricane Festival』に行って来ました。
- 『Hurricane Festival』概要
- 『Hurricane Festival』チケット料金
- 『Hurricane Festival』アクセス
- 『Hurricane Festival』フェスティバルサイトMAP
- 『Hurricane Festival』ステージ
- 『Hurricane Festival』フェスティバルサイト内の施設
- 『Hurricane Festival』インターネット
- 『Hurricane Festival』気候
- 『Hurricane Festival』テントサイト
- 『Hurricane Festival』治安
- 【余談】
『Hurricane Festival』概要
1997年から(中止された年もあり)6月に開催されているドイツの音楽フェス『Hurricane Festival』
ロック、ポップ、オルタナティブ、エレクトロなど、ドイツで人気のある国内外のアーティストを集めた、ビッグフェス。
来場者数は8万人以上『Rock am Ring』と並び、ドイツ最大級の音楽フェスです。
同じ週末にドイツ南部で開催される『Southside Festival』は姉妹フェスで、出演アーティストが入れ替わりで、同時開催されています。
ラインアップは世界的に有名なアーティストと共に、ドイツで人気のあるドメスティックアーティストも多く出演しているのが特徴。
前週に行った『Tempelhof Sounds』のラインアップに比べると、よりドイツ人にフォーカスしたラインアップだと感じました。
来場者も外国人の割合が『Tempelhof Sounds』と比較して少ないと思います。
公式の発表では2022年の来場者は8万人。
誰かのステージで9万人とも言っていたので、8万人は確実に超える来場者数だったのでしょう。
『Hurricane Festival』2022年のラインアップ
なんとなく分かりますかね、ドイツ語の曜日。
FR:Freitag(金曜日)
SA:Samstag(土曜日)
SO:Sonntag(日曜日)
フェスは“ウォームアップパーティー”と称して木曜の午後から始まっているんですけど、たいていの人は金曜から参加するみたいです。
見にくいけど、タイムテーブルはこんなんでした↓
郊外型フェスの特徴として、最終ステージが夜中を過ぎ2時まである事。
その後もワイルドコーストステージでDJパーティプログラムがあり、夜通しお祭りを楽しむことが出来ます。
ここが“パリピフェス”と言われるゆえん。
『Hurricane Festival』チケット料金
公式サイトのスクショを撮っていなかったから、本当はどうだったか分からなくなってしまいました。
しかも、誕生日におねだりして買ってもらったので、料金をしっかり把握していないのです。
ネット上の情報では・・・
『Hurricane Festival』の通しフェスティバルチケットは222€から。
これには、期間中テントサイトでのキャンプ料金が含まれています。
1日券は102€。
任意の曜日を指定して購入できます。
1日券にはキャンプは含まれていません。
その他、トレーラーパーク利用者やVIPパス、ファミリーチケットなどフェスティバルチケットとは別に最大1000€のオプションチケットが用意されていました。
以上は2022年の情報です。
料金は毎年変更があるので、詳しくは公式サイトをご確認ください。
『Hurricane Festival』アクセス
『Hurricane Festival』の会場は、ハンブルクとブレーメンの中間にあるシェーセル(Scheeßel)という町の郊外で開催されます。
モーターバイクの競技場『Eichenring』がメインステージの場所です。
Scheeßelの駅からフェス会場までは歩いて20分ほど、平坦な道なのでみんなキャンプ道具一式をトローラーなどで運んでいました。
私はフェス会場でキャンプをしたくなかったので、ブレーメンに宿をとって毎日電車で通いました。
電車の運行本数は少なく、日中は1時間に1本程度です。
遅い時間になると運行される列車が減り、ヘッドライナーを観てから帰ろうとすると2時間も電車待ちがある。など、どうしても観たいアーティストが遅い時間の出演の場合は、現地でキャンプしたほうがいいと思います。
実は自宅からだと姉妹フェスの『Southside』の方が近いんですよ。
でも、立地的にフェス会場でキャンプせずに近くの街に宿泊して公共交通機関で通う。という事が難しそうだったので『Hurricane Festival』にしました。
どちらのフェスティバルにしても、現地でキャンプしてフェスを楽しむ。事を前提にしたフェスです。キャンプもフェスのイベントのひとつ、くらいの感覚で。
郊外型フェスですからね。
電車で通う以外にも、車で行く事も可能です。
有料の駐車場が用意されていました。
駐車場からフェスティバルサイトまではかなり距離があり、電車で来た人と同じくらいは歩きます。
『Hurricane Festival』フェスティバルサイトMAP
赤で囲んだエリアがフェスティバルサイトです。
フェスティバルパスを持っている人しか入場出来ません。
黄色の星印が入り口で、このゲートで手荷物検査があります。
注意しないといけないのは、フェスティバルパス(チケット)を提示してリストバンドをつけてもらうのは、フェスティバルサイトの1キロほど手前の場所なんです。
上の地図でいうと、ピンクの星印の場所。
特に大きく表示があるわけではないので、通り過ぎてしまいました。
多くの人がキャンプ道具を抱えて、会場に向かいます。
『Hurricane Festival』ステージ
ステージは4つ。
メインステージはグリーンカラーの“Forest Stage”
2番目に大きい“River Stage”テーマカラーは青。
東方の奥まった場所にあるのが“Mountain Stage”カラーは赤。
入り口から一番近い“Wild Coast Stage”は唯一のテント型屋根付きステージ。
ここが一番小さいステージでした。
大きなステージや、人気のある出演者の場合はステージ前のエリアを限定して入り口と出口を分け、人の流れを管理して混乱が無いようにしていました。
そのような規制や、人のそもそもの多さ、各ステージ間が離れている事もあり、別のステージへの移動はかなり時間がかかります。
そこは見極めが難しいところでした。
メインのフォレストステージとリバーステージには介助が必要な人と、その介助者専用のバルコニーが設置してありました。
『Hurricane Festival』フェスティバルサイト内の施設
広い敷地には
・飲食店ブース
・ATM
・救急センター
・インフォメーションセンター
・小包配送受付カウンター
・物販
・トイレ
・無料の給水所
・VIP用テラス
・様々なゲームやイベントを行うオリエンテーリングブース
・充電ブース
・ラジオやテレビなどメディアブース
の施設がありました。
ハリボー屋さん、これはかなりそそられる。
豚の丸焼き。
削いだ肉をパンに挟んで食べます。大人気で行列でした。
お祭りらしく、食べ物の種類は豊富。
お値段はフェスではない普通の場所で食べるものの2倍ほど。
待ち時間もかなりあり、時間を節約してステージを周りたい私はなるべく利用しない方向でした。
ただ、最後の最後に会場を後にする前に買って食べたケバブはめちゃくちゃ美味しかった。
お値段は普通に買う倍以上だったけど、あんなに美味しいのなら他のお店も試してみれば良かったな。
トイレは簡易式。
水洗で手洗場の付いているトイレは1ヵ所しかありませんでした。
手洗い出来ないのは困るので、ウエットティッシュを持参したほうが良いですね。
VIP専用テラスは、フォレストステージとリバーステージが見える場所にありますが、どちらもけっこう離れています。リバーステージからは音が届かないんじゃないかな。
『Hurricane Festival』インターネット
私はボーダーフォンのデーター通信を利用していますが、フェス会場内全てでEでした。(2Gや3G、最近なら5Gと言われる通信速度のカテゴリーでEです。)
もう、インターネット熟睡してるんちゃうか、ってくらい繋がらない。
メインステージ横、西側に通信業者のブースがありその周辺だけWiFi利用が可能でした。
VIPはキャンプサイト、フェスティバルサイトの一部でWiFi利用が可能なようです。
『Hurricane Festival』気候
そのほとんどが野外なので、行く前にお天気チェックはしっかりしていきました。
2022年は期間を通してくもり、日曜の午後は時折雨。
最高気温は28度でした。
ちょうど同じ時、『Southside』では熱波に見舞われ、ドイツ南部では今年一番の暑さになったのですが。
『Hurricane Festival』の開催されるこの地域はやっぱり北ドイツ。
朝晩は冷え込みもあり、薄手のダウンジャケットを着ている人もたくさん見かけました。
暑さが厳しいよりは、曇りの方がいいです。
気候はとても良かったのですが、会場が草地半分、残りが土だけの土地で、とても乾燥してる場所に8万人もの人が行き交い、ダンスしたりするもんだから土埃が凄い!
まるで、砂漠の砂塵嵐の中にずっといるようなものでした。
このフェスの写真、スマホの画質があまり良くないのもありますが、砂嵐の中で撮影したものが殆どで、くすんだように映ってしまってます。
酷い時には土埃がひど過ぎてステージが見えなくなってしまうくらい。
鼻水に色が付くとしたら黒なんですね。
過酷な環境でした。
『Hurricane Festival』テントサイト
『Hurricane Festival』には、様々なタイプのテントサイトがあります。
・自前のテントを持ち込んでキャンプするノーマルサイト。
・運営側の用意したテントでキャンプする、おまかせサイト(オプション別料金)
・自前のキャンピングカーで会場に行く、トレーラーパーク(オプション別料金)
・設営されたバンガローやティピでキャンプするグランピングサイト(VIPオプション別料金)
私はキャンプしていないので、詳しくは分かりませんが、広大なキャンプサイトが用意されており、『Hurricane Festival』はキャンプもフェスの主要なイベントだという事が分かります。
VIPチケットについては、ブレーメンやハンブルクに宿を取った方が安いのにも関わらず、早々に売り切れになっていました。
『Hurricane Festival』のキャンプについては公式サイトで詳しい情報をご確認ください。
『Hurricane Festival』治安
セキュリティーがしっかり配置されているので、無法地帯という事はありません。
でも、やっぱりお祭りなので酔っ払いやただ騒ぎたいだけのグループも多く、単純に音楽を楽しみたいだけの人にはストレスかもしれません。
若者が一番多いけど、年配の人も一定数いました。通しのフェスティバルパス、子どもが簡単に買えるほど、安くはありませんものね。
毎年来ているようなコアなファンも多いのだと思います。
とてもよく見かけたのはナンパ。
ナンパするのも、されるのも、目的で来ている人も多いようなので、そうでない人は辟易しちゃうかも。
私、そういうところとは既に無縁なBBAで良かった。
ひとりでいると酔っ払いに絡まれる事も覚悟しないといけません。
キャンプしていたらさらにそんな場面に遭遇しそうです。
会場、最寄り駅、要所に警察車両、警備員が配置されていました。
【余談】
駅からフェス会場までけっこうな距離を歩くのが嫌で、ブレーメンでキックスクーターを買いました。
子ども用ですが私でも十分使えます。
はじめは、電動のキックスクーターか自転車をレンタルしようと思っていたのですよ。
レンタルの電動キックスクーターはレンタルの手続きから支払い、施錠まで全てスマホのアプリで行うシステムで、ネット接続のほぼ無いフェス会場では使用できないと分かりやめました。
自転車は、9ユーロチケットの混乱で、電車に自転車を持ち込む余裕がないので諦めました。
それで、まぁ家に持って帰って子どもと私が使えるからいいやと思って買ったキックスクーター。
50€+鍵5€ でした。
ライトは自宅から持参した。
これがあったおかげで、駅とフェス会場の行き来は素早くなったし、空き時間にScheeßelのカフェに行く事もできた。
停める時は宙に浮かせて停めます。
後から来た自転車をかぶせられ、取り出せなくなるのを防ぐのと、立ちション、嘔吐の被害を防ぐ為です。
そして、フェス最終日、帰り路でこの買ったばかりのキックスクーターが壊れている事に気が付いた。
翌日、購入店に持って行っても修理不可能だった為、返品しました。
元々大事な部分の部品がゆるゆるで外れそうだったし、不安だったんですよね。
という事で、フェス期間中だけとってもお世話になったキックスクーターでした。
グッジョブ!
ちなみに、駅とフェス会場間は、だるいけど歩けんことはないくらいの距離です(約2㎞)
キックスクーター買う程じゃない。
次は素直に歩くと思う。
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『Hurricane Festival』のライブのいくつかは、公式スポンサーのArte Concertが動画をアップしています。
Youtubeをチェックしてみてください。
次回からは、私の観たアーティスト達のステージをレポしていきたいと思います。