マウルブロン修道院、この回では城壁に囲まれた修道院周辺の施設を見ていきたいと思います。
マウルブロン修道院では修道士を始めとして多くの人たちの生活を支えるため、職人、農民などもこの敷地内で暮らしていました。
敷地内には診療所、食料貯蔵庫、製粉所、鍛冶屋などがあり、一つの都市の機能を備えていたことが分かります。
修道院の門
門の中へ入ると広場になっていて、城壁に沿っていくつかの施設が立ち並んでいます。
門を修道院側から見たところ。
右手オレンジの建物は公民館のように使われていました。窓の出っ張りの下の小さな人にすっごく惹かれる!
城壁の上は歩ける場所もあるようですね。
観光客が立ち入りできるのは、ほんの一部でした。
そのすぐ下は書店です。
もちろんヘルマン・ヘッセがありました!
この周辺は博物館、薬局が並びます。
この建物はなにも案内が書かれていませんでしたが、一般住宅なんでしょうか?
ひときわ可愛らしいお家ですね。
上の画像右手がインフォメーションセンター、こちらで修道院見学のチケットを購入できます。
左手はシティーホール。
町役場。
広場の中心には診療所や警察署もありました。なんでもある!
屋根がベコベコ!!
この辺りは職人が暮らしていた所。現在はレストランになっています。
城壁、外へ通じる通用口?のようなもの↓
ここからは巡礼者の為の宿泊所だったとか、労働者の宿舎だった施設。
現在も誰かが住んでいるようでした。
前庭にはハーブの菜園があります。
広場に戻ってきました。
レストラン、カフェが並んでいましたが、私が訪れた日はレストランは定休日でした。
ここで『マウルタッシェン』を食べようと思ったのに!
『マウルタッシェン』(Maultaschen)とは?
ラビオリのように生地の中に野菜やひき肉を入れた料理で、発祥はここマウルブロン修道院だと言われています。
質素な食事が続く中でどうにかして肉を食べたい、と考えたある修道士が生地に包んで分からないようにして食べた事が始まりなんだとか。
現在ではドイツ全土で愛される料理です。
ラビオリよりは大きくて、主にスープの具材として食べられています。
あっさりした味付けで、日本人の口にも合いますよ。
カフェは開いていたので、ちょっと一休み。
同行の夫は修道院のビールを飲みました。
“安くて、美味い!”そうなので、マウルブロン修道院に行かれる方はお試しあれ。
カフェで休んだ後は、城壁の外に出てみます。
トイレのある辺りから城壁に登る事が出来ました。
畑は今が最盛期。
いろんな野菜を栽培していましたよ。
そのまま修道院の裏手に回ると、この辺は神学校のエリア。
弦楽器を演奏する音が聞こえていました。
音楽の授業かな。
表通りの方に戻って来ました。
修道院南東にあるのが『Faustturm Maulbronn』
隣にある湖から水を引いている水利施設は中世に整備され、今も現役で使われています。
マウルブロン修道院をぐるっと一周しました。
広い敷地や、ホールでは様々な催しが開催されているようです。
コンサート、市、クリスマスマーケットなど、訪問の日程にそのようなイベントが重なったら楽しいだろうな。
次回は『マウルブロン修道院』最終回、中世の修道院周辺がどのようだったのか散策したいと思います。