『Rothenburg ob der Tauber』ローテンブルク オプ デア タウバーです。(以下ローテンブルクと略します)
ドイツを旅する人に向けて発信しているブログで、ここを書いていないのは致命的でありましたが、私が行ったことがなかったので仕方がない。
ローテンブルクは中世のままの街並みが丸ごと残された市壁に囲まれた街で、日本で例えるなら京都のようなドイツの超有名観光地です。
観光地であるがゆえに宿泊費の高さや質が気になって今まで足が向きませんでしたが、コロナ禍で宿代は安くなっているし、観光客もそんなに多くはないのではないかと思っていたところ、先日タイミングよくひとりの時間が持てたので「行くなら今しかないでしょ!」と思い立ち1泊2日で行ってきましたよ。
ドイツ人にとっての時代村?ローテンブルク
ローテンブルクは皇帝の城が築かれ、その後、教会や修道院が置かれ街全体が要塞化されました。
その後、帝国自由都市として認められるほど街は発展し、巡礼地としても多くの人が訪れる都市でした。
三十年戦争のあった1610年代頃から幾度も戦禍の影響を受け、街は勢いをなくしてゆきます。
この中世までの繁栄とその後の衰退が、ローテンブルクにおいて17世紀の姿を留めている大きな理由です。
近代に入りヨーロッパでツーリズムのムーブメントが起きるとローテンブルクは再び脚光を浴びる事になります。中世の姿を留めた街が『ドイツらしいドイツの街』として欧州各地からグループツアーが組まれるほど有名になりました。
ナチス政権時代には『ドイツ人の故郷の街』の象徴としてローテンブルクは喧伝され、ローテンブルクに住んでいたユダヤ人は追放されました。
第二次世界大戦で空襲を受け、街の一部が破壊されるも戦後に以前の姿に忠実に修復され現在に至ります。
ドイツには中世の姿を留めた街並みがたくさんありますが、丘の上にあるローテンブルクは市壁に囲まれた旧市街全体がそのままの姿で保存されていて、まわりの田園風景と街の景観が確かにドイツらしい美しい街です。
ロマンチック街道とドイツ・古城街道の交差する地点に位置し、どちらの観光街道にとっても重要な位置づけで、ドイツに来る旅行者はここに来れば間違いないとも言われています。(私が言った)
ローテンブルクへの行き方
ローテンブルクはドイツのちょうど真ん中あたり、マンハイムとニュルンベルクを東西に結んだ中間地点にあたります。
交通の便がいいとは言えませんが、鉄道やバスでアクセスできます。
【鉄道で向かう場合】
・フランクフルトから
高速鉄道でWürzburg Hbf (ヴルツブルク)、乗り換え Steinach(b Rothenburg ob der Tauber)(シュタイナハ)で近距離路線に乗り換え、Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク)着。所要時間約3時間。
・ミュンヘンから
Treuchtlingen (トロイヒトリンゲン)乗り換え、Steinach(b Rothenburg ob der Tauber)(シュタイナハ)で近距離路線に乗り換え、Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク)着。所要時間約3時間半。
※ミュンヘンから向かう場合は何通りかあり、経由駅や乗り換え回数が変わります。
お得なDBの州内乗り放題チケット『バイエルンチケット』も参照ください。
鉄道利用でローテンブルクへ向かう場合、乗り継ぎがスムーズにいくように各列車の時刻表が接続されていますが、遅延などがあるとうまく乗り継げません。
その場合に最新情報が受け取れるドイツ鉄道のアプリをスマホに入れておくと便利です。(英語対応あり)
乗り換えは時間が短い事が多いので、次に乗る列車の時刻、行き先、ホーム番号は事前に確認しておきましょう。
バイエルンの古都ニュルンベルクからのアクセスが良いので、ローテンブルク訪問の前後にニュルンベルクを組み合わせると旅しやすくなると思います。
【観光バスを利用する】
旅行会社各社がフランクフルトもしくはミュンヘン発のローテンブルク行きバスツアーを催行しています。
例えばこんな↓
個人で鉄道乗り換えなどが不安だと思われる方はこういったバスツアーに参加するのがいいと思います。
日系の旅行会社も同様の現地催行バスツアーを販売しているので『やっぱり日本語、日系が信頼できる』という方はそちらを利用してください。日系旅行会社は料金が少し高くなりますが安心料ですよね。
※コロナ禍の現在は、ほとんどのツアーが休止になっています。予約が出来る状況になってからの利用になります。
【車で行く】
レンタカーなどで行く場合、公共交通機関よりアウトバーンのほうが便利よく短時間で行けるでしょう。
所要時間は、例えばフランクフルト空港からは2時間弱、ミュンヘンから約2時間半です。
旧市街の市壁のまわりにいくつか大型の駐車場がありますし、旧市街の外なら駐車場付きの宿はたくさんあります。
旧市街の中に入れる車は許可証を持った車のみです。
ローテンブルク駅の情報
二両編成の近郊列車しか停まらない小さな駅です。
駅は無人で券売機で切符を買うしかないので、券売機の使い方に不安がある方は事前にネットで購入するか、他の大きな駅で前もって買ってしまうか、上のバイエルンチケットやドイツ鉄道パスのような乗り放題チケットを利用するのがいいでしょう。
券売機は現金以外にクレジットカードも使えますが、故障が多いので安心できません。
駅にはコインロッカーもありました。
数もあまり多くないし、小銭しか使えないようなのでユーロの小銭を用意していきましょう。
駅の横には小さなカフェ、トイレがあり、駅前はバスターミナルになっています。
駅前の通りを挟んで斜め向かいにショッピングモールがあり、郵便局やスーパーもありましたよ。
ローテンブルクに行く人に気を付けて欲しい事
ドイツ語圏内でローテンブルクとついた地名が他にもあるんです!
例えば・・・
Rotenburg (Wümme) - ドイツ、ニーダーザクセン州の都市。
Rotenburg an der Fulda - ドイツ、ヘッセン州の都市。
Rotenburg - ドイツ、バーデン=ヴュルテンベルク州の都市ロッテンブルク・アム・ネッカーの旧称。
Rothenburg/Oberlausitz - ドイツ、ザクセン州の都市。
Rothenburg (Saale) - ドイツ、ザクセン=アンハルト州の町村。
ローテンブルク (ルツェルン州) - スイス、ルツェルン州の町村。
これ、間違って全然違う場所に辿り着いちゃう人、けっこう多いから注意して。
目指すのはRothenburg ob der Tauber (ローテンブルク オプ デア タウバー)ですよ!!
すごい大切な事なので忘れないで。
以上、ローテンブルクの概要と行き方についてでした。
次回からローテンブルクの街をゆっくり観光していきたいと思います。