パリ⇔モスクワ・5カ国を走り抜ける夜行列車【Russian night train】

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画像引用元:Trains in Russia | Intercity train travel in Russia | Trainline

 

前回の記事で、乗ってみたいと書いた夜行列車。

 

www.takimama.com

 

ドイツを発着もしくは通過する夜行列車は、現在4種類あります。

www.bahn.com

せっかくですので、これから4回に分けてこれらの夜行列車を紹介したいと思います。

私もまだ利用したことがありませんが、いつか乗車できる日の為に自分用のメモとしてまとめます。

 

第1回目は、パリーモスクワ間を結ぶ『Russian night train』について調べてみました。

【注意】

新型コロナウィルスパンデミックの為、2022年12月まで運行が停止されています。

 

 

夜行列車『Russian night train』とは?

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『Russian night train』は、フランス、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ロシアの5カ国をまたぐ走行距離3483㎞を約39時間で走る夜行列車です。

パリ東駅が始発、モスクワ・ベラルースカヤ駅が終点で、その反対方向路線も運行しています。

運行スケジュールと各駅のタイムスケジュールの例はこちら

途中ベラルーシのブレストで2時間の停車時間があり、そこで列車の車輪の付け替えを行います。西欧と旧ソ連地域では列車の車輪幅が違うのですね。

この作業中は2時間の停車時間があっても、乗客が列車外に出ることは出来ません。

こちらの路線以外にも、ベルリンーワルシャワーミンスクーモスクワを約22時間半で結ぶ、ショートバージョンがあるようです。

パリーモスクワ間は38時間以上ですから、その列車に全区間乗るとすると列車の中で丸一日は過ごす事になります。そして2泊ですね、車中2泊。

途中の停車駅でちょいちょい20分から30分の停車時間があるようですが、それにしても一日列車に乗り続けるのはどうなんでしょうか。

列車にいつまでも乗っていたい乗り鉄さん以外は退屈しそうだなぁ。 

 

夜行列車『Russian night train』の車内設備

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画像引用元:https://www.russianrail.com/train-moscow-berlin-paris.html

 

客車の種類は3種類。

デラックス寝台

ダブル(2名)もしくはシングル(1名)の個室で、客室内にトイレ、シャワーが付いていて、テレビ、DVDプレーヤーもあるようです。豪華ですね。

デラックスの各車両には専用のカフェが設置されています。

 

1等寝台

1名から4名の客室があり、各車両にトイレ、シャワーが設置されています。

 

1等座席

6名分の座席があるコンパートメントで、シャワーはありません。各車両にトイレが設置されています。

普通の高速鉄道と同じ車両なので、横になって眠ることは出来ません。

 

デラックス寝台は個室にトイレもシャワーもあってプライバシーが完全に守られますね。ただ個室の人数が最大2名までなので、家族で利用するのは難しいな。

各シャワーは固定式です。特に子どもを洗いたい時は、水が高い所から雨のように落ちる固定式シャワーは使いずらいです。2泊くらいならシャワーも適当に済ませるしかないですね。

 

WIFI

今現在の情報では、この路線の車両でWIFIのサービスは無いようです。

ルーター持って行かないと…でないとますます退屈だ。

 

食堂車

食堂車では朝食から夕食までしっかりした料理の提供があります。

アルコールも豊富に取り揃えてあるようなので、飲める方は乗車中飲んだくれることになりそうです。

その他、車内販売のワゴンも回ってくるようですね。

 

パリ⇔モスクワ・夜行列車『Russian night train』のチケット購入はWebで。 

この列車はロシア鉄道が運行しているので、ロシアのサイトからネット予約、購入が出来ます。

主なサイトは以下。

pass.rzd.ru

ロシア鉄道公式。 少し座席クラスや料金が分かりにくいですね。

 

www.russianrail.com

見やすいサイトですが、料金に手数料が上乗せされるようです。

 

www.russiantrains.com

こちらも民間のサイト。

 

料金は変動制です。

購入時期と旅行予定日によって料金は変わりますので、公式サイトと民間のサイトで比較してみるといいと思います。

 

Web以外だと旅行会社に手配を頼むこともできますね。

ロシアに強い旅行会社であれば取扱いがあると思います。

ドイツではDB(ドイツ鉄道)の予約センターに電話する方法がありますが、英語がどこまで通じるかは未知数で、あまり現実的ではありませんよね。

 

5カ国を通過する列車、ビザはどうなるの?

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画像引用元:https://www.russianrail.com/train-moscow-berlin-paris.html

『Russian night train』が通過するフランス、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ロシアの5カ国のうち、日本人にとってビザが必要なのはベラルーシとロシアの2カ国。

特にベラルーシは、列車で移動するだけで外に出なくてもビザは必要です。

ベラルーシ、ロシアも旅程に含まれる場合はビザは必須事項ですのでご注意ください。

japan.mfa.gov.by

ベラルーシのビザ申請についてはこちら↑

 

tokyo.mid.ru

ロシアのビザ申請についてはこちら↑

 

両国ともビザの種類がいくつかあり、入国方法や滞在日程によってビザの種類が違います。旅程に合ったビザを申請してください。

 

あれ?子連れ向きじゃない?想像以上に大変そうな行程。

自宅から行きやすいドイツ・カールスルーエから乗ったとしても30時間以上。

詳しく調べてみて、我が家の男児2人には長すぎる乗車時間なのではないかと思い始めました。

うん、どう考えても車中で一日過ごすのは無理だ。

ビザの件でもわずらわしさがありますしね。

一筋縄ではいかないな、ロシア(笑)

 

でも、大丈夫!ドイツからアクセスできる夜行列車はモスクワ行き以外にもあるんです。

次回は、ドイツ-ハンガリー間を走る夜行列車『EuroNight・Hungarian night train』を深堀りしてみたいと思います。

 

 

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