今回は、ドイツの田舎街で見つけたベトナム料理店です。
特別有名な観光地でもないし、またもや需要のなさそうな情報ですが、ドイツの観光客向けではない普段の顔も知って頂けたらと思います。
ある意味ドイツらしい街『Bretten』
バーデン・ウィッテンベルク州の街『Bretten』ブレッテンは、カールスルーエから東へ約30㎞、ハイデルベルクから南へ約55㎞に位置する街です。
観光地でもなんでもないですけど、このエリアは木組みの建物が多く残る地域でもあります。
人口は約29000人と、街の規模としては大きくありませんが学校、病院、商店などこの街を出なくても生活が完結できるほどインフラは整っており、生活するには便利な環境ですね。
近年は難民・移民を多く受け入れ、人口に占める若年層と外国人の比率が高い街でもあります。
街の中心地には城壁の一部や古い建物が所々残り、その間をモザイクのように新しいモダンなビルが建築されているという、ある意味とてもドイツらしい街だと思います。
Marktplatz Bretten
街の中心、Marktplatz(マルクトプラッツ)にやって来ました。
マルクトプラッツで目を引くのがこの建物。
ルター派の神学者“ Philip Melanchthon“の生家があった場所に建てられた博物館兼図書館で、Philip Melanchthonの生誕400年を記念して1897年2月16日に開館しました。
Saigon Restaurant & Bar
マルクトプラッツに並ぶレストランで食事をしようと思い何軒か覗いてみましたが、ドイツ料理店は夫の望むベジタリアン料理がないんですよね。
そこで、建物はめちゃくちゃドイツなのに中味はベトナムな『Saigon Restaurant & Bar』で夕食にすることにしました。
すごい賑わっていて外のテラス席は満席で5分程待ちました。
まずは飲み物。
私はグレープフルーツ・マンゴー・パッションフルーツのミックスジュース、夫はビールです。
い、色が・・・ね。
妖色のジュース、好きな味だったけどめちゃくちゃ甘いね、これ。
サイゴンの街角にあるドリンクスタンドで売ってるのと一緒だ~
体にいいこといっこもないでしょ、みたいな色使いも忠実ですね。
私には甘すぎるので、炭酸水で半分に割ったくらいでちょうどいいかも。
面白いのがこのストローがね、パスタだった。
茹でる前の硬いパスタ、形がストローそのままだから違和感なく飲んでたけど考えた人えらいー。EUではプラスチック製品に規制がかかっているから、プラ製のストローは廃止になったの。
食べ物だから捨てられちゃうの罪悪感ありますけどね。
さてお食事です。
夫が選んだのは豆腐と野菜の炒めたのん。
ソースが甘辛で癖もなく美味しかったなぁ。
サイドで頼んだ揚げ春巻きは冷凍のものを使っていたのが残念でした。
私は“フォー”
これは鶏肉だから、PhoGaかな?
ベトナムで食べた本場の味にかなり近く、優しいスープの味にほっこりしました。
ベトナムだったらもっと香草がドバーーっと入っていたと思いますが、その分鶏肉が分厚くてプリプリで食べ応えがありました。
ラーメンみたいなどんぶり型の器に入ったスープ麺ってドイツにないから、外食で麺食い出来たのがただ嬉しかった。
ベトナムで食べるフォーは量が少なくてすぐにお腹が空いてくるけど、こちらはしっかりドイツサイズに合わせていたのでお腹いっぱい、腹持ちも良かったです。
サービススタッフは外国人でしたが、ドイツ語ペラペラでした。英語はどうかな・・・若い人だったからいけるかも、分かりません。
キッチンはベトナム人だと思います。
お値段も大変良心的。
周りのドイツ料理店で食べるのと比べたらだいぶ安いと思います。
場所はこちら
なぜかマイナーなドイツの田舎街Brettenに来てしまった方。
ドイツ料理にこだわらず、美味しいものが食べたいと思われる方。
ベトナム料理『Saigon Restaurant & Bar』お勧めです。