夏休みの北ドイツ旅行、バルト海の街『ヴァーネミュンデ』を訪れました。
バルト海最長、3㎞以上のビーチがメインの海岸の街です。
街の規模はそれほど大きくはありません。
ブラブラと散歩する感覚で写真を中心に紹介していきます。
ヴァーネミュンデに鉄道で到着して、駅から西に向かい、橋(Bahnhofsbrücke)を渡るともうそこはヴァーネミュンデの市街地です。
この一帯がヴァーネミュンデで一番栄えていて賑やかな場所で、ツーリストインフォメーションもすぐ目につく場所にありますよ。
Bahnhofsbrückeの架かる運河はAlter Strom(アルターシュトローム)と呼ばれ、様々な船が連なる様がヴァーネミュンデを代表する景観として絵葉書などでよく使われています。
橋のまわりではいろんな大道芸が。
この時は特大シャボン玉。
いくらか払うと子どもが自分でシャボン玉に挑戦できるという。
その他、似顔絵やバルーンアートなど、人出も多くてお祭りみたいでした。
橋を渡って北に向かえば、どの道を行っても海岸に行きあたります。
海岸へ向かわず西へそのまま道なりに進んで行くとヴァーネミュンデ教会の建つKirchenplatz(教会広場)へ出ます。
Kirchenplatzでは土曜に朝市が開催されるなど、ここがヴァーネミュンデ市街の中心です。
薬局や郵便局、スーパーマーケットなどがあって何日か滞在するならこの近辺が一番便利だと思います。
教会のある広場をそのまま西に向かう通りMühlenstraßeは、地元のレストランやカフェが集まっていて、ビーチに面した観光地エリアより値段もお料理の質も地元民が通えるような良心的なお店が多いように思いました。
せっかくヴァーネミュンデに来たのですから海の方に行ってみます。
ヴァーネミュンデ海岸の東の端まで行くと、ヴァルノウ川(Warnow)河口となり、東西を可愛らしい灯台が見守っています。
上の画像 緑の灯台が西灯台、赤の灯台が東灯台。
どちらも灯台の元まで歩いて行く事が出来ます。
この河口はロストックまで大きくひらかれていて、大きな船舶も入港してきます。
ヴァーネミュンデは、バルト海の海運の拠点として発展してきた港を持ち、貨物船、漁船、客船など様々な船がひっきりなしに行き来しています。
まさにバルト海の玄関口!
この場所で日がな船を眺めているのも楽しいだろうな。
と、思いましたが次男はもうはやくビーチに行きたくてしょうがない。
来た道を少し戻って、ビーチに行きましょう。
ヴァーネミュンデ海岸のアイコン、ヴァーネミュンデ灯台とティーポットが見えます。
ここは凧揚げ専用エリアとなっていて、砂浜に座っている人がいない場所。
灯台からビーチに向かうとすぐにこんな感じでリゾート気分を盛り上げにくる施設があったりします。
暖かかったらそれもアリなんだけど、風は強いわ寒いわで、そんなダラダラしたくなるような気候じゃない。
灯台からビーチに入ってすぐの所にバンジートランポリン(有料)がありましたね。
私:「やる?」
次男:「やらん。」
次男はこーゆーの興味なし。
ちびっ子が遊べる遊具があったり。
北海、バルト海のビーチでは必ず見かけるこれ(有料)
風の強い地域に特化したカタチ。
ずらーっと並んでるの可愛いよね。
ヴァーネミュンデ後半はどんどん天気が崩れていって、誰も使っている人を見ませんでした。
次男は海よりも砂遊びに夢中。
海がね、入水したら死ぬんじゃないかってくらい水が冷たくて、曇り空で体が濡れたら寒さ尋常じゃないし、とにかく風が強くて波も荒々しかったのよ。
海水浴だ!わーい!!
って感じではなく、自然の厳しさを身をもって知る。ってところでしょうか。
それでも、泳いでいる人はいる。
ドイツ人て、やっぱり寒さに強いんだな。
ヴァーネミュンデ海岸は緯度約54度に位置し、これを日本に当てはめるとサハリンの北端にあたります。
ははは、もう日本じゃないやん。
ここで海水浴するって一年のうち何日くらい可能なんやろ?
ビーチは綺麗で遠浅ではありますが、風が強く波が荒いので子どもが泳ぐのにはあまり適していませんね。
それでも、砂遊びが気に入った次男、たっぷりと午後いっぱいをビーチで過ごしました。
待っている私は寒くて仕方ない。
なにはともあれしっかりした防寒着が必要です。
平和なヴァーネミュンデ、暗くなるのは夜9時頃ですが夜も少し歩いてみます。
駅の東側へ行ってみましょう。
たぶん夏季限定だと思うけど、観覧車のあるビアガーデンを発見。
さっそく観覧車に乗ってみよう。
今、手元に半券が残っているんですが料金が書かれていないのでいくらだったか分かりません。確か大人ひとり、子どもひとりで合わせて15€くらいだったかな??
ごめんなさい、覚えてません。
高さ36m、眺めが良いのですよ~。
海側。
南側はクルーズ船の船着き場。
ここは世界最大級の客船も入港する、ドイツ随一のドッグがあります。
ヴァーネミュンデに到着した時にMSCクルーズの船が停泊していたけど、巨大すぎて全体が見えず、船に見えなかったです、大きなビルだと思った。
その後、AIDAとかも見たけどMSCは大きかったな。
画像奥に見える高い建物群はロストック市街。
と、ヴァーネミュンデは子連れでブラブラ歩くのにちょうど良く、小さく、見どころも集まっていて、安全で、過ごしやすい街でした。
メインはビーチですが、日本にあるような海水浴場で過ごす遊びを期待していくと(気候によって)当てが外れるかもしれません。
『天気が良くて、海に入れたらラッキー。』くらいに思っててください。