あの『W!ZZ AIR』でブダペストに飛んでみたら。

W!zz Air

2019年の年末に子連れでドイツからブダペストへ旅行しました。

その時にドイツ・フランクフルトからハンガリー・ブダペストへの空の便で利用したW!ZZ AIRについて書きたいと思います。

 

 

ハンガリーのLCC航空会社『W!ZZ AIR』

ハンガリー、ブルガリア、ポーランドといった東欧を中心としてヨーロッパ各地を結ぶLCC『W!ZZ AIR』ヴィズエアー、初めて利用しました。

航空会社格付けってあるじゃないですか?

日系の航空会社も名を連ねるような。

それのベストではなくワースト版、つまり評判の悪い航空会社ランキングの短距離部門でこちら『W!ZZ AIR』さんは3位に付けているらしいですよ。

ワースト2はどこだったかな。BA(ブリティッシュエアウェイズ)とライアンエアだったかな。

普段あまりLCCを利用しないのでLCCの流儀を知らないのですが、今回はLCCの洗礼をたっぷり浴びてきました。

 

LCCの常識、表示価格は最終確定価格ではない。

はい、それぐらいの事は私も知っていましたよ。

預け荷物の重さとサイズに厳しくて、それぞれに細かく別途料金がかかる事、機内サービスは全て有料である事。

しかし、ここまでとは思わなかった。

 

『W!ZZ AIR』でブダペストへ行く事にした理由は、もちろんその魅力的な料金にあったわけです。

年末の繁忙期に1人31.99€という破格のお値段に即決しました。

ま、ここからどんどんと積みあがってゆく訳ですがね…。

 

チケットの予約、購入、チェックインなどは全て公式サイトで行いました。

wizzair.com

サイト自体はすごく分かりやすくて、使いやすいサイトです。

さくさく購入手続きを進めて、荷物も3人分を一つにまとめるから32キロまでの別料金:42€を設定して、よしよしと。

そしたら、もうチェックインして座席指定しないとシートがなくなるよ。と『W!ZZ AIR』さんが仰るのです。

そらそうやな、1週間後にフライトやもんね。

では、そのままチェックイン!

はりきってチェックイン手続きに進むと、ふたつの選択肢があるとな。

選択肢① オンラインで搭乗券発行して自宅でプリントアウトすると、搭乗者1名につき搭乗券発行手数料が1.40€かかる。

選択肢② 当日空港のカウンターで搭乗券を発行すると、搭乗者1名につき搭乗券発行手数料が10€かかる。

(料金はうろ覚えだけどこれくらいだったと思う)

 

・・・。

なんか、終電の終わった夜の街で、全くタイプではない男と不本意に2人だけになってしまい「汚いラブホと綺麗なラブホ、どっちがいい?」って聞かれてる気分。

 

渋々、オンラインで搭乗券発行もしました。

なんやねん、この1.40€って。まぁジュース1本分くらいやけどさ、こんなはした金で評判落とすくらいなら始めから料金に上乗せしてたほうがいいのに。

 

・・・はい、次いきます。

 

次は座席指定です。

1時間40分くらいのフライトで、自分ひとりならどこに座らされてもいいけど、子連れだとそうもいきません。

見た所、3席並びの席はもうあまり残っていませんでした。

WEB上で座席指定のページを見ていると、始めリコメンドって席が表示されるの。

3席並びだし、それでもいいけど翼の上だから他はどんなのがあるか見たいな。と思ってリコメンドを消して他の席を見たら全部有料なの!

え!有料なら、いらんわ!!

リコメンドでいい、全くいいからカムバック!!

って色々試したけど、もう、リコメンドは戻って来ない。そんなぁ~(泣

リコメンドだった席を見ても、もう有料になってるし。

でも、座席指定しないわけにはいかないので3席分32.5€を支払いました。

みんなも『W!ZZ AIR』の座席指定トラップには気を付けて!

搾り取れるもんは全部搾り取る気やぞ。

 

そして、搭乗の日は来た。

当日は、以前にも書いたように早めに空港に到着しました。 

www.takimama.com

とっとと荷物を預けて、身軽になりたい。

そんな願いもむなしく搭乗1時間半前にならないと、荷物ドロップのカウンターは開きませんでした。

しかもその前で待っている時、他の人がカウンターに腰かけて待っていたら女性スタッフが出て来て「ここに座ると機械が壊れてあなた大変な事になるわよ」「私達、まだ休憩時間が終わっていないから仕事させないで」と大変お怒りで、また奥に引っ込んでしまい、その後永遠に出てこないのではないかと思い始めたころに疲れた顔して出てきた。

しっかり休憩したんとちゃうんかい。

私達は早くから並んでいたので荷物ドロップはすぐ終わったけど、前に並んでいた家族は搭乗券のセルフ発行をしていなかった為に「一人につき10€頂戴します」と冷たく宣告されていたな。

4人分で40€か…LCCも結局安くない。事もある。

 

その後、搭乗ゲートへ行ったら遅延の案内はなく遅延。

それは想定内なので、キャンセルにならないなら少しぐらいは許す。 

ドキドキさせないでよ、変なところで。

搭乗時間を30分過ぎた所で「30分の遅延が発生しておりますが、今から搭乗を開始します。プライオリティーのお客様から搭乗ゲートへお越しください」と今更な案内があり、ようやくちゃんと飛ぶんだな、と安心しました。

 

子連れでは早くに機内に乗り込んでしまうと、身動きを制限された子どもが落ち着かないので、なるべく最後に乗るようにしています。

いよいよ最後のグループが搭乗ゲートに並んだので、私達もゲートへ。

そこで、何やら2人組の搭乗者に問題発生。

この2人、パスポート持って来なかったらしい。

確かにシェンゲン協定国間の移動では、EUのパスポート保持者はパスポート無しで移動できるし、入国審査もないけど、だからって運転免許証持って来るならパスポート持って来いよ。

預け荷物もなく、オンライン搭乗券を持ってたからここまで来れちゃったのね。

あちゃー! である。

先ほどの『W!ZZ AIR』スタッフの女性がまたもや「ただでさえ遅れてるのに、あなた達のせいでさらに遅れる!」とプリプリ怒ってました。

ストレスフルな職場ですね。ご苦労様です。

ゲートを通過した私達を含む他の乗客は、バスが来るまでゲートとバス乗り場に出る扉の間で待ちます。

すると『W!ZZ AIR』の怒りっぽい女性スタッフが「ちょっと私に付いて来て」と私と子どもを先導します。ゲートからは階段を降りて、地上の扉の外がすぐバス乗り場です。

その扉のすぐ内側で待っているように指示されました。

「非常事態発生時には子どもが優先して避難できるように、階段の踊り場や階段の途中ではなく、扉のすぐ前に待機していなくてはいけない規定です」との事。

ええー!!この人、怒りっぽいけど、すごい仕事出来る人やん!

ちょっと感動したわ。

「あ、ありがとうございますっ!」

 

そこから、バスに乗り込みましたが件のパスポート忘れの2人が揉めているのかバスはまだ発車しません。

10分ほど待って、ようやくバスは発車。

『W!ZZ AIR』のエアバスちゃんに乗り込みますよ。

『W!ZZ AIR』

 

機内スタッフは爽やかで、気さくないい感じ。

「ハロー!」

 

うん?!前に進まない。渋滞や。

前方の席の横で小太りのおっちゃんが通路に立ち、他の乗客とおしゃべりに夢中で 後から乗り込んだ人が奥に進めないみたい。

爽やかなスタッフに「おじさん!どいてあげて!!」って何回も言われても気にせずおしゃべりを続けるおっちゃん。

この人、荷物預けカウンターでも無理やり前に割り込んできた人や。

おっちゃーーん。あかんでー。

 

各自、おっちゃんとの密着通路イベントを経て着席し、『W!ZZ AIR』フランクフルト⇒ブダペストの本日ラストフライトであります。

例のうっかり2人組の席を除いては満席。

ちょっと密度が濃ゆ過ぎて、写真を撮るのは憚れました。

1時間40分のフライト。

子ども達はチップスを食べて喉が渇き、どうしても水を今飲まなければならない。との事で機内で小さなペットボトルを買いました。

2.50€ 高い。

度重なる理不尽な出費に歯ぎしりしながら、ブダペストに無事到着。

『W!ZZ AIR』

ブダペストの空港では飛行機を降りてから出口まで延々と外を歩かされます(屋根はついてます)

これ、子どもが寝ていたら大変だね。

抱っこして、荷物もあったらもう無理やん。

幸い次男はちゃんと起きて歩いてくれました。良かった。

 

いろいろとLCCらしいエピソードがあった『W!ZZ AIR』

事前準備と知識がLCCを制す。と学んだ搭乗でした。