ドイツ鉄道、ケルン中央駅です。
各地主要都市から長距離高速鉄道が乗り入れているとても便利な駅。
ケルン市街の中心にあり、市内交通はどこでもトラム、地下鉄、バスで中央駅から短時間にてアクセス可能です。
駅構内には飲食店、書店、薬局、衣料品店、スーパーなどのお店が揃っています。
コインロッカーもありました。
ケルン中央駅周辺
ケルン中央駅からすぐの場所にはケルン大聖堂があります。
その姿は大きすぎて、駅からは全容が見えないくらいです。
ケルン大聖堂を見学する為に訪れたなら、駅のコインロッカーに荷物を預けて身軽に短時間で行動出来ますね。
観光案内所は大聖堂正面、『Kreuzblume』から道を渡った反対側、角にあります。
ケルン市内の観光名所を巡るミニトレインや二階建てバスの案内もありました。
↑奥に停まっているのが二階建て観光バス。
観光案内所から北側の一帯は小さなカフェやベーカリーが集まっています。
その中で野菜やくだものをたっぷり摂れるスムージースタンドを発見しました。
『Die Vitamin Oase』
野菜と果物生絞りのジュースやスムージーのお店ですが、サラダやサンドウィッチもあります。(テイクアウトのみ)
果物をそのまま購入することも可。
旅行していると、どうしても野菜不足になりがちです。
そんな旅行者に1食置き換えで、ここのサラダやスムージーはどうでしょうか?
下の画像見えるかな~? 値段も手ごろです。
場所はこちら↓
ケルン大聖堂の南側はハイブランドのお店も並ぶショッピングエリアです。
ケルン中央駅と大聖堂の間の広場。
ライン川に架かるホーエンツォレルン橋に行くには、この広場から線路沿いを歩いて行ってすぐ。
隣接する『ルートヴィッヒ美術館』ではイサム・ノグチ展をやっていましたね。
ケルン中央駅周辺の治安
明るいうちは治安に問題はないと思います。
旅行者を狙ったスリに気を付けるくらいかな。
そんな平和な街、ケルンも夜になるとガラッと雰囲気が変わります。
っていうか昼間の混雑が嘘のように人がいない・・・。
この日は平日で雨模様だったからなのか、それともいつもこんなに人気が無いのか。
写真が撮りたくて夜中にうろついていたんですが、中央駅前の広場に行ったら本当に誰もいなくて、ちょっと普通ではないものを感じました。
ホテルの場所が分からない夫がいつまでも戻らない私を探しに来てくれたんだけど、ポリスメンが3人も乗ったパトカーまで連れて来てくれて、いや、これは夫をマークしていたんだな。
「ホテルの場所が分からない・・・。」それは、あんたが酔っ払ってるからや。
ほれ、すぐそこ、あの見えてるでしょ。あそこだよ。
「早くホテルに行こう。すぐに帰ろう。」って酔っ払い夫が絡んでくるのがウザいし、もっと写真撮りたかったから「この人、私の夫です。」って言ってポリスメンの誤解を解くのをやめました。
あなたもう、大人なんだからひとりでホテルに帰りなさい。
まあ、ケルンでは6年ほど前に全く同じこの場所で、ケルン大晦日集団性暴行事件という大事件が発生しましたから、地元警察がピリつくのも理解できます。
ケルンを含むライン川沿いの一帯はドイツ随一の工業地帯で、安価な労働市場が豊富にある為人口における移民の割合が高い地域でもあるんです。
不法移民や移民申請が受理されるのを待っている人も必然的に多くなり、そういった人達は収入がなく安定した生活がありません。
大聖堂周辺の高級宝飾店やブランド店が閉店した後の軒下に、移民達のテントが並んでライトアップされている様は、なんとも残酷で皮肉な光景でした。
1晩だけの事ですが、私の感覚では『ケルンの夜は治安に不安あり』です。
私自身は小一時間ひとりでふらついていました、好奇心とブロガー根性を発揮してしまった。しかし、
例えば自分の子どもが(例え成人していようと)ひとりで夜に出かけたい。と言ったら止めるでしょうね。
こんだけ誰もいなかったら、出歩いてもなんも楽しくないし。
ウクライナ避難民のゆくえ
ケルン中央駅のいたるところにあった表示。
中央駅北側に仮設のシェルターが設置されていました。
駅を出た所にはボランティアの案内人が立ち、ウクライナからの避難民に対応しています。
国外に逃れたウクライナ避難民は500万人以上と言われています。
ドイツは早くから避難民受け入れの姿勢を明確にしていて、受け入れ態勢もなる早で整えようとしています。
ドイツ鉄道はウクライナからの避難民に対し、無料でドイツ国内の移動が出来るようにしました。
ケルンから自宅へ帰る道中の列車内でも、たくさんのウクライナの人を見ました。本当に女性と子供が多いですね。
ドイツではウクライナからの難民は『ファーストクラス難民』と呼ばれています。
前日に路上生活を送るウクライナ人ではない移民グループを見たばかりだったので、複雑な気持ちにはなりました。
それでも各国から苦境にある人を受け入れて、トライ&エラーで前へ進んでゆく姿勢は、何もせずにいるよりはいいんじゃないかと思います。
以上、2022年4月、ケルン中央駅で見た光景、感じた事でした。
次回は、ケルンで宿泊したホテルを紹介します。