輝きを取り戻したエルベの宝石・ドレスデンを歩く【ドイツ】

ドレスデン

旧東ドイツ・ザクセン州の州都『ドレスデン』です。

 

2泊3日で訪れたドレスデン。

しかし、金曜夜に到着し、日曜の昼過ぎには発たなければならなかったので観光に割ける時間はそれ程多くありませんでした。

ドレスデンの旧市街に限れば、見どころは狭い範囲に集まっていて駆け足で巡れば半日で観光することも可能です。

で、今回は長男が同行していたのでその駆け足もままならず、本当にピンポイントの観光だけになってしまいました。

さっくりと旧市街の様子を写真でお届けします。

ドレスデンてこんな感じなのだな~。っていうのが伝われば幸いです。

 ドレスデン

旧市街の街並み、と言いながらこちらは新市街。

ベーカリーで買って来たサンドウィッチで朝食です。

ドレスデンは街の6割が緑地に当るそうで、街歩きの合間に休憩する場所には困りませんでした。

この日は夏日で、噴水の側でぼんやりパンをかじっていたら動きたくなくなった。

木陰のなんと心地よいことか。

ドレスデン

エルベに架かる橋『アウグストゥス橋』(Augustusbrücke)から見た旧市街。

エルベ川観光を目的とした遊覧船の船着き場が見えます。

長男が「船に乗りたい」って言ったんだけど、時間が足りないのよ。ごめん、次回に。

 

写真もね、天気が良すぎてね、被写体が全て真っ黒になって全然綺麗に撮影出来ない。

光が落ち着いてくる日暮れ前を狙って写真を撮りに行きたいと思ったけど、長男のお許しが出ませんでした。

もう11歳になるのに分離不安がある長男。

ホテルでテレビ見て待っててくれたらいいのにダメなんだって。

夏の夜のドレスデンは絶対美しいはず、滅多に来る事ないこのチャンスに最高の夜景を見てみたかったなー。

ブツブツ文句言いながら旧市街を歩きます。

全てが瓦礫と化した『ドレスデン爆撃』  

第二次世界大戦終盤の1945年2月13日から15日にかけて連合国軍(イギリス空軍およびアメリカ陸軍航空軍)によって行われた無差別爆撃によって、ドレスデン市街の8割以上が破壊されたと言われています。

犠牲者は推定25000人。

この空爆によって『エルベ河畔のフィレンツェ』と称えられたバロック様式の美しい市街は、一瞬にして瓦礫の山となってしまいました。

戦後、いくつかの歴史的建造物や街並みが修復・再建されました。

再建された主な文化財と再建に要した年次

  • 聖母教会(Frauenkirche) - 1996 - 2006年
  • ツヴィンガー宮殿(Zwinger) - 1988 - 1992年
  • ゼンパー・オーパー - 1977 - 1985年

 

『ドレスデン城』(Residenzschloss)

ドレスデン城

ザクセン国王の居城。

第二次世界大戦の空爆で破壊され、修復工事が始まり復元が完了したのは2006年とのこと。

ザクセン王家の財宝などが展示されています。

中でも『緑の円天井』(Historisches Grünes Gewölbe)は一番の見所。一度に見学できる人数に制限があるため時間指定の予約を取ったうえでないと見学できません。

予約は公式サイトのこちらのページから↓

gruenes-gewoelbe.skd.museum

『君主の行列』(Fürstenzug)

Fürstenzug dresden

ドレスデン城の外壁にある世界最大のマイセン磁器の壁画。

全長102m、圧巻の壁画です。

場所はこちら↓ 

こちら壁画のあるアウグストス通りの反対側には、マイセン陶磁器の直営店があります。

 

『聖母教会』(Frauenkirche Dresden)

Frauenkirche Dresden

初めは1743年に完成した福音主義教会。

ドイツで最も有名な教会と呼ばれています。

世界第二次大戦で焼失し、東ドイツとなった社会主義体制下で瓦礫のまま放置されていましたが、東西ドイツ統一後修復復元が進み2005年に完成しました。

ドレスデンの聖母教会再建は世界中から寄付を集め、また残った瓦礫を元々あった場所に再び当てはめる試みが“世界最大のジグソーパズル“と呼ばれた。

ドーム上の展望テラスからはエルベ川沿いのドレスデンの街がパノラマで一望できます。詳しくはこちら↓

www.frauenkirche-dresden.de

 

『ツヴィンガー宮殿』(Dresdner Zwinger)

Kronentor Dresden

元々は城壁があった場所にアウグスト強王が建築した宮殿。

1728年完成。

現在はアルテ・マイスター絵画館として公開されています。

Dresdner Zwinger

第二次世界大戦の空爆で大きな被害を受け復元工事が行われ、1963年にほぼ修復が完成しました。

2002年のドレスデン大洪水で再び甚大な被害を受けました。

私達が訪れた時は中庭が工事中でした。

www.der-dresdner-zwinger.de

 

『ドレスデン国立歌劇場 ゼンパー・オーパー』(Semperoper Dresden)

Semperoper Dresden

ザクセン州立歌劇場。(東ドイツ時代には国立歌劇場であった、現在も国立歌劇場と呼ばれる事が多い)

1841年開館。

ドレスデンのような中規模都市でありながらパリ、ウィーン、ミュンヘンに匹敵する豪華な建築様式を誇る歌劇場です。

www.semperoper.de

ガイドツアーで館内を見学できます。 

www.takimama.com

 

ドレスデン観光案内所 

街歩きを始める前にまずは観光案内所で情報収集をしましょう。

聖母教会のあるノイマルクト広場に面して観光案内所があります。その反対側のショッピングモールの地下階にもありますのでどちらでも。

www.dresden.de

観光案内所では各種イベントのスケジュール、予約、ツーリストパスの販売など細かく案内してもらえます。

 

ドレスデン市内交通1日券

ドレスデン トラム

市内交通券だけが必要な人はこちらドレスデン1日券が一番お安いですよ。

購入した日の夜、日付をまたいで午前4時まで市内交通が乗り放題のチケット、一番小さいゾーンで€6.50でした。

大人券1枚につき学生2名まで同行無料。

街はずれのお城などに行かずドレスデン市街内だけの観光なら、一番小さいゾーンで十分カバーされます。

購入は各駅、停留所の券売機もしくは運転手から直接買う事が出来ます。

券売機は英語対応していますが、運転手が英語が話せるかどうかは分かりません。(紙に書いていくといいでしょう)

旧市街の名所のみを観光するのならこの交通券でさえも必要ありません。全て徒歩でまわれます。

 

本当はじっくり堪能したいが、時間の無い人にもおススメ

ドレスデン アルトマルクト

バロック様式の街並みがTHE ヨーロッパなドレスデン。

とことん破壊された大戦からよくここまで復興したな。と思いましたね。

緑が豊かで、清潔・キレイ、治安も良く、コンパクトな街は女性のひとり旅や家族連れにも旅行しやすい印象でした。

文化都市として様々な催しが開催されているドレスデンには、観劇やコンサート目的に訪れる人も多いのではないでしょうか?

 

本当はもっと写真を撮れたら良かったんだけど、撮影した写真のほとんどが使えないくらい酷い出来でした。

それというのも長男!

この人ね「ママのここ、気持ちいい~」って私の二の腕をずっとタプタプしてるの。

悪かったな、たるんだ腕で!!

 

それで撮った写真は当然ブレてました。

次はどんなに暑くても長袖で行ってやる。