ドナウ川を挟んでブダ地区とペスト地区が向かい合う街、ブダペスト。
このドナウ両岸に沿った地域が『ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区』として世界遺産登録されています。
その美しい景観を見るには、ドナウ川から船で眺めるのがゆっくり間近で見れて迫力もあり、一番いい方法かも。
そして何より歩かなくていいリバークルーズは、子連れにピッタリではないか!
という事で2019年の大晦日にドナウリバークルーズに行って来ました。
リバークルーズは大人気!船に乗るまでが大変です。
私達の乗った船の乗り場はこちら↑
市街地から歩いて行くと川岸にトラムと道路が走っていて、乗り場まで横断できる場所があまりありません。
少し回り込んで行かないといけないのでご注意ください。
2019年大晦日の17時、『Hop on Hop off』バスのチケットとセットになっていたリバークルーズに参加することにしました。
くさり橋から1区間バスに乗り、乗り場に向かいます。
出航時間より早めに乗船は出来るだろうと思って、16時半に乗り場に到着しました。
しかし、乗り場に到着すると船は無く、既に30人くらいの人が並んでいました。
船待ちの列は狭い歩道に並んでいるので、川からの強風が直接吹き付けて来て寒い!!
この時間、すっかり日が暮れているし、早く船来てくれよ~。
雨が降ったりしていなくて良かった。これで悪天候だったら子ども達が耐えられない。
そして17時になっても船は来ない…。
船待ちの列は3倍ほどになっており、横入りしようとする人が続出して現場は殺伐とした雰囲気になってきました。気持ちは分かるが、ちゃんと並ぼう。
やっと船が到着し、乗っていた人が全員降りるのを待って…待っても、降りない人がいる!
おーい、呑気にセルフィーとかしとらんと、はよ下船してぇ。100人以上の人があんたら降りるの待ってるんやでー。
ようやく私達が乗船する番です。並んでいる人が先頭から順番に、なんてことは全くなく後ろからどんどん人が追い越していく、押し合い圧し合い。
日本の通勤電車の秩序を見習え、ブダペストよ。
ちょ、子どもを押したらあかん!危ない。
その、子どもを押してる人も自分の子を抱っこしたおじさん。という…自分勝手か。
そんなカオスの中でも、仲間とおしゃべりしながらチケットのもぎりを悠長にマイペースに進める係員のおじさん。
みんな、自由過ぎる。
なんとか船に乗り込み席を確保することが出来ました。
ふぅーーーっ。 どっと疲れた。
頑張って待った子ども達にチップスを船内で購入。
船内ではビールなどの酒類、ジュース、お菓子などを販売していました。
ようやく出航
予定を15分程過ぎた所で出航。
先ほど通ったくさり橋付近を通過します。
船内が明るい事と、窓が汚れている事、人の熱気で曇ってきた事で船内からは外の景色は良く見えません。
窓際の席には座れなかったしね。
上の画像はくさり橋、ペスト側。
フォーシーズンズホテルが美しい事で有名です。
船内から見るとこんな感じですが、地上で近くから撮ったらこんな↓
確かに美しい。 ここに宿泊出来ることはないと思うけど。
船はくさり橋の下をくぐり‥
いよいよ、ブダペストの美しさの核心に近づいて来た。
「ママは写真撮りに、上に行ってる。あんたらここでチップス食べとき!」
子ども達を船内に残し、上のデッキにあがります。
!!強風+極寒!!
手が凍えてスマホ落しそうや。
こんな時、手袋してタッチパネルを操作出来ないスマホは辛いね。
でも、ここまで来て写真撮らずに帰ったらブロガー失格やんか。
涙、鼻水だらだら流しながら撮った画像です。
温かい炬燵にでも入ってお楽しみください。
世界一美しい国会議事堂と言われるコレ↑
通称:くさり橋『セーチェーニ鎖橋』
王宮
大きさも写真で伝わったらいいんやけど、私の技術でスマホで撮っても無理ですね。
ここまで撮影して、もう限界。船内に戻りました。
行ったこと無い人には何のこっちゃ?やと思うけど、このあと船はリバティー橋まで南下して元の出航地点までが運航コースでした。
約1時間のコース。
王宮を過ぎて私が船内に戻るとそこでは、カウントダウンのパーティーを待ちきれない人がビールを片手にパーティーを始めていました。
外の景色も見ていないし、立って輪になって話してるから他の人は外が見えないし、ガイドのアナウンスなんて全く聞こえない。
ここからクルーズが終わるまで、船内はおしゃべりでやかましいパリピ集団とクルーズが終わるのを待つだけの家族連れ、素面の人達にキッパリ分かれていました。
素面派は何も見えないし、うるさいし、パリピ派に対してうんざり。
パリピ派は、もう心はカウントダウンへとボルテージを上げてゆくだけなので、浴びるように飲み始めて。
何だココ、弱者と強者が狭い船内に閉じ込められてちょっとした地獄だな。
静かな外のデッキに子どもを連れだしてあげたかったけど、なにしろ寒すぎる。
でも、今考えれば連れ出してあげれば良かったかな。2人ともずっと船内に居て何も見てないもんね。
思い出に残るリバークルーズをしたいなら。
私達が参加したリバークルーズは、『Hop on Hop off』のチケットを買った人が誰でも乗り放題になるチケットだったので、落ち着いてツアーを楽しめるような状況ではなかったです。
繁忙期以外はそうでもないと思いますが、船は最低10人以上参加者がいないとキャンセルになってしまうので、やはりある程度乗船の際のカオスはあるんじゃないかな。
リバークルーズ人気だから。
ブダペストにはいくつもドナウ川クルーズを催行している会社があるので、ご自身の希望に合うツアーを探してみるといいと思います。
私がまた子連れでリバークルーズに参加するなら、完全予約制のパリピが来ないクルーズにするかな。
それでも、リバークルーズは価値がありました。『ドナウの真珠』を間近で体感できるのはドナウ川から眺めるからこそ。
パリピの方はパリピ船に、セレブはディナークルーズ船に、家族連れは予約制の観光船に、各自それぞれに合った船を選んでご乗船ください。
はい、次回からはブダ地区の観光編が始まります。
ブダペスト観光の目玉に行ってきました。