ブラックシープのささやかな幸せ【ドイツの子育て】

バラと邸宅

昨晩降った雨のおかげで爽やかな朝となった今日、気温がグングン上がって『これがドイツの夏だー!!』な一日となりそうです。

外に出たくない、花粉症なわたくし。

午後はユーロ(サッカーの)を友達と観戦する予定の長男。

家にテレビないのにどこで見るんや??

こちらもドイツっ子らしい夏の過ごし方やね。

 

次男(6歳)はお友達のSちゃんの誕生日会にお呼ばれして、ウキウキで出かけて行きました。

10人くらいの女の子が集まる誕生日会で男の子は次男だけ。

この、リア充め。

 

女の子、男の子関係なくたくさんのお友達がいる次男。

誰とでも仲良くできるが、すごーく仲良しの友達が2人いて常に3人で固まっている長男。

ほぼ毎日誰かしらが遊びに来ている状態の我が家です。

そら 嬉しいです。

母としては、子が人気者なのは喜ばしい。

 

周りにいつも誰かがいて、誰とでも機嫌よく付き合える。

わが子ながら感心するわ。

絶対に父の血だよね。

元をたどれば義母。

コミュニケーションお化けの義母からさらに砕けて夫へ、それがいい感じに天然で引き継がれた我が子達。

いや、本当に私に似なくて良かったよ。

 

社交でストレス解消出来るタイプの人間と、ひとりになる事でストレスを癒すタイプの人間がいると思うのですが、私は典型的な後者。

大人になってからは人づきあいもそれなりに楽しめるようになりましたが、楽しい時間を過ごしてもHPは消費するのでその後の回復に1人時間は必ず必要なんです。

ひとりの時間って楽しい事いっぱいあるしね!

パッと見『ぽつーーん』頭の中『好奇心でいっぱい』

ポジティブ思考でも無口な子どもって誤解されやすいかも。

だからドイツ来る前から日本でもどこに居ようがずっとブラックシープだった。

親戚が集まると必ず一人はいる『ちょっと変ったおじさん』それが私です。私はおばさんやけど。

学校でも、職場でも、なんなら家庭内でもどこでもちょっと浮いている人。

本人に自覚が無かったり、それでも我が道をゆく、だったり、あえてそのポジションが楽だったりもするんですが、本人だけでなく周りも同じように認知してくれればますます楽にますます面白い『変人ライフ』をおくれるのです。

ドイツに来てからはそれが目に見えて分かりやすくなり(どう見ても外国人なので)初対面から相手がそれなりに忖度してくれるのでめっちゃ楽!

言葉が分からないって、いい事もあるよ。

 

ただね、それが自分の事ならいいけど我が子の事となると心配だよね。

今になって思う、私の母もきっと気にしていたであろう『友達が居なくて引きこもりな娘』の事。

ところがうまい事、夫側の性格を引き継いだ子ども達。

母は笑顔で子の友人達を迎えながら心の中では『すげーな!!』と驚愕しています。

こんな息をするように友人と付き合える技、私にはない。

 

そしてその恩恵を最大限に生かせているのが私達が暮らすこの田舎の村暮らし。

夫が産まれ育ったこの村は小さくて、誰もが顔見知り。

次男の通う幼稚園の園長先生は夫が通っていた時の担任で、そこの先生の一人は夫の同級生で次女ちゃんがうちの次男と同じクラス。

同じく次男の同級生・お友達の親達で夫・義弟の同級生・友人という人はたくさんいるし、何なら祖父母世代も横のつながりがあって、村全体がひとつの大きな家族のよう。

子供を外で遊ばせても不安がない環境は田舎ならでは。

そこまで狭い世界だと閉鎖的な人間関係に病んでしまう事もあり得るかもしれないけど、外国人カードを切ってしまえば余計な事には触れなくてもいいから正直いいとこどり。

我ながらズルい。

 

そら、いい事ばっかりじゃないよ。

都会暮らしに慣れた身にしたら不便な事もたくさんあるし、食べたいものは食べられないし、車の運転したくないのに車がないと生活は立ちゆかないし。

でもね、子育てに関しては今の暮らしがベストだと感じています。

人によって理想とする子育てにも色々あるだろうけど、私は子ども達が健康で安心して楽しく過ごせることが最優先。

我が子だけではなく他人の子もマルっと包み込んで共同体で子育てしているこの村のやり方が私には合っていると思う。

そしてブラックシープがブラックのままで居られるのもありがたい。

 

このコロナ禍でほんとラッキーだったよな。

と思ったのはそこのところでした。

 

お題「ささやかな幸せ」