この夏の旅行について思い出すのは色々とあるが、欧州ではコロナ後初の長期休暇シーズンだった。てのが自分の中では一番大きい。
当時の英国首相ボリス・ジョンソン氏がスピーチで『コロナはインフルエンザのような風邪としてこれからも気を付けてください。』という事実上のコロナ収束宣言がなされたりしましたしね。
世界的にはコロナの影響を受ける、もしくは受けやすい旅行先もまだ多く、ウクライナ紛争もあり、欧州人は休暇の行き先を欧州域内に限定した人が多かったようです。
そんなこんなでコロナ後のリバウンド需要が元々脆弱だった交通網を直撃し、鉄道も空路もどこもかしこも大混乱。
て、報道を毎日聞かされて正直ビビってたんです。
特に各空港に山と積み上げられたロストバゲージの映像は怖ろしかった。
遅延、運休は当然のように繰り返されて、自国に帰れず休暇先の空港で眠る人々の映像もイースターの頃はまだ衝撃だったけど、夏休みが始まる頃にはもう見慣れるほど常態化していたし。
↓ これは帰りのフランクフルト空港で見かけたリアルロストなバゲージ。
フランクフルト空港→ダブリン空港 ルフトハンザ航空976便。
乗り継ぎはないけど、今回はターミナル1だし、大丈夫かなぁ。
結果、私は被害に遭いませんでした。ラッキーだった!
フランクフルト空港はいつも混雑しているので(コロナ以前から)3時間前に空港に到着しているようにね。って言うのが常識なんですが7時25分発の3時間前って、何時に起きないといけないのさ⁈
念のため5時前に空港には行ったんですが、チェックインカウンターに並ぶ必要もなく拍子抜けするほどスムーズだった。
オンラインチェックインを済ませていたのが大きいと思います。
このようなマシーンがありまして、自宅でプリントアウトした搭乗券のバーコードをピッとすると荷物につけるラゲッジタグがビーと出てきます。
それを自分で荷物に取り付けて、画像奥にみえるカウンターのコンベアに乗っけると荷物は自動で運ばれていきます。
基本無人なので不安になりますが、警備員も兼ねたようなスタッフがひとりいて「このマシーンだよー。それが済んだらこっちだよ。」って案内してくれるので大丈夫です。
ルフトハンザ以外の航空会社はどうか分かりませんが、このシステムで少なくともチェックインカウンターの待ち時間はゼロでした。
フランクフルト→ダブリンは6割くらいの搭乗率。
離陸後、後方の誰も使用していない列の座席に移動しました。
これがあるから、有料で座席予約するの嫌なんだ。
満席だったとしても1時間のフライト、近いなダブリン。
【追記・訂正:ドイツーアイルランドには1時間の時差があるので、実質飛行時間は2時間です。出発・到着時刻がそれぞれ現地時間表記だったのを、そのまま受け取ってしまいました。】
窓の外を眺めていると、大陸を離れてから英国にかかるまでの間、すれ違う飛行機の多さにビビる。
なかには自機の真下50mくらいの高度差ですれ違う飛行機もあったりして、これってぶつからへん?ほんまに?大丈夫??
恐怖やわ、イギリス海峡。
その後も順調に飛行を続け、ダブリンに到着。
ほぼ時間通りでした。
フランクフルトに比べるとダブリン空港はこじんまりしていますね。
朝早すぎて空港のお店も開店前だったフランクフルト、お腹がすいた。
街に向かう前にダブリン空港2階のフードコートで食べて行こう。
ダブリン空港は2階のフードコート以外にも、ターミナルビルを出てバスターミナル前の建物にも少し食べる所がありました。
アイルランドってやっぱり物価高い。
そして飯マズ・・・・(個人的な感想です。)
さて、ダブリン空港からダブリンシティに行くにはバスかタクシー利用になります。
下の画像、バスターミナルの黄色の『Dublin Bus』と書かれた所が路線バスの乗り場です。
後で気が付いたけど、アイルランド内の移動ってほとんどバスだった。
鉄道もあるにはあるけど、バスの方が便利だったり安かったりでわざわざ電車に乗ろうとしない限り、たいていはバスに乗る事になります。
空港からダブリンへのバスは色々種類があって料金や所要時間に差があるらしいのですが、私はたまたまちょうど良く時間の合うバスに乗ったら一番安い料金でダブリン市内まで行く路線バス『Dublin Bus』でした。(ダブリン空港→ダブリン市内:2.60€)
現金で支払いしたい場合、おつりが出ないのでいつも小銭をキープするようにしていました。
Leap Cardっていう交通パスを使えばキャッシュレスでアイルランドの公共交通機関が利用できます。
ダブリン市内のバスは路線も多いし、地理に慣れるまでは少し難しいけど、グーグルさんのおかげでなんとか乗れました。
英語だし、なんとかなる。
「○○に行くバス、どれ?どこ?」って私に聞いてくるダブリン人、1日に3回くらいあったんだけど、なんで? ゆるして、分かんない。
ダブリンの市バスは二階建て。
乗車したいバスが来たら手を上げて合図して、運転席のある前から乗って、支払い、降りたい時にブザーを押して降ります。
車内のようす。
各座席にUSBポートがあって、フリーWiFiだし、使い勝手の良いダブリンのバス。
アイルランドに行く前、アイルランドってすごく洗練されていてクリーンなイメージがあったの。北欧のような。
治安の良さや、物価の高さから勝手に自分が想像してた。
行ってみたら、街は凄く汚い!臭い!なんかヤバイ路地裏があちこちにある!!
イギリスの都市に近いんだな。って思った。
そりゃそうだ、元々はひとつの連邦だったんだし、文化的にも兄弟みたいなもんだものね。
私が宿泊したエリアがそうだったのかもしれないけど、まるごと『トレインスポッティング』な通りがあったり、大きな道路でも道の反対側は絶対一人歩きしたくない雰囲気だったり。
アイリッシュはクールだし、カッコいいのにダメなところも隠さず自然体で、人間臭さに溢れていて、道路に家庭ごみが散乱していて、甘い汗のにおいが漂う街。
バス降りて5分でダブリンが大好きになった。
体感では治安はあまり良くなさそうだな。と感じたんですが、どこの建物を見ても地上階の窓に鉄格子が嵌められていないんですよね。
ドイツでは地下・地上階の窓や入り口は必ず鉄格子かシャッターで防犯しています。
それを見慣れていると、ダブリンのような都会で住居のセキュリティにあまり気を使わなくていいほどには治安は良いのかな。と思いました。
逆に考えると、ホームレスや薬物依存症者は多くいるけど、社会保障がしっかりしているから犯罪行為を犯さなくてもよい。という事なんでしょうか。
それもダブリンが特別ヤバめなだけで、他の地域はとても安全でした。
アイルランドの治安が良い。っていうのは本当です。
本来の目的はこれだった!
次回は、7月16日、Kenny Hooplaのダブリンライブレポをお届けします。