モーツァルト生誕都市・ザルツブルク【オーストリア】

 

ザルツブルク

この夏は、コロナ禍のせいで大きな旅行は控えて数日間の小さな旅行をちょこちょこと実行したのですが、何か所か行った旅先の中で最も印象に残ったのが、ザルツブルクでした。

旅行して良かったとかのレベルではなく、ここに住みたい。

移住したいわ、私。

 

それほどまでに惹きつけられたザルツブルクを、これから数回に渡ってお届けしたいと思います。

 

【世界遺産】 ザルツブルク市街の歴史地区

ザルツブルク ゲトライデガッセ

ドイツ語でザルツブルクとはSalz:塩、burg:砦で、名前のとおり岩塩の取引で発展してきた都市です。

9世紀には司教座が置かれ、その後大司教となり権力を肥やしていったザルツブルクはオーストリア国内のいち都市ではなく、独立した国であった時代もあります。

交通の要所にあり、富んだ大司教の治世の元、優雅な文化が花開き『北のフィレンツェ』と呼ばれるほど発展しました。

オーストリアでは、ウィーンと並び初めて世界遺産登録されたのが1996年のことです。

歴史的建造物や教会が多く残るザルツッハ川左岸の旧市街と、ミラベル宮殿を筆頭にザルツァッハ川右岸地域にも歴史的建造物が点在する新市街の一部地域がユネスコの世界文化遺産に認定されています。

ザルツブルク市街の見どころも多くはこの世界遺産の範囲に入り、眺めるだけなら徒歩で1日で周れてしまうほど見どころはコンパクトにまとまっています。

 

モーツァルト生誕の地

モーツアルト生誕の家

1756年ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトはここザルツブルクで生まれました。

生家が旧市街のゲトライデガッセにあり、博物館として開放されています。

生家以外にもその後家族で移り住んだ家が新市街にあり、ザルツブルクは『モーツァルト生誕都市』と看板を掲げ、どこに行ってもモーツァルト。

私のようなモーツァルトの知識がほぼ0の人間でも、彼がどれほど偉大な音楽家か、そのような音楽家が続々と現れるザルツブルクの文化、芸術の深みを知る事ができます。

ほんとドイツ語勉強してなかったら『アイネクライネナハトムジーク』さえも知らなかったよ。

ザルツブルク音楽祭

ザルツブルク モーツアルト広場

《モーツァルト広場でゲリラ的にストリートライブを行うパフォーマー達》

私、行くまで気が付かなかったけれど、音楽に詳しい人には有名なんですね『ザルツブルク音楽祭』

夏の1カ月間、ザルツブルクの街を舞台に開催される音楽祭。

コンサートホールで、劇場で、教会で、野外特設会場で、あらゆる場所で開催されるコンサートプログラムは素晴らしく、例年ならチケット発売開始と同時にすぐ売り切れてしまう程人気なのだとか。

今年はコロナの影響でチケットに少しは余裕があったそうで、地元の人が言うには今までの夏の混雑具合は相当らしい。

私が訪れた時にも十分人が多かったですけどね。

皮肉なことに今年2020年は『ザルツブルク音楽祭』は100周年の記念すべき年でした。

残念ながらチケット争奪戦に敗れた人も諦めるべからず、音楽祭期間中はチケットの要らない無料のプログラムが頻繁に開催されているし、上の画像のようにゲリラ的に道端で演奏が始まったりして、ザルツブルクに居るだけで充分音楽祭のパフォーマンスを楽しむ事が出来ますよ。

ストリートでもうっとり聞き惚れるほど素晴らしい演奏と歌声でした。

クラシック音楽に詳しくない私でも聞いた事のある曲をたくさん耳にしましたよ。

 

【ザルツブルク音楽祭公式サイト】英語

オンラインチケット予約、プログラム案内はこちら↓ 

www.salzburgerfestspiele.at

映画『サウンド オブ ミュージック』

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これ、全くの守備範囲外でした。

せめて映画見てから行けよ。

ザルツブルクはトラップ一家が暮らし、映画の撮影もザルツブルクとその近郊で行われたのだとか。

日本人旅行者にはお決まりの巡礼コースで、『サウンドオブミュージックツアー』なんてのもあるらしい。

地元のザルツブルガー曰く、「この映画にちなんだ場所をせっせと巡礼するのは外国人だけで、オーストリア人とドイツ人は誰もこの映画の事を知らない」んだって!

ほんとかな?

知らなかった日本人もいますよー。

 

アドヴェントとクリスマスマーケット

Kollegienkirche ザルツブルク

みんなに「一番いい時期に来たね」と言われた8月のザルツブルク訪問。

もし、夏以外でザルツブルクを訪れるならやっぱりアドヴェントの時期ではないでしょうか?

寒いは寒いでしょうけど、ザルツブルクらしい華やかさと美しい市街地にきらめくイルミネーションは絶対忘れられない思い出になるはず。

屋台で食べられるグルメのレベルも高そうです。

2020年は11月19日から12月26日開催の予定です。

 

ザルツブルク観光局公式↓

www.salzburg.info

 

ザルツブルクへの行き方

ザルツブルク中央駅

日本から直行便の出ているウィーンかミュンヘンに飛んで、そこから移動するのが一番楽で近道です。

距離としてはミュンヘンの方が近いのですが、ウィーンなら空港から直通列車が毎時運行されています。所要時間約2時間50分。

ミュンヘン空港からの場合、途中一回乗り換えがあります。

ミュンヘン中央駅からなら乗り換えなしで1時間半の所要時間、こちらも頻繁に運行されています。

ザルツブルク中央駅

ザルツブルク中央駅から見どころの多い旧市街まで徒歩で約20分。

バスがめちゃくちゃたくさん走っていますのでこちらを利用してください。

駅も大きなターミナル駅だし、中央駅付近も栄えていますので旅の途中のあれやこれやは駅近辺で済ませる事も可能です。

 

 

ザルツブルクに魅了されました。

決して大きな街でもないし、超絶有名なわけでもないけど旅行者で溢れかえる理由が分かりました。

なんかブラブラ歩いているだけで楽しいんですよね。

優雅で華があって、でも気取っていなくて自然に囲まれていて、音楽が街に沁み込んでいる。

歩き疲れたら道端のカフェに入って一休み、気が付いたらモーツァルトも通ったカフェだった!みたいな歴史が今に続いているのもいい。

ザルツブルク フットロッカー

こんな重厚な建物のテナントが『フットロッカー』

渋い!

 

次回からは、数回に分けて私の見たザルツブルクの魅力を余すところなくお伝えします。

 

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