【バード・ウォッチング】濤沸湖水鳥・湿地センター【北海道】

濤沸湖水鳥・湿地センター

新型コロナウィルスの影響で、世間ではオンライン飲み会なるものが流行っているようです。

私も、カナダに住む友人からオンライン通話のオファーを受けました。

片時もじっとしていられないアウトドアな友人は、狭い家に閉じ込められて発狂しそうなんだと。

なるほど、発狂はいかんね。

こんな私で良かったら、喜んで話し相手になるよ。

ただ、時差もあって私達が話せるのはドイツが夜、カナダは昼の時間帯、飲める彼女が飲む時間じゃないから、飲み会ではなくビデオ通話ですな。

その友人の次女ちゃんがウチの長男と同年齢という事もあり、話題は子どもの事がメインです。

 

「もう、困っちゃうよね。このまま夏休みまで休校なら、夏休みは6月から9月までだから通しで半年くらい学校なくなっちゃって」

 

え! 今、サラッと衝撃的な事おっしゃいましたが、なんと?

 

「カナダって6月から9月まで夏休みなの?そんな長いの?!」

 

「そうだよ。夏休みは3カ月あるよ」

 

それは、長いわ。それに、クリスマス、春休みもちゃんとあるんでしょ?

カナダはドイツと同じ頃から休校措置を始めたから、3月から9月まで休みだったら・・・。

 

恐ろしい!!

 

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さて、網走の北浜駅の近くに濤沸湖という湖があります。

こちらのビジターセンター『濤沸湖水鳥・湿地センター』に立ち寄りました。

多様な自然を育む網走国定公園内の濤沸湖、大人も子どもも自然観察と、この地域の生態系を学ぶのにピッタリな場所です。

 

濤沸湖水鳥・湿地センター

濤沸湖水鳥・湿地センター

濤沸(とうふつ)はアイヌ語のトプッ(to-put)で、湖の口のことを意味するそうです。

今から1万~7000年前、網走の4つの湖(能取(のとろ)湖、網走湖、藻琴(もこと)湖、濤沸湖)は全て海の一部でした。
3000~1200年前頃から、海水面は現在の海水面に近い高さまで低下し、沿岸流によって湾の入り口に運ばれた砂が、次第に浅く細長い嘴(くちばし)のように伸びて海と湖をへだて、現在の地形に近い形となりました。

このような湖を海跡湖と言います。英語ではラグーンですね。

濤沸湖は、川の水と海の水が入り混じり、湖水には海からの栄養も加わるので、生き物にとって豊かな環境となっています。

夏は、濤沸湖周辺に広がる湿性草原にヒオウギアヤメが咲き、砂丘の小清水原生花園とは違ったお花畑が見られます。湖のほとりには牛や馬が放牧され、のんびりと草を食むのどかな情景が広がります。
厳しい冬の前には、南へ渡るオオハクチョウやさまざまなカモなど50種類を超える渡り鳥がここに立ち寄り羽を休めます。
四季を通じて250種ほどの野鳥が見られる、まさに野鳥の楽園です。 

一部抜粋して 引用:濤沸湖・水鳥・湿地センター|濤沸湖について|網走市

 

私達が訪れた時は大鷲の家族が越冬中という事で、必死で望遠鏡を覗いてみましたが見つけられませんでした。

オオハクチョウやカモはたくさん見ることが出来ましたよ。

濤沸湖水鳥・湿地センター

 

ラムサール条約

ラムサール条約は1971年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された、湿地に関する条約です。正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいますが、採択の地にちなみ、一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。

環境省_ラムサール条約と条約湿地_ラムサール条約とは

 

濤沸湖は、国際的にも貴重な生態系が見られるとして2005年登録湿地となりました。

 

濤沸湖水鳥・湿地センター アクセス 

JR北浜駅から徒歩約10分です。

 

車の場合は無料の駐車場があります。

 

野鳥観察の聖地

濤沸湖水鳥・湿地センター

以前、無類の鳥好きを自称する知人が、蟹の食品加工の季節労働、通称“カニバイ”をしながら北海道を渡り歩いていて、「中でも濤沸湖は熱い!」と言っていたのを思い出しました。

 

いろんな世界があるものです。

 

そこまで鳥類オタでなくても、誰でもいつでも気軽にオホーツク沿岸地域の多様な生態系について知ることが出来る施設です。

冬は渡り鳥の中継地、越冬地、としての魅力。

夏は彩りが増して冬とは違った美しさだろうと思います。

www.city.abashiri.hokkaido.jp

 

親子でいい学びになりました。