カンちゃんと2人で過ごす休日、最終日。
エッセンにある世界遺産『ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群』(Zollverein)にやって来ました。
ドイツの全鉱山の頂点にあったツォルフェアアイン炭鉱跡は、100haにも及ぶ広大な敷地に産業遺産として博物館やデザインセンターなどが整備されています。
『ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群』(Zollverein)
ツォルフェアアイン炭鉱は、企業家フランツ・ハニエルがエッセン郊外カターンベルク地方のシェーネベックに膨大な石炭層を発見し、1847年に天然資源採掘を目的とするプロイセン独特の企業体であるツォルフェアアイン鉱業会社 (bergrechtliche Gewerkschaft Zollverein)を設立したのが始まりとされています。
1851年から操業を停止する1986年12月23日までの間に次々と採掘抗が形成され、近代産業の発展に大きく寄与しました。
世界遺産の見どころとしては、1932年に開かれた第12採掘坑 「Pit 12」がバウハウス様式によってデザインされた2本の足を有する近代的な採掘抗で、建築上からも技術上からも傑作と呼ばれています。
「世界で最も美しい炭鉱」と称賛されるツォルフェアアイン炭鉱を、写真多めで見学していきましょう。
ミュージアムの入り口は近未来的でワクワクする!
石炭 ドーン!!
無味無臭でした(食べてない)
人は巨大な物を目前にすると問答無用で畏怖と降伏の感情が沸き上がるのはなぜか。
炭鉱内部は無機質な鉄の塊なのだけど、モンスターにじっと睨みつけられ今にも飲み込まれそうな迫力に圧倒され「す、すごい・・。」の声しか出ない。
チャーリー・チャップリンが歯車に巻き込まれてそう(※注 モダンタイムス)
いやーー、かっこええ。
建築に興味のある人、インダストリアルデザインが好きな人にはたまらんのじゃないかな、ここ。
って、インダストリアルそのものやしね。
痺れる、ここにベッド置いて住みたい、暮らしたい。
おしゃれなカフェもありました。(私達が行った時は閉店した後だった。)
ここのミュージアムショップもお勧めです。
おしゃれ過ぎて時間を忘れる。
と、ここまでは無料。
有料の展示室を見るために上階にあがります。
この展示室、すり鉢状になっていてね、かつて石炭のどんなだかの形状のものを入れて、攪拌だとかなんかしたらしいっぽいんだよねー。
なにをどうしたんだろう。
凄く気になります。
詳しく知りたい人はガイドツアーがあります。(ドイツ語または英語)
私達が行った時は時間が遅くてツアーは終了していました。
詳しくは公式サイトで↓
決められた時間に映画の上映もやっています。
映画というか360度展開する映像作品で、これが素晴らしかった。機会があればぜひ見てみてください。
この展示室から屋上に出る階段へ向かいます。
当時ヨーロッパ最大規模だったツォルフェアアイン炭鉱ですが、豊かな自然に囲まれている事が分かります。
敷地内に網の目のように張りめぐらされた運搬用架線も木々の中にありました。(これは閉抗後に緑地化を強化した模様)
ミュージアムを出て各セクションを見に行きますよ。
広大な敷地にあるツォルフェアアイン炭鉱業遺産を、徒歩で全て見てまわろうと思えばちょっとキツイ。
公共交通機関を利用して来た方は貸自転車もあるし、敷地内を巡回しているバスもあります。賢く利用して効率よく回りましょう。
車はどこでも停められます、広ーい駐車場で自動二輪の教習をやっていました(たぶんゲリラ的なものだと思うけど)
ナウシカっぽい光景。
閉抗後、ノルトライン・ヴェストファーレン州が買い取り、産業遺産として保護されることに決まったツォルフェアアイン炭鉱ですが、敷地が広大過ぎてまだ整備は道途中といった感じです。
「12Pit」周辺は博物館やワークショップなどの施設、カフェ・ギャラリーもあって充実していますが、その他はまだこれからですね。
古い建物に民間企業のオフィスや展示室を誘致したり、カッコいい家具屋さんが入ったりしてますが、ほとんどはまだ空っぽ状態。
カンちゃんが言うにはエッセン市は貧乏なので、そこまでお金が回らないのだとか。
テーマパークのようになって欲しくは無いけど、ドイツなのでそこは上手くおしゃれに開発するんじゃないかと思います。
そのビジュアルから子連れには向かないのでないかと思いましたが、行ってみると意外と子どもも喜びそう。
広ーい敷地で自転車に乗る練習をしてる親子もいましたし、スケートボードだってやりたい放題、ダンスの動画を撮影してるティーンのグループとか、敷地内への出入りは自由だから子どもを走り回らせるには最高です。
子ども向けのワークショップを開催している事もあるみたいですよ。
詳しくは、上の公式サイトでご確認ください。
アクセスはエッセン中央駅から電車で15分です。
ドイツの世界文化遺産『ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群』でした。