【ドイツの世界遺産】マウルブロン修道院【行き方も紹介】

マウルブロン修道院

1147年からシトー会により建設の始まったマウルブロン修道院は、中世の姿のまま保存された建造物群が評価され、1993年に世界文化遺産に登録されました。

風もなく止まった濃い緑、照り返す日差しが影をも蒸発させるような暑い夏の日に訪れました。

熱線から逃れるように駆け込んだ修道院内部は、古いタンスを開けた時のような乾いた匂いとひんやりとした空気が、外界と切り離された修道士の生活をリアルに想像できる厳粛な空気に満ちていました。

 

マウルブロン修道院

マウルブロン修道院

マウルブロン修道院は、ヨーロッパに残るシトー会の修道院の建造物としては最も保存状態が良いもので、付属の建造物も合わせた城壁に囲まれた全ての範囲が中世のままの姿を良く留めています。

宗教改革後、修道院はプロテスタントの全寮制神学校となり、現在も修道院東部は神学校の寄宿舎として一般の立ち入りは禁止されています。

 

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

マウルブロン修道院

マウルブロン修道院は、ヘルマン・ヘッセの自伝的小説『車輪の下』(原題:Unterm Rad)の舞台ともなりました。

ヘッセは実際にこのマウルブロン修道院併設の神学校で学んでいた時期があり(後に退学)『車輪の下』以外の小説にもマウルブロン修道院を連想させる場面が度々登場します。

ドイツ人ノーベル賞作家のヘルマン・ヘッセはドイツ人なら誰もが知る作家であり、その代表作『車輪の下』の舞台になったマウルブロン修道院もドイツ人には良く知られています。

日本で例えるなら『伊豆の踊子』の天城トンネルみたいな・・・修善寺って言った方がいいのか。(無理に例を出して失敗する。の良い例)

 

マウルブロン修道院見学はインフォメーションセンターから

マウルブロン修道院

修道院に入場するにはインフォメーションセンターで入場券を購入します。

修道院前の広場南側にありますので、まずはそちらで情報収集しましょう。

日本語のオーディオガイドもありましたよ。

マウルブロン修道院公式:日本語ガイドPDF

お出かけ前に上の公式サイトをご確認ください。

オーディオガイドをじっくり聞き込んでも約2時間。

修道院内のみの見学で早い人なら30分程でも可能ですが、広い敷地内の他の施設も合わせてじっくり見学するなら半日は見ておいた方がいいでしょう。

トイレはインフォメーションセンターの反対側、レストランやカフェの立ち並ぶエリアの裏手、城壁の所にあります。

 

マウルブロン修道院への行き方

マウルブロン修道院

主な行き方

・Pforzheim Hbf (プフォルツハイム中央駅)からZOBバス735番で約50分、Kloster, Maulbronn、下車すぐ。

・Derdinger Straße,Bretten からバス700番で約40分、Mühlacker行きKloster, Maulbronn、下車すぐ。

どちらも夏季の運行は本数も多く行きやすいです。

閑散期は運行に変更がある可能性もあるので、グーグルやドイツ鉄道の乗り換え案内で調べてから行くようにしてください。

 

一番行きやすい都市はシュトゥットガルトからになります。

日帰りで行かれる方はシュトゥットガルトを拠点にすると便利かと思います。

 

車の方は修道院周辺に有料の駐車場がいくつかありました。

 

次回からは、マウルブロン修道院の中へ外へ。

中世の修道士達がどのような毎日を過ごしていたのか見ていきたいと思います。

 

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