ザルツブルク滞在中にバスで出かけた『ザルツカンマーグート』
ザルツブルクの東方に扇型に広がる湖と山岳地帯で、古くはハプスブルク帝国の主要な財源であった塩鉱が点在する地域です。
貴族が休暇を過ごす場所として湖畔の素朴な村が次々と観光地化され、現在では世界的なリゾート地として知られています。
今回はその広大な湖水地方の中から、バスでアクセスしやすい『フシュルゼー』と『ヴォルフガングゼー』を訪れました。
『ヴォルフガング湖』(Wolfgangsee)
近郊の都市からアクセスしやすいのにも関わらず、落ち着いた雰囲気の湖畔リゾート。
ヴォルフガングゼーも含め、ザルツカンマングートには近代的な高層ビルなどは見当たらず、美しい村々の景観を生かした素朴な佇まいの街並みでした。
いや、ほんと絶景!
繁忙期は、ザルツブルクから路線バスが頻繁に運行しています。
それ以外の期間は車でのアクセスが便利でしょう。
湖畔の各村を繋ぐ遊覧船、湖水浴場、キャンプ場なども夏季限定での営業です。
『ツヴェルヴファーホルン』に上るケーブルカーは、私が訪れた時には架け替え工事中でした。
この夏中には工事が終了しているはずですので、皆さんが訪れる頃には新しいケーブルカーが運行していると思います。
山の上から見るヴォルフガングゼーの眺め、絶景に決まってる。
『フシュル湖』(Fuschlsee)
ザルツブルクからバスで向かうとヴォルフガング湖より手前にあり、日帰りで遊びに行きやすいのがフシュル湖です。
学校帰りとみられる若者が次々に湖水浴のためにバスに乗って来て、フシュル湖で降りていきました。
あのビル・ゲイツ氏も毎年休暇に訪れているそうで、今年はどうしたんでしょうね。自家用ジェットでやっぱり来たんでしょうか?
ヴォルフガング湖に向かうバスと同じ路線で、ザルツブルク中央駅から路線バスが運行しています。(同じく繁忙期のみ)
湖水浴を目的に訪れるならバス停『Fuschl am see』で降りるとバス停から徒歩で行ける距離に湖水浴場があります。
有料ですが更衣室、トイレ、売店、シャワー、カフェテラス、児童公園など設備が整っていて家族連れには特におすすめです。
湖水浴場を利用しなくても、湖畔の村にはレストランが立ち並び、小さなビーチもあり湖畔のリゾートの雰囲気いっぱい。
他の村に向かう遊覧船も運行していました。
『レッドブル』本社
特にこれと言った産業のないザルツブルクで唯一の大企業が『レッドブル』
本社がフシュル湖にあります。
だから何?って話ですけどね。
上の画像を撮影しようと思ってバスの中でスマホを構えていたら、近くの席のマダム2人組に「写真を撮るならこっち側の湖の方がよっぽど美しいわよ」と声をかけられました。
親切にどうもありがとう。
この地域の人はみんな旅行者に優しくて、すごく旅しやすかったです。
行くならどう考えても夏がいいんですが、湖畔のエリアで宿を取ろうと考えるならなるべく早くに抑えておくのがいいと思います。
宿の絶対数が少ないうえに、ビルさんのように毎年通うリピーターも多く、長期滞在で週単位で部屋を借りる人が多いので。
私は一人だったからザルツブルクから通っても身軽に動けましたけど、子連れなら現地滞在の方が絶対楽、絶対楽しめる!
次回はさらに足を延ばし、世界遺産『ハルシュタット』に向かいます。