スイス グラウビュンデン州にあるダヴォスは高原の山岳リゾートで、冬のウィンタースポーツの基地として、それから世界経済フォーラム、通称『ダヴォス会議』の開催地として有名です。
本命であるダヴォスの冬は、ボリュームがあり過ぎるのでまた別の機会に書くとして、今回は夏のダヴォスについて紹介したいと思います。
夏休みに行く人がいるかも知れませんしね。
ダヴォス・夏のトレッキング
標高が1500mを超えるダヴォスでは真夏でも涼しく、避暑地として冬場とは違った賑わいがあります。
夏のダヴォスの一番のアクティビティはやはり登山。
本格的な山登りから山歩き、ハイキングまで数えきれないほどのルートがあるので、自分に合ったルートで山に入る事が出来ます。
これはDischmatalだったかな。
ダヴォスの街から歩いて半日で行って、帰ってこれるトレイルです。
谷の奥まで歩いてバスで帰ってくることも出来ます。(運行本数は少ないので要確認)
谷あいを歩くトレイルなので、比較的平坦で小さな子どもでも一緒に歩くことが出来ました。
途中マーモットが穴から顔を出して鳴いているのに何回か遭遇しました。かわいいけど、キューキューっと鳴くのは『なんか変なのが来たから気をつけろ!』の警告の鳴き声なので、あまり近くにいってはいけません。
たまに穴から出て来て、ちょっと高い石の上に立ってこのキューキューやっているのを見ると、仲間に危険を知らせているという事なので、本気で怪しまれているんだな。とすぐその場を離れるようにしてるんですけどね。
つい、見つめたくなる。君、かわいいから。
その他、冬にスキー場のリフトとして動いているゴンドラが夏場も運行していて、ゴンドラで山の中腹まで上がり、そこから歩くトレイルもあります。
ゴンドラ駅近くにはレストランなどもあり、子連れで山歩きする家族にはありがたいプレイグラウンドなども。
上の画像の人、ベビーカーで来てますね。こんな大型ベビーカーでもゴンドラに乗せればあっと言う間に山の上。
この公式サイトで、子ども向けアクティビティも紹介されています。
クーアパーク ダヴォス
街の真ん中に位置するKurparkは広い緑地に、遊具のある公園、スイミングプール『Wellness und Erlebnisbad eau-là-là』、スポーツグラウンド、アイスホッケースタジアム『Vaillant Arena』、観光案内所があり、小さな子どもを連れて行って遊ばせるのにちょうどいい。
この公園からダヴォスのメインストリート、プロムナーデに出たところに『Kirchner Museum Davos』があり、ダヴォスゆかりの画家エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの作品が多く展示されています。
その美術館から西へ200mほどの所のカフェ『Kaffee Klatsch Davos』は美味しくておススメ!かわいい店内でケーキや軽食をいただけます。いつも混んでいるのが難点。
ダヴォスに住んでいた頃、小さかった長男を連れて公園に来て、お昼にこのカフェ・クラッチで食事をするのがささやかな楽しみでした。
ダヴォス湖
ドイツ語でDavosersee (ダヴォーサーゼー)と言います。
ダヴォスの街から見て北東に位置する人口湖です。
湖の周りをぐるりと一周するトレイルがあり、大人の足だと1時間もかかりません。トレイルの途中、木々が生い茂った場所で野生のリスに餌付けできるんです。
沢山の人がヒマワリの種などを持ってリスに会いに来るので、常に満腹であまり近寄ってきてはくれないことが多いのですが、リスはそこらじゅうで見かけるので子どもには楽しいと思います。
湖につくった人口の砂浜で泳いだり、ボートに乗ったり。SUP(スタンドアップパドル)のスクールもあるので挑戦している人をよく見かけます。
湖の反対側にはBBQが出来るエリアもあり、そこから湖に入れるようにもなっています。
ダヴォスの夏は本当に短く、湖で泳げるなんて年に10日くらいしかないと思いますが、タイミングが合えばラッキーです。冷たい水で湖水浴に挑戦できます。
湖畔にはカフェだかビアガーデンだか、2軒ほど。
どちらも外のテラス席の近くに子どもの遊べるエリアがあります。
このダヴォス湖、家族でのんびりするのにはいいんですが、トイレがね無いんですよね。これ、ママにはけっこう深刻な問題。
トイレは行ける時に済ませておきましょう。
スイスアルパイン ダヴォスマラソン
世界一過酷な山岳マラソンと言われている通称『ダヴォスマラソン』ですが、過酷と言われているのはT88やK43などのコース。
ハーフや、走らないハイキングコースやキッズなどのプログラムもあります。
でもやっぱりこれが有名になったのは、登山で歩くようなコースをマラソンで走っちゃう。からだと思いますが。
鉄人トレイルランニングのコースです。
ですので子連れ家族には向いていないかとは思いますが、ダヴォスの夏の風物詩として。
こうして書き出してみると、やっぱりダヴォスはスポーツの街ですね。
ウインタースポーツで有名なダヴォスですが、冬は物価が天井知らずになるので家族で旅行するのには腰が引けます。
その点、夏は宿がだぶついてくるので常識的な料金で泊まれると思います。
過ごしやすい夏に、アクティブな休暇を過ごすならダヴォスどうですか~。