冬のダヴォス・クロスタース。
スイス東部、グラウビュンデン州に位置する広大なスキーリゾートで、毎年冬に世界経済フォーラム、通称『ダヴォス会議』が開催される事でも有名です。
ヨーロッパ屈指の降雪量を誇り、冬の晴天率が高く、巨大なスキー場には無数にコースがあり、レベルに合わせて滑ることが出来るので世界中からスキー、スノーボーダーが訪れます。
そこで今回から数回に分けて、次男が産まれる前に何年か住んでいた元在住者の私が、ダヴォスの魅力をお伝えします。
ちょっと気が早いですかね? この冬に滑りに行こうと計画している方の参考になれば幸いです。
https://www.davos.ch/en/davos-klosters/
【基本データ】
通貨はスイスフラン。
ユーロでの支払いを受けている所も多いです。(おつりはスイスフラン)
カード類は比較的どこでも使えます。
物価はひっくり返るほど高い!(ホントこれさえなければ)
言語は主にドイツ語。英語も多くの場面で通じます。
スイスの人はみんな礼儀正しくて優しいです。治安も良い。
ダヴォスの街とクロスタースの街は離れていて、通常は山をぐるりと回りこむようにしないと行けませんし、なかなかに遠いのに、ケーブルカーで山の上にあがりスキーで山を滑っていくとどちらからでも反対側の街に降りていけるようになっています。
ダヴォスとクロスタースは電車かバスでアクセスできます。
サナトリウム療養地として発展したので四角い箱のような味気ない建物が並び、他のスイスの山岳リゾートと比べるとちょっと風情に欠ける街並みです。山はキレイなんですけどね。
しかしスイス有数の豪雪地帯でもあり雪質は最高。
広大なエリアに6つものスキー場があり、冬季にはヨーロッパ随一のウィンタースポーツ基地になります。
どうしてダヴォスとクロスタースは別の街なのに一緒にするのかというと、スキー場がお互い提携していて全エリアパスなどを販売しているからです。他にも公共交通機関が各スキー場のパスで乗り放題だったり、ホテルとスキー場が提携していてスキーパスが無料になるパッケージがあったりなど。
スキー客にはこの全エリアまとめて楽しんでね。というダヴォス市の意向なので私も一緒にまとめて紹介します。
ここまで説明したところで鋭い方はもうお分かりかもしれませんが、1泊や2泊では到底攻略できるもんじゃありません。
せっかくスイスまで出かけるなら1週間は滞在して滑り倒してください。きっとそれでも足りなかった・・・てなるはず。
ドイツ語 英語のみ。
ダヴォス・クロスタースへのアクセス
さて当ブログは子連れに特化したブログですので、子供連れを前提としてまずはこのエリアに向かう所から考えていきましょう。
日本からだとまずはヨーロッパのハブ空港に飛び、そこから空路または陸路でアクセスすることになります。
一番近くてアクセスしやすいのはチューリッヒ空港です。
鉄道利用の場合
SBBスイス鉄道のサイト
https://www.sbb.ch/en/home.html
チューリッヒからの行き方
所要時間は約2時間半、Landquart(ランドクワート)という駅で一回乗り換えがあります。
反対側からのアプローチとしてチューリッヒからChur(クール)という街まで行き、そこからポストバスで向かう手段も。
このエリアの急行も止まる主な駅としては、Klosters(クロスタース) Davos Dolf(ダヴォスドルフ) Davos Platz(ダヴォスプラッツ)です。自分がどのエリアに向かうのかによって降車駅が変わります。
荷物が多い
スキーに行くのに鉄道移動となると荷物が多くて頭を抱えますが、鉄道利用者に空港やホテルからスイス国内のアドレスに荷物を送ってくれるサービスがあります。
これは条件によってはドイツ国内もカバーされているのでドイツ経由でスイスに行かれる方も要チェックです。
ポストバスも私鉄のレーティッシュバーンもこのサービスに接続しています。
https://www.sbb.ch/en/station-services/services/luggage/luggage.html
スイスには魅力的な鉄道路線がいくつもあり、乗り物好きの人がいると挑戦してみたくなりますよね。(グレイシャー・エクスプレスとか)
このスイス鉄道公式ページには各観光列車の案内、予約受付、お得なパスの案内など必見の情報が満載です。
ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語での案内です。
長距離バス
ダヴォスはスイスの東に位置するので、ドイツ、オーストリア、イタリアからも比較的近いですがなんせ山だらけなので公共交通機関の接続はあまりよくありません。
バス利用の場合もChurかLandquart止まりでここからダヴォスへはバスか鉄道を乗り継いで行かないといけません。
ルートにもよるけど子連れだとしんどいですよね。
バスの利点はその安さ。経済的に移動したい方は高速バスも検討してみてください。
但し子連れの場合は、鉄道料金のかからない年齢の子でもバスは座席分の料金を支払わないといけない場合があります。合計での料金を比較するのを忘れないで!
↓格安高速バス(ダヴォスには行っていません)
車
家族で移動するなら、車が一番楽です。
自由度が断然違う。
※注意点
スイス国内でレンタカーする場合は気にしなくてもいいと思いますが、周辺国からスイスに入って高速道路を利用する場合はAutobahnvignetteというステッカーを購入して各車両に貼らないといけません。
スイスは高速料金が無料なので、その代わりの税金や料金みたいなものです。
来年の1月までで40スイスフランて書いてますね。
高いですけど、これ違反が見つかったら罰金が200スイスフランくらいは取られるのでやっぱり買った方がいいです。
https://www.ch.ch/en/swiss-motorway-sticker/
スキー場の駐車場は有料の所が多いので、駐車のしやすさも考慮したほうがいいでしょう。
ダヴォス内の移動
スキーシーズン中は、スキーパスを持っている人、スキーウェアを着て道具を持っている人は、ダヴォス・クロスタース内のバスと電車が無料で利用できます。
スイスのパウダースノーが自慢のビッグなスキー場ダヴォス・クロスタースをざっくりと紹介しました。
次回からはこのエリアのスキー場を一つずつ解説していきたいと思います。
夏のダヴォスはこちら↓
ダヴォスのお勧めカフェ↓