初めてのザルツブルクはまず最初にザルツブルクのランドマーク、丘の上に建つ『ホーエンザルツブルク城』を訪ねます。
1077年に当時の大司教が建設した城塞との事ですが、お城のミュージアムのパネルで見た所、370年頃には小屋のような農家、もしくは教会があったそうです。
そこからどんどん拡張、増築され現在のような立派な姿になったのは1848年。
未だかつて占拠されたことのない難攻不落の城塞で、トリップアドバイザーの『死ぬまでに行きたい世界の名城25』に選ばれたこともあります。
- 『ホーエンザルツブルク城』行き方
- ホーエンザルツブルク城のテラスからの眺めは最高
- ホーエンザルツブルク城内を見学
- ホーエンザルツブルク城の中庭
- 『Reißzug』ライスツーク
- ホーエンザルツブルク城、もう一つの博物館へ。
- ザルツブルク観光では『ザルツブルクカード』を活用すべし。
『ホーエンザルツブルク城』行き方
城に上るケーブルカー乗り場に一番近いバス停は『Salzburg Mozartsteg』(ザルツブルク モーツァルトシュテーク)です。
川沿いのバス停で降りて、モーツァルト広場を抜けてとにかく上に見えるお城の方角を目指して歩いて下さい。
大聖堂の南側Kapitelplatzから延びる小道を歩いてゆくと、ケーブルカー乗り場があります。
Festungsbahn Salzburg
ゲーー!並んでる!!
でもご心配なく、きっとチケットを購入する人の列です。
前もって『ザルツブルクカード』を購入していた私はこの列に並ばずに、ダイレクトに改札へ。
ザルツブルク観光でホーエンザルツブルク城も訪れるなら『ザルツブルクカード』を買った方がお得です。
『ザルツブルクカード』については最後に記述しますね。
このケーブルカーを使わずに徒歩でお城見学をする方法もありますが、私はケーブルカーで上がる事をお勧めします。
ケーブルカーを使わなければ数ユーロ入場券が安くなるだけなのですが、この城へ上る坂道がえぐい、キツイ。
スキー場の上級者コースくらいの急角度の道を登らないといけなくて、しかも舗装されていない道だからバギーとか絶対押して上がれないから。
その道を歩きたければ下りに歩くことが出来ます。素直にケーブルカーで上がりましょう。
ホーエンザルツブルク城のテラスからの眺めは最高
お城に到着するとザルツブルク市街を見渡す絶景テラスに出ました。
これって冬の時期に夕方訪れたら、綺麗にライトアップされた旧市街が見られるでしょうね。
夏は閉館時間になってもまだまだ明るいのでこのような景色です。
ザルツブルクはザルツァッハ川沿いに小高い山?丘?に囲まれた街ですが、北西のドイツ方向だけは山が無く開けている事が分かります。
国境が近く、この方向に見えるのはもうドイツですよ。
ホーエンザルツブルク城内を見学
まずは城内を見学します。
入り口でオーディオガイドの貸し出しをしていました。(日本語あり)
私はリュックをしょっていましたが、もっと大きな荷物がある人はここでロッカーに預けます。
塩の貯蔵室だった部屋や、拷問に使われていた道具が展示してある部屋などが見れます。
ホーエンザルツブルク城には牢獄として使われていた場所もあるんですよね。
中世って美しいだけじゃなく、残虐で恐ろしいことがまかり通っていた時代だと改めて感じました。
狭くて急な階段を上って、レック塔に出ました。
マスクして階段上ったら息苦しくて死ぬかと思った。
もちろんザルツブルク市街を一望。
レック塔は大砲が置かれ、監視塔として機能していたので反対側に振り返ると360度のパノラマの眺めです。
素晴らしい!
ここがホーエンザルツブルク城で一番高い所(たぶん)
毎週日曜日にトランペットの演奏があるんだとか。日曜に予定が合えばラッキーですね。
ホーエンザルツブルク城の中庭
城内を見学したら一旦中庭に出ます。
ここには礼拝堂や貯水槽などがあり、比較的開けた広場になっています。
冬にはここでもクリスマスマーケットが開催されるそうです。
2020年は11月27日から12月20日までの11時から19時開催予定。
詳しくは↓
『Reißzug』ライスツーク
中庭の一角にあるのが、荷物運搬用のケーブルカー『Reißzug』ライスツークの終点。
世界で最も古いとされているフニクラー鉄道で(1495年説あり)、今も現役、最高齢の鉄道だそうです。
ちょうど作業をする人が上がって来ました。
下の画像は、ライスツークが上がってくるレール、65%の勾配だそうです。
はい、再びお城の中庭に戻りますよ。
ここからお城の南側のテラスに出てみます。
南側に見えるのはウンタースベルク山。
オーストリアの山ですが、ドイツとの国境に位置しており、山の向こう側はドイツです。
ホーエンザルツブルク城、もう一つの博物館へ。
ホーエンザルツブルク城には3つのミュージアムがあるのですが、『ザルツブルクカード』を持っていると全てフリーパスで入場出来てしまうので、どこからが別のミュージアムなのか気が付きませんでした。
先ほどの博物館とは別の入り口から入ります。
ここで見られるのは、ホーエンザルツブルク城が要塞としてどう拡大してきたのか歴史が分かる軍事関係の博物館と大司教が実際に暮らした豪華な居室。
暖炉↓
トイレ↓
年代をおった金貨の展示↓
ホーエンザルツブルク城はそれ程見どころが多くはないので、全て見学しても2時間くらいで周れてしまうと思います。
お城からの眺めがとにかく良いので、時間が無くても登ってみるのがいいですよ。
最後にトイレに行っとこう。と思ったら若っかい兄ちゃんに『マダム、ここは男性トイレですよ』と言われたのがこの日で一番記憶に残っています。
恥っっず!!
ザルツブルク観光では『ザルツブルクカード』を活用すべし。
市内交通が乗り放題になる他、主要な観光名所の入場が無料です。
他にも割引を受けられる施設が多数あり、短期間で観光名所を周ろうと思っている人には便利です。
ホーエンザルツブルク城はケーブルカーも含めたチケットの料金がけっこうするので、他にも何か所か行きたい所があるなら買っといた方がいいですよ。
オンラインで購入して、スマホにチケットを表示させることも可能です。
私は中央駅のツーリストインフォメーションセンターでカードを購入しました。
24時間有効で29€でしたよ。
窓口では、その日に開いていない(カードが使えない)施設を英語で教えてくれて親切でした。ザルツブルクカードで特典を受けられる施設一覧が載った冊子を貰えます。
ザルツブルクのランドマーク、ホーエンザルツブルク城。
また季節を変えて、時間を変えて訪れたいと思った眺めの素晴らしいお城でした。
次回は、大聖堂の中を高い所から見学できるレジデンツへ訪問します。