先週、買い物をしたくて大きな街まで行って来ました。
車で30分ほどのこの街では、制限が段階的に解除され商店は時短営業の上、お客はコロナテストの陰性証明を提示してから入店するシステムでした。
飲食店は持ち帰りのみ。
自宅からすぐ行ける一番大きな街ですが、訪れたのは今年初めて!
いや、すっごい久しぶりだわ。
そこで私が感じた事。
なんか治安悪くない??
コロナ禍以前には頻繁に来ていたからその違いにちょっとうろたえました。
なんだか街全体が殺伐として、道行く人に春の少し浮かれたような陽気さがない。
ほとんどの人は用事が済んだらすぐに帰るつもりなのか、どの人も足早にうつむき加減で歩いているのも違和感。
コロナテストセンターのテントの前や、お店に入りたい人があちこちで行列を作っていて、それも以前には見られなかった光景だよね。
飲食店が開いていないから、外飲みしようと考えるのはここドイツも同じ。
広場や公園では若者が輪になって座り込んでいてそこだけは少し華やかだけど、小さい子供連れには近寄りがたい雰囲気もある。
少し大きな通りを外れると、もうちょっとダークな人たちがあちこちで屯していて、地元のドイツ人でも目を合わさないように駆け抜けるように速足で歩いてた。
ダークな人達ってのは、ホームレスやなんらかの依存症患者、ドイツ語を話さない移民のグループ、公的な規制や規則に従う意思のないメンタリティーをもった人達です。
そういった人達を差別するつもりはありませんが、だからと言って迂闊に近づくと自分の身に危険が及びますのでご注意ください。
私も夫のピックアップを待つ間に道端で腰掛けていたら、いくつもの大きな紙袋を抱えて全体的に薄汚れたおばちゃんがピッタリ隣に座ってきて怖かったです。
「あそこにいる人たちに唾を吐きかけられた!」と半泣きで訴えてこられたのだけど、ドイツ語が分からないふりをして無視しました。
確かに数メートル離れた所に、アラブのHIPHOPをスピーカーで大音量で流している移民のグループがいましたけれど。
なんでそんなところに近づいたんや。
ドイツに10年以上住んで思うのはドイツって他のヨーロッパの国に比べたら治安はいい方なんじゃないかな。
でも、コロナ禍に入って一気に治安が悪くなったみたい。
各地であるデモもそうだけど、この1年以上抑圧されてきた不満が全体的に黒い勢力を底上げしているような感じがします。
自分は田舎に住んでいるから気が付かないけど、久しぶりに都会に出てすごーく感じました。
去年の秋に北ドイツを旅行した時、『ハンブルクってこんな殺伐とした街だったっけ?』って思ったのよね。
ブレーメンだって初めて訪れたけど『なにこの街、治安悪っ!こわっ!』って思ったし。
あ、リューネブルクは平和でした。小さな街なのでね。
ドイツは夏ごろにはだいぶ規制緩和が進むとみられていますが、その後に大都市の治安は戻るのか?それとも不安を残したままになるのか?
旅行者には気になるところです。