北海道・旭川への旅行では旭川と旭岳の中間にある街『東川町』に宿を取りました。
「もし日本に住むことがあるなら、東川町に住みたい」と夫が言い、それも悪くないな。と本気で考えるほど魅力的な街でした。
北海道のほぼ中心に位置する東川町の、何がそんなに人を惹きつけるのか。まとめてみました。
北海道上川郡東川町
東川町は、北海道の雄大な自然の恵みを受けた文化・生活が浸透した人口約8400人の小さな街です。
大雪山の雪解け水が長い年月を経て地下水となって麓の町まで運ばれてきているため、東川町は北海道唯一で全国的にも珍しい上水道が無い町になっているとか。
また、東川町は世界的にも類のない「写真の町」宣言(1985年)、「写真文化首都」宣言(2014年)をしており、写真を通じたまちづくりを積極的に推進しています。
木工の街でもあり、旭川家具の約3割は東川町の工房で制作されています。
登山やウインタースポーツなどアウトドア目的の観光の他、近年は、移住者の人口増加によりカフェや雑貨店などが増え、若い世代の観光客も増えているそうです。
『東川町』立地の良さ
東川町の中心部から旭川市の中心部までは約13 km、旭川空港までは約7 km。
町内を貫く道路1160旭川旭岳温泉線は大雪山旭岳ロープウェイ駅を終点として旭岳まで伸びています。
日本最北の動物園『旭山動物園』まで車で20分。
富良野、美瑛地区まで車で約1時間。
公共交通機関がバスしかないのは辛い所ですが、こんなにも有名な観光資源に囲まれている街が東川町だったのです。
今回の北海道旅行は“滑り”がメイン。
私達は、旅行計画段階から夫とのーびが旭岳でスノーボードに行く事を目的としていたのでレンタカー利用の上、みんなで泊まれるアパートホテルを東川町に決めて大正解でした。
もし天候が悪くて旭岳に行けなくても、富良野やカムイスキーリンクスなどのスキー場があるし、旭山動物園やキャンモアスキー場など私ひとりで子連れで行ける場所が近くて全員が満足できました。
ここだけは押さえたい『東川町』中心部の施設
道の駅ひがしかわ『道草館』
道の駅の前がバスターミナルになっていて、各地を結んでいます。
交通網は旭川市街中心部、旭川空港、旭岳ビジターセンター、キャンモア・スキービレッジなど。
『旭山動物園』行きの直通バスは見つけられなかったので、タクシーで向かいました。
隣にモンベルがあります。
館内はこんな感じ。
東川の特産物がずらっと並んでますね。
水に恵まれた東川町は特に米作りが盛んで、道内有数の米の産地でもあります。
子ども達は忘れずにスタンプをポンッ!
東川町複合交流施設 せんとぴゅあ
東川町のコミュニティセンターで、街の中心的シンボルです。
Ⅱはメインが「本の森」と呼ばれる図書館になっていて、子どもコーナーも併設されています。
家具の街にちなんで世界の(特に北欧の)名作チェアーが贅沢に配置されていて、名作チェアーに腰かけて本を見ることができます。
館内は旭川家具のギャラリー・ショップや会議室、イベントスペース、語学学校や宿泊施設などここに東川の人が集まり、いろんなモノ・コトが発信されています。
私達が訪れた時はちょうどクラフトワークをテーマにしたイベントが開催されていました。
そこで小さな出会いがありました。
なんと私の地元大阪から出店していたイケメン二人組。
バッグや革小物と、オリジナルのライカカメラを制作しているとの事。
カメラが好きなのーびが見つけて来て、ずいぶん話し込んでいましたね。
まだこれから始めるプロジェクト、との事ですが始めるなら東川町がいいんだそうです。
今、東川町ではこういったエッジな若い世代の移住者が増えていて、それが更に感度の高い人を呼び寄せているんだとか。
キーワードは、自然との共生、スローライフ、創作活動。東川町に移住者が増えるのも当然かも。
数年後にはアーティストの街になっているかもしれませんね。
このギャラリー・ショップも温かみのある木工製品を始めとしてハイセンスな商品ばかり!
宮崎豆腐店
上の道の駅とせんとぴゅあの中間にあるお豆腐屋さん『宮崎豆腐店』
夫、のーび、長男の3人がベジタリアンなので開店を待って出かけました。
とうふドーナツを売り切れまで買って食べて、新たに出来あがったころにまた行って買い占めるという『東川とうふドーナツ爆買い事件』の主犯は夫です。
甘さ控えめの小ぶりな丸いドーナツで、食べるとほっこり優しい気持ちになります。
薄味でも美味しいのは素材の良さがゆえですね。
通りがかりに立ち寄れる便利な場所にあります。
求めていたもの以上に出会えた『東川町』
山、スキー・スノーボード、温泉、大自然、デザイン、食、写真、東川町の引き出しはたくさんあります。
私達の求めていたものにはど真ん中でした。
東川町に行くと広々と田んぼが広がり「なんや、なーーんもないんやな」とパッと見感じるのですが、実はこんなにも豊か。
こんな広々とした小さな街に多様なカルチャーがあって、ぐいぐい惹きつけられる。
数年後、東川町に移住してたらごめんなさい。