2022年6月16-19日に開催された『Hurricane Festival』
19日、日曜日に私の観たライブを紹介します。
『Tones and I』
『Dance Monkey』の世界的大ヒット旋風が落ち着く前にコロナパンデミックに入ってしまったから、ヨーロッパでライブを行う機会がずっとなかったと話す『Tones and I』
フェスや大きなステージで歌う事にまだ全然慣れていない、緊張が伝わってきました。
その分、ここに立てた喜びや、感謝の気持ちを精一杯表現しようとする彼女が一生懸命で、おばちゃん、泣きそうや。
若い女性として容姿への自信の無さや、大ヒット曲を生み出した後の次へのプレッシャー、私には分からない色々なものと戦っているのだろうな。
どうか、彼女のまわりの大人が良心的でありますように。
早い時間だったので、1時間とライブの時間は短かったのだけど、楽曲の良さと歌唱力で、凄く良いものを観たステージでした。
実は楽曲のタイプとしては私の好みからは外れるんですが、彼女の歌声には特別惹きつけられる何かがある。
またフェスで会いたいアーティストです。
『Royal Blood』
前週に行った『Tempelhof Sounds』でも最前列で観て、『Hurricane Festival』でまた観に行こうと走るくらいには好きなバンド『Royal Blood』
でも、ベルリンで観てから少し熱が冷めたのは事実。
楽曲もいいし、歌も演奏も上手い。
でも、ライブならではのファンとの間に生まれるような何かが無い。
フェスと自身のヘッドライナーショーとでは客層も環境も違うのかもしれないけれど、ライブなのにスタジオでの演奏を観ているみたいな無味、乾燥したステージで虚しさを感じる。
『Hurricane Festival』では始まって3曲目くらいでボーカルのマイクがギターを投げ捨てて退場しちゃった。
会場、唖然。
その後、ドラマーのベンが「マイクは喉に問題があって歌えないんだ。申し訳ないけど」って言い訳していたんだけど。
なんだか、違う事で怒って退場しちゃったみたいに見えたな。
この二人の関係にチャゲアス的なものを感じました。
『The Hives』
2000年代初頭のガレージロックを代表するバンド『The Hives』
フロントマンのペレがめちゃ可愛いおじさんになってるの知らなくて衝撃だった。
デビュー当時の美しさを知っているだけに、その差が・・・。
ライブは、流石に長くやっているバンドだけあって楽しいステージでした。
微妙に合ってないドイツ語で一生懸命観客に語り掛けたり、動きがおじさんでモタモタしてるのに「ロックしてるか~い!」と上がらない足を蹴り上げたり、これなんのコント?
土埃の中の過酷な環境の中でゼーハー言いながら頑張るペレが微笑ましくて、会場全体が彼を応援しちゃう温かいライブ。
全然、ロックじゃない(笑)
でも、ペレ以外のメンバーはまだキレキレだったな。
公式スポンサーのArte Concertが動画を公開しています。
『Kontra K』
ドイツのラッパー『Kontra K』
ギャングスタラップは私の守備範囲ではなく、しかもドイツ語ラップなんてあまり縁がない、ホントない。
次の『Rise Against』の場所取りする為に観たの。
でも、悪くなかった。
食わず嫌いはダメだよね。
ギャングスタラップのイメージもあるし、キン肉マンだし、全身タトゥーだし、めちゃいかついのに『Kontra K』トークが温かい優しい。
ファンと出来るだけコミュニケーションを取ろうとするステージで、感謝の言葉もあるし、好感触。
「セキュリティー、前にいる人たちは僕のファンでずっと待っててくれて、水も飲んでないからお水あげて。」って、何 めっちゃいい人!
なんか、イケメンに見えてきた。
そう言われたセキュリティー、前列の観客にブシャーって水ぶっかけてたし。
いや、そういう意味じゃないから。
ゴ--!!って火を背負う演出などもあり気合入ってるステージでした。
Arte Concertの動画、ドイツを代表するラッパー、見てみる?
『Rise Against』
隣のステージの『Bring me The Horizon』を諦めて場所取り待ち観た『Rise Against』
私にはちょっと懐かしいバンド。
ライブは初めてでしたが。
「コロナで辛い時間を過ごした人、大切な人に長く会えなかった人、また、ライブが出来なかったバンド自身、みんなまた一つになれる時が来た。今、この瞬間は祝祭だ!」的な事を言ってたような気がする。
社会派だよね。
私の横にいたお姉さんが殆ど全ての歌を空で歌えて、しかもめちゃ上手で感動した。
私の『Hurricane Festival』はこれでお終いでした。
電車の時間があるからね。
『Rise Against』は最後に花火がドカーンと上がったりして、最後にふさわしいステージだった。
こちらもArte Concertの動画があります。
あまりにも素行の悪いお客は会場からつまみ出されるシステムで、同じ人が3度も連行されていて笑った。
人気のアーティストの時は入場制限がかかるから、どこかを飛び越えないと途中で入場できないはずなんだけど。
以上で、『Hurricane Festival』2022のレポートは終わりです。
次回は、フェスの為、ブレーメンで泊まったホテルを紹介します。