【ドイツの音楽フェス】『Hurricane Festival 2022』ライブレポ・フライデー

Hurricane Festival

2022年6月16-19日に開催された『Hurricane Festival』

hurricane.de

 

17日金曜日に、私の観たライブを順番に紹介します。

 

『Inhaler』Hurricane Festival 

U2のボノの息子Elijah Hewsonが率いる、アイルランド出身のバンド『Inhaler

ちょっとU2ぽい楽曲もありながら、フレッシュな音が心地よいバンドです。

ていうか、歌声がボノに似すぎているからU2に聞こえるのでしょうか?

ライブを観るのをとても楽しみにしていましたが、チケットとリストバンドを引き換えるゲートを素通りしてしまい、また折り返さないといけなかった為1時間近く時間をロスしてしまったんです。

ステージに到着した時には、もうライブが始まっていて後方から観るしかありませんでした。

残念。


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『The Dead South』

Hurricane Festival

カナダのフォーク?カントリー?バンド『The Dead South

バンドの構成にマンドリン、バンジョーとチェロが入っているのが個性的。

楽曲もとっても良い。好き。

このバンドを目当てに来ていた人は少なかったみたいだけど、会場を大いに盛り上げていました。

彼ら自身がライブを楽しんでいるのが伝わってきました。

『The Dead South』も、ライブで観る方が良いバンドです。

最後の曲でチェロの絃が切れてしまい、苦笑いだった。

替え、用意してないんか~い。


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『Giant Rooks』

Hurricane Festival

ドイツ出身、人気爆発中のバンド『Giant Rooks

『Giant Rooks』のライブは5回目。

毎日でも通える自信ある。それくらい『Giant Rooks』のライブは楽しい。

『Giant Rooks』の出身地HammとHurricane Festivalはそれほど遠くないので、彼らにとってはある意味ホームでの大型フェス出演。

ドイツ語トーク 良い♡


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私 チラリと映っとります。

 

『Fontaines DC』

Fontaines DC Hurricane Festival

『Giant Rooks』のラスト曲を背に、めっちゃ走った。

だって、『Fontaines DC』のライブが始まっちゃう!

しかもステージ遠い!ぐぉーっ!!

アラゴーあんま走らせないでぇ。ゼーハーゼーハー。

テントに到着した時に、ちょうどライブが始まりました。

意外にも混んでいなかったから、最前列に潜り込めた。

前週の『Tempelhof Sounds』と同じ角度になる位置だったけど、ステージが半分以下の大きさだったから、前回より近い~ 嬉しい~。

そして、前回と同じステージ衣装ですな。

夜22時のコンビニに行くと、こんな感じの兄ちゃんいますよね。

他のメンバーもほとんど同じ衣装で、スタイリストの意図か、それともメンバーの趣味か。

 

隣にいたおじさん2人組、背の高い方が低い方に対して『Fontaines DC』の良さをプレゼンしてたんだけど響かなかったみたいで、途中で背の低いおじさん出て行っちゃった。

空いた場所にすかさず詰めた私を推し仲間と認定したのか、背の高いおじさんめちゃ嬉しそうだったな。

このフェスでの良い動画が無かったのでHurricane Festivalならぬ『Hurricane Laughter』という曲を。

ライブで必ず演奏する曲です。


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『The Killers』

Hurricane Festival

空間全体が霞むような砂嵐がお分かりだろうか。

いきなりの『Mr. Brightside』で一気にぶち上げ、会場全体をまさにハリケーンにしちゃった『The Killers

流石のラスベガス出身なショーマンぶり。

私、この時にはへとへとに疲れていたんだけど、思わず立ち上がって一緒に歌わずにはいられない。

ああ、いいなぁ。

『The Killers』の単独公演も行ってみたくなりました。

 

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『The Killers』のライブを観ていたら、『Giant Rooks』のBass担当ルカを発見!

すかさず捕まえて、ビデオメッセージもらっちゃった!

「子ども達に。」って頼んだら、

「あなたの娘さんの名前は?」って聞かれたから、もう私達のこと認識してると思っていい? 嬉しい!!

でも、ウチの子 ふたりとも男!!

男なの、ルカ。

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ごめんね、ご両親とキラーズ観てる時に邪魔して。

世界一のナイスガイだよ、君は。

 

その後、23時からの『Seeed』も観たかったんだけど、キラーズが終わる頃に会場を後にしました。

電車の時間の選択肢があまりなかったし。

砂嵐の中にずっといるのがしんどかったし。

疲労がハンパなかったし。

好きなバンドをたくさん観られたし。

ルカに会えたし。

 

もう、満足。

Hurricane Festival

 

この日の出演者で出来れば観たかったけど、観れなかったのは『Seeed』の他に『LP』でした。

歌声だけ聞いたら女性かと思うような中世的なキャラのシンガーです。

 

次回は、『Hurricane Festival 2022』土曜日のライブレポをお届けします。

 

 

 

 

 

 

【ドイツ最大級の音楽フェス】Hurricane Festivalに行って来ました。【ソロフェス】

Hurricane Festival

2022年6月16-19日、ドイツ・シェーセルで開催された『Hurricane Festival』に行って来ました。

hurricane.de

 

『Hurricane Festival』概要

Hurricane Festival

1997年から(中止された年もあり)6月に開催されているドイツの音楽フェス『Hurricane Festival』

ロック、ポップ、オルタナティブ、エレクトロなど、ドイツで人気のある国内外のアーティストを集めた、ビッグフェス。

来場者数は8万人以上『Rock am Ring』と並び、ドイツ最大級の音楽フェスです。

同じ週末にドイツ南部で開催される『Southside Festival』は姉妹フェスで、出演アーティストが入れ替わりで、同時開催されています。

ラインアップは世界的に有名なアーティストと共に、ドイツで人気のあるドメスティックアーティストも多く出演しているのが特徴。

前週に行った『Tempelhof Sounds』のラインアップに比べると、よりドイツ人にフォーカスしたラインアップだと感じました。

来場者も外国人の割合が『Tempelhof Sounds』と比較して少ないと思います。

公式の発表では2022年の来場者は8万人。

誰かのステージで9万人とも言っていたので、8万人は確実に超える来場者数だったのでしょう。

『Hurricane Festival』2022年のラインアップ

Hurricane Festival

なんとなく分かりますかね、ドイツ語の曜日。

FR:Freitag(金曜日)

SA:Samstag(土曜日)

SO:Sonntag(日曜日)

フェスは“ウォームアップパーティー”と称して木曜の午後から始まっているんですけど、たいていの人は金曜から参加するみたいです。

見にくいけど、タイムテーブルはこんなんでした↓

Hurricane Festival

郊外型フェスの特徴として、最終ステージが夜中を過ぎ2時まである事。

その後もワイルドコーストステージでDJパーティプログラムがあり、夜通しお祭りを楽しむことが出来ます。

ここが“パリピフェス”と言われるゆえん。

 

『Hurricane Festival』チケット料金

公式サイトのスクショを撮っていなかったから、本当はどうだったか分からなくなってしまいました。

しかも、誕生日におねだりして買ってもらったので、料金をしっかり把握していないのです。

ネット上の情報では・・・

『Hurricane Festival』の通しフェスティバルチケットは222€から。

これには、期間中テントサイトでのキャンプ料金が含まれています。

1日券は102€。

任意の曜日を指定して購入できます。

1日券にはキャンプは含まれていません。

その他、トレーラーパーク利用者やVIPパス、ファミリーチケットなどフェスティバルチケットとは別に最大1000€のオプションチケットが用意されていました。

以上は2022年の情報です。

料金は毎年変更があるので、詳しくは公式サイトをご確認ください。

 

『Hurricane Festival』アクセス

『Hurricane Festival』の会場は、ハンブルクとブレーメンの中間にあるシェーセル(Scheeßel)という町の郊外で開催されます。

モーターバイクの競技場『Eichenring』がメインステージの場所です。

Scheeßelの駅からフェス会場までは歩いて20分ほど、平坦な道なのでみんなキャンプ道具一式をトローラーなどで運んでいました。

私はフェス会場でキャンプをしたくなかったので、ブレーメンに宿をとって毎日電車で通いました。

電車の運行本数は少なく、日中は1時間に1本程度です。

遅い時間になると運行される列車が減り、ヘッドライナーを観てから帰ろうとすると2時間も電車待ちがある。など、どうしても観たいアーティストが遅い時間の出演の場合は、現地でキャンプしたほうがいいと思います。

実は自宅からだと姉妹フェスの『Southside』の方が近いんですよ。

でも、立地的にフェス会場でキャンプせずに近くの街に宿泊して公共交通機関で通う。という事が難しそうだったので『Hurricane Festival』にしました。

どちらのフェスティバルにしても、現地でキャンプしてフェスを楽しむ。事を前提にしたフェスです。キャンプもフェスのイベントのひとつ、くらいの感覚で。

郊外型フェスですからね。

電車で通う以外にも、車で行く事も可能です。

有料の駐車場が用意されていました。

駐車場からフェスティバルサイトまではかなり距離があり、電車で来た人と同じくらいは歩きます。

 

『Hurricane Festival』フェスティバルサイトMAP

Hurricane Festival

赤で囲んだエリアがフェスティバルサイトです。

フェスティバルパスを持っている人しか入場出来ません。

黄色の星印が入り口で、このゲートで手荷物検査があります。

注意しないといけないのは、フェスティバルパス(チケット)を提示してリストバンドをつけてもらうのは、フェスティバルサイトの1キロほど手前の場所なんです。

上の地図でいうと、ピンクの星印の場所。

特に大きく表示があるわけではないので、通り過ぎてしまいました。

 

多くの人がキャンプ道具を抱えて、会場に向かいます。

Hurricane Festival

 

『Hurricane Festival』ステージ

Hurricane Festival

ステージは4つ。

メインステージはグリーンカラーの“Forest Stage”

2番目に大きい“River Stage”テーマカラーは青。

Hurricane Festival

東方の奥まった場所にあるのが“Mountain Stage”カラーは赤。

Hurricane Festival

入り口から一番近い“Wild Coast Stage”は唯一のテント型屋根付きステージ。

ここが一番小さいステージでした。

Hurricane Festival

大きなステージや、人気のある出演者の場合はステージ前のエリアを限定して入り口と出口を分け、人の流れを管理して混乱が無いようにしていました。

そのような規制や、人のそもそもの多さ、各ステージ間が離れている事もあり、別のステージへの移動はかなり時間がかかります。

そこは見極めが難しいところでした。

 

メインのフォレストステージとリバーステージには介助が必要な人と、その介助者専用のバルコニーが設置してありました。

 

『Hurricane Festival』フェスティバルサイト内の施設

Hurricane Festival

広い敷地には

・飲食店ブース

・ATM

・救急センター

・インフォメーションセンター

・小包配送受付カウンター

・物販

・トイレ

・無料の給水所

・VIP用テラス

・様々なゲームやイベントを行うオリエンテーリングブース

・充電ブース

・ラジオやテレビなどメディアブース

の施設がありました。

 

ハリボー屋さん、これはかなりそそられる。

Hurricane Festival

豚の丸焼き。

削いだ肉をパンに挟んで食べます。大人気で行列でした。

Hurricane Festival

お祭りらしく、食べ物の種類は豊富。

お値段はフェスではない普通の場所で食べるものの2倍ほど。

待ち時間もかなりあり、時間を節約してステージを周りたい私はなるべく利用しない方向でした。

ただ、最後の最後に会場を後にする前に買って食べたケバブはめちゃくちゃ美味しかった。

お値段は普通に買う倍以上だったけど、あんなに美味しいのなら他のお店も試してみれば良かったな。

Hurricane Festival

Hurricane Festival

トイレは簡易式。

水洗で手洗場の付いているトイレは1ヵ所しかありませんでした。

手洗い出来ないのは困るので、ウエットティッシュを持参したほうが良いですね。

 

VIP専用テラスは、フォレストステージとリバーステージが見える場所にありますが、どちらもけっこう離れています。リバーステージからは音が届かないんじゃないかな。

『Hurricane Festival』インターネット

Hurricane Festival

私はボーダーフォンのデーター通信を利用していますが、フェス会場内全てでEでした。(2Gや3G、最近なら5Gと言われる通信速度のカテゴリーでEです。)

もう、インターネット熟睡してるんちゃうか、ってくらい繋がらない。

メインステージ横、西側に通信業者のブースがありその周辺だけWiFi利用が可能でした。

VIPはキャンプサイト、フェスティバルサイトの一部でWiFi利用が可能なようです。

 

『Hurricane Festival』気候

Hurricane Festival

そのほとんどが野外なので、行く前にお天気チェックはしっかりしていきました。

2022年は期間を通してくもり、日曜の午後は時折雨。

最高気温は28度でした。

ちょうど同じ時、『Southside』では熱波に見舞われ、ドイツ南部では今年一番の暑さになったのですが。

『Hurricane Festival』の開催されるこの地域はやっぱり北ドイツ。

朝晩は冷え込みもあり、薄手のダウンジャケットを着ている人もたくさん見かけました。

暑さが厳しいよりは、曇りの方がいいです。

 

気候はとても良かったのですが、会場が草地半分、残りが土だけの土地で、とても乾燥してる場所に8万人もの人が行き交い、ダンスしたりするもんだから土埃が凄い!

まるで、砂漠の砂塵嵐の中にずっといるようなものでした。

このフェスの写真、スマホの画質があまり良くないのもありますが、砂嵐の中で撮影したものが殆どで、くすんだように映ってしまってます。

酷い時には土埃がひど過ぎてステージが見えなくなってしまうくらい。

鼻水に色が付くとしたら黒なんですね。

過酷な環境でした。

 

『Hurricane Festival』テントサイト

Hurricane Festival

『Hurricane Festival』には、様々なタイプのテントサイトがあります。

・自前のテントを持ち込んでキャンプするノーマルサイト。

・運営側の用意したテントでキャンプする、おまかせサイト(オプション別料金)

・自前のキャンピングカーで会場に行く、トレーラーパーク(オプション別料金)

・設営されたバンガローやティピでキャンプするグランピングサイト(VIPオプション別料金)

私はキャンプしていないので、詳しくは分かりませんが、広大なキャンプサイトが用意されており、『Hurricane Festival』はキャンプもフェスの主要なイベントだという事が分かります。

 

VIPチケットについては、ブレーメンやハンブルクに宿を取った方が安いのにも関わらず、早々に売り切れになっていました。

 

『Hurricane Festival』のキャンプについては公式サイトで詳しい情報をご確認ください。

 

『Hurricane Festival』治安

Hurricane Festival

セキュリティーがしっかり配置されているので、無法地帯という事はありません。

でも、やっぱりお祭りなので酔っ払いやただ騒ぎたいだけのグループも多く、単純に音楽を楽しみたいだけの人にはストレスかもしれません。

若者が一番多いけど、年配の人も一定数いました。通しのフェスティバルパス、子どもが簡単に買えるほど、安くはありませんものね。

毎年来ているようなコアなファンも多いのだと思います。

 

とてもよく見かけたのはナンパ。

ナンパするのも、されるのも、目的で来ている人も多いようなので、そうでない人は辟易しちゃうかも。

私、そういうところとは既に無縁なBBAで良かった。

ひとりでいると酔っ払いに絡まれる事も覚悟しないといけません。

キャンプしていたらさらにそんな場面に遭遇しそうです。

 

会場、最寄り駅、要所に警察車両、警備員が配置されていました。

 

【余談】

キックスクーター

駅からフェス会場までけっこうな距離を歩くのが嫌で、ブレーメンでキックスクーターを買いました。

子ども用ですが私でも十分使えます。

はじめは、電動のキックスクーターか自転車をレンタルしようと思っていたのですよ。

レンタルの電動キックスクーターはレンタルの手続きから支払い、施錠まで全てスマホのアプリで行うシステムで、ネット接続のほぼ無いフェス会場では使用できないと分かりやめました。

自転車は、9ユーロチケットの混乱で、電車に自転車を持ち込む余裕がないので諦めました。

それで、まぁ家に持って帰って子どもと私が使えるからいいやと思って買ったキックスクーター。

50€+鍵5€ でした。

ライトは自宅から持参した。

これがあったおかげで、駅とフェス会場の行き来は素早くなったし、空き時間にScheeßelのカフェに行く事もできた。

 

停める時は宙に浮かせて停めます。

後から来た自転車をかぶせられ、取り出せなくなるのを防ぐのと、立ちション、嘔吐の被害を防ぐ為です。

そして、フェス最終日、帰り路でこの買ったばかりのキックスクーターが壊れている事に気が付いた。

翌日、購入店に持って行っても修理不可能だった為、返品しました。

元々大事な部分の部品がゆるゆるで外れそうだったし、不安だったんですよね。

という事で、フェス期間中だけとってもお世話になったキックスクーターでした。

グッジョブ!

 

ちなみに、駅とフェス会場間は、だるいけど歩けんことはないくらいの距離です(約2㎞)

キックスクーター買う程じゃない。

次は素直に歩くと思う。

 

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『Hurricane Festival』のライブのいくつかは、公式スポンサーのArte Concertが動画をアップしています。

Youtubeをチェックしてみてください。

 

 

次回からは、私の観たアーティスト達のステージをレポしていきたいと思います。

【ベルリンの宿】Hotel Villa Konstanz

ベルリンの音楽フェス『Tempelhof Sounds』に行った時に宿泊したホテル『Hotel Villa Konstanz』を紹介します。

www.hotel-villakonstanz-berlin.de

 

『Hotel Villa Konstanz』アクセス

Sバーンの『Hohenzollerndamm』と地下鉄『Fehrbelliner Platz』の中間にあり、どちらの駅からも徒歩10分以内の距離です。

Sバーン『Hohenzollerndamm』からフェス会場最寄り駅の『Tempelhof』までは、乗り換えなし、約15分の乗車時間でした。

運行本数も多く、たいした待ち時間もなく次々と電車が来るので、時間の節約になりました。

 

『Hotel Villa Konstanz』の周辺は住宅地で、駅の周辺にしかお店がありません。

フェスが終わって帰って来るのは夜中。

駅からホテルまでの道は人気が無く、少し不安でした。

でも、薄着のマダムが小型犬を散歩させていたから大丈夫なんだと思います。

 

フェス終了後、会場近辺は混雑していて飲食しずらく、でもお腹は空いているから、宿周辺で少しでも食べるものを調達できるようなお店があったら良かったのだけど、全くなかったな。

次回は、深夜でもお店が開いている大きめの駅の近くの宿にしよう。

 

『Hotel Villa Konstanz』のお部屋

Hotel Villa Konstanz

建物自体が古そうなので、施設全体的に年季が入ってます。

音もけっこう響く。

でも、とても清潔で居心地は良かったです。

家族経営の小さな宿で、夜間はレセプションが無人になり、ホテル入り口のドアは施錠されます。

外出の際は自分のお部屋の鍵を忘れずに持って出てください。

1階に有料のドリンクマシンがありました。

お湯だけなら無料なので、自前のティーバッグでお茶を飲めたのは嬉しかった。

Hotel Villa Konstanz

私が利用したのはシングルルーム。

ベッドは日本で言うとセミダブルくらいの少し幅広のベッドで寝心地も良かったです。

Hotel Villa Konstanz

毎日、お客が朝食に行っている間にルームサービスが入ってくれます。

私は、毎日のルームサービスは必要ないので、1回はお断りした。掃除のお姉さん、嬉しそうでした。

バスルームはこんな感じ。

Hotel Villa Konstanz

どこも清潔で使いやすい。

全身用シャンプーが備え付けられていました。

 

私が利用したのは朝食付きのプランでした。

ブッフェ形式で、パンやチーズ、ハム、ヨーグルト、シリアル、ジャム、フルーツ、などドイツの典型的な朝食で種類は豊富に揃っていました。

宿の近くに、ベーカリーや朝食をとれるような場所がないので、宿で朝ごはんを食べられたのは良かった。

 

朝食込のこのレベルの宿で、ベルリンではお安い方だと思います。

常連が多いのか、客層は年配の家族やグループが多かったですね。

 

駐車場が付いています(有料かどうかは未確認)

 

値段とサービスを考えるととても良い宿でした。

女ひとり旅でも安心できる、オーナー家族と客層です。

 

でも、次にまたフェスで来るなら飲食店が近くにあるもっと便利な立地を選ぶかも。

これは、完全に私側の都合なので宿にはなんの不備もありません。

車でベルリンに行く人や、落ち着いた環境を希望される方には『Hotel Villa Konstanz』お勧めです。

 

 

朝は、しっかり食べたい派のTAKIママでした。

 

次回からは、“パリピの為のはっちゃけフェス”として有名な『Hurricane Festival』の様子をお届けします。

 

 

【The Strokes】ジュリアン・カサブランカスがぼやき倒す唯一無二のギグ『Tempelhof Sounds』ファイナル

The Strokes

Tempelhof Sounds』6月12日、3日目フェスの最後を結ぶのは『The Strokes』

最近になって、またバンド活動を活発化させたのに、コロナ禍の世の中になっちゃって今春からようやくツアーを周れるようになった『The Strokes』

待ちわびていたファンも多いことでしょう。

tempelhofsounds.berlin

 

『The Strokes』のライブを一言で表すなら、“Julian Casablancasの一人漫才にThe Strokesの伴奏がついている演奏会”でしょうか。

とにかくジュリアンがぼやき倒す。

絶対シラフじゃないよね。

ライブが始まってそうそうにマイクスタンドに引っかかってひっくり返る、歌いながらヘナヘナとその場に座り込んでしまう。

ステージの端まで歩いて行きたいけど、マイクのコードが足らず、コードがビンっ!と伸びきってしまい、それ以上動けなくなる。あはは!散歩中の犬か。

自分で絡めたマイクのコードをほどこうとして四苦八苦している時に、助けようと駆け寄ってきたスタッフに対して

J:「いい!あっち行って!・・うそ、愛してるよ。」

など 緊張感ゼロなステージ。

カラオケボックスで歌の上手い酔っ払ったおじさんを見ているみたいだった。

それが、『The Strokes』だから最高に面白い!

The Strokes

以下、フェスの〆にふさわしいメインステージでのジュリアントーク集。

 

「この前コロナに感染したから~ 上手く~歌えない~~」

 

伴奏が始まっているのに

「いやだ。まだ、歌いたくない。」

 

ファンが持っていた自身の数年前の顔写真のお面を奪い取り

「俺も昔はこんなイケメンだったんだよな~」

「スピーカーに貼っとこ♡ このライブの間ずっと見えるようにしとくよ。」

 

「ドイツ語って好きなんだよね。でも分かんないから、いつも真似事するだけなんだ。X△O/&+D^¥~VSHean◆!」

無駄にクオリティの高いむちゃくちゃなドイツ語の真似。

 

「ドイツの歌っていいのあるよね?なんかお勧めある?」

と、ファンに振っておいて

「え?何?まぁ、いいや 何言ってるか分かんない。」

 

「あの、ハリースタイルズの新曲良いよね?歌うべき?なんだっけ?なんて言う曲だったっけ?」

「“As it was”?」

で、歌わずに。

「期待し過ぎ。」

 

「大昔のEPの曲やろうか?」

伴奏が始まると

「んー そのEPと違う!」

 

後半は、ほとんど寝ころぶか座り込んで歌ってた。

しかも、客席にお尻向けて(笑

 

他のバンドメンバーは慣れた様子で、しゃべりの途中から伴奏をはじめてちゃんとライブが繋がるようにしていました。

そしてとても冷静。

ぐでんぐでんのジュリアンと対照的だった。

 

『The Strokes』のライブ行ったことある人、彼らのライブっていつもこんなん?

他のライブビデオ見ても、もうちょっと真面目にやってるような。。。

あんまりにもな箇所はカットしてるのかしら。

 

それとも、『Tempelhof Sounds』は調子が良かったのかな。

 

そんな状態でも歌唱は出来るのがやっぱり芸風なのかな。と思ってしまう。

ま、歌もけっこうグダグダな箇所ありましたが。

 

でもなぜか、その全てがいいんですよね。

名曲を熱唱! ではなく、めっちゃ力抜けてるんだけど、これこそライブでならでは。

ジュリアンのぼやきトークはその時限りで、同じトークはたぶん二度とない。

彼のトークを全て録画したかった。

 

---

 

昔、大阪の劇場にお笑いライブを観に行った時の事。

 

漫才で出てきた大悟がベロンベロンに酔っぱらってたんです。

『千鳥』の大悟ね。

真っ赤な顔して、眼も完全に座っているような状態で。

もうね、その状態が面白くて漫才の内容が入ってこない!!

ノブが切れてステージ上で喧嘩になるんじゃないかと思ってハラハラした。

それも、ちょっと期待した。

その日は他に、ロザンやジャルジャルなんかも出演していたけど“酔っ払い大悟”が強烈過ぎて他は全て霞んじゃった。

忘れられないライブです。

 

『The Strokes』もそういった意味でファンの期待に応えるライブだったんだと思う。

だって、また観たいと思ったもの。

あんな面白い楽しいライブないわ。

 

私の近くにいた女子は「The Strokesのライブはこれで18回目」って言ってた。

うん、そうなる気持ち分かる。

 

ライブのセットリストは主に最新アルバム『The New Abnormal』からの曲が中心で昔のヒット曲と半々でした。

 

 

ベルリンの音楽フェス『Tempelhof Sounds』の大トリにふさわしい『The Strokes』のライブでした。

 

【番外編】

 

ジュリアンがドイツの歌で何がお勧めか聞いた場面で。

 

Rammstein!」

「うわっ!Rammstein!?それ、ないわー。」

 

NINA HAGEN!」

「おまっ!正気か!それをドイツ代表にすんなよ!!」

 

NENA  !」

「いや、もっと他にあるやろ!」

 

以後、延々と続く。

ファン同士のドイツの歌選手権がヒートアップしていました。

今、最も勢いのあるバンドFontaines D.C. 『Tempelhof Sounds』DAY3

Tempelhof Sounds 関係者専用入り口『Tempelhof Sounds』6月12日、最終日3日目です。

tempelhofsounds.berlin

 

3日目のラインアップは、お目当てのバンドがメインステージに集中していたもんで、半日を最前列のフェンス前で過ごしました。

では、順番にライブの様子を紹介します。

 

『Kat Frankie』

『Kat Frankie』

オーストラリア出身でベルリンを拠点に活動している『Kat Frankie』

今、彼女のYouTubeチャンネルを見たら、登録者数が千人ちょっと。

え! 知名度 低っ!

『Tempelhof Sounds』に出演するアーティストは、少なくともドイツではそこそこ売れているもんだと思うんですけどね。

しかも、早い時間とは言え、メインステージの出演ですよ。

 

最後、公演時間を過ぎても曲を終わらせなかったから、スタッフに怒られてた。(ステージ上で) ひぇ~!!

公演後の片づけも本人が手伝ってたし。

フェスの関係者も、演奏するバンドも、みんな仲間内って雰囲気がありありだったなぁ。

ベルリンのミュージックシーンて、狭い世界なんでしょうね。

 

『Fontaines D.C.』

Fontaines D.C.

“やっと、会えたね”

私の中では、3日目で一番重要なバンドだった『Fontaines D.C.』

今年4月に発売されたニューアルバム『Skinty Fia』は過去10年でマイベストにあがるくらい好き。

 

 
そして、嬉しい事に彼らもまた、オーディオで聴くより、ライブが良いバンドでした。
自分で録画した音源を無限ループで聴いている幸せな日々。
 
そんな最高に尊い『Fontaines D.C.』来日しますね~。
7月末、フジロックに出演予定です。
苗場に行かれる方、見逃してはなりませぬ。
 
ライブストリームの映像を誰かがアップしてくれてました。
(私は微塵も映っていません。)
 
 

『Royal Blood』

Royal Blood

英国のロックデュオ『Royal Blood』

重いサウンドが気に入って、一度ライブに行ってみたいと思っていました。

 

ちょうど私達の立っていたのがスピーカーの真ん前で、重低音の波が来るたび髪が逆立つ音の衝撃波。

その日、ずっと一緒だった隣のアルゼンチンギャル2人組は自分で巻いたジョイントをスパスパ吸っていたのね。

『Royal Blood』の重低音ウーハーに“ひゅうっーっ!!”って体を持っていかれてて、面白かった。

あの会場にいた何人かを(もしくは何百人を)確実にトバしてしまったパワーライブでした。

「ちょっとTAKIママさんの言ってる意味が分かりません」と、いう方。あなたの人生は清く正しく、汚してはいけないので、そのまま聞き流してください。

 

『Interpol』

Interpol

何度も来日しているので日本でも知名度の高い『Interpol』

・・・ですよね?(日本の音楽事情を知らないTAKIママ)

 

息の長いバンドだけあってセットリストの構成も良かった。

良い持ち歌がたくさんあるバンドの強みです。

実は『Interpol』の事は詳しく知らないんだけど、“あー!この曲聞いたことある!!知ってる!”って曲が続くと、ライブって楽しいですよね。

ただ、申し訳なかったのがこの後が『The Strokes』だったから、前座バンドみたいになっちゃった事。

純粋に『Interpol』を観に来た人があまりいなくて、そういうのはフェスの残酷な一面だと思う。

 

---

 

さて、『Tempelhof Sounds』大トリは『The Strokes』だったんですが、彼らのライブレポが数行で収まるわけがない。

ボリュームがあり過ぎる内容になってしまいました、別枠で次回に持ち越します。

『The Strokes』というバンドの凄みを思い知ったライブでした。

 

Museをも喰ったBarns Courtneyの王道ロックなパフォーマンス『Tempelhof Sounds』DAY2

Barns Courtney Tempelhof Sounds

お目当てのアーティストが目白押しだった『Tempelhof Sounds』2日目。

tempelhofsounds.berlin

私の観たライブを順番に紹介します。

 

『Wolf Alice』

Wolf Alice

この夏はフェスに引っ張りだこの、インディーロックバンド『Wolf Alice』

開演30分前に行って、最前列を確保しました。

ところが、私の隣にいたお嬢さんが頭に羽なんかつけた大変な美人だった為、スクリーンモニター映像を撮影するデカいカメラが私達の前にずっと居座り、カメラアームが邪魔でバンドメンバーが見えない!

ライブの約半分はプレス関係者の背中や、機材に遮られてなんも見えんかったぞ。

腹立つから私のスマホでカメラレンズを逆撮りしてやったさ。ハッハッハ!

『Wolf Alice』はフェス行脚が終わってから、ヨーロッパツアーを周る予定なので、単独公演を狙います。

 

『IDLES』

IDLES

パンクの渦潮に巻き込まれていく快感、中毒性のある音の洪水、このフェス一番の目的が『IDLES』でした。

『Wolf Alice』が終わってから駆け付けたから、遠目に見える位置にしか場所をとれませんでした。

でも、『IDLES』のライブは毎回ステージ前の観客のモッシュがエンドレスで続く、暴れ馬スタイル。

ステージ前エリアはまさに人間洗濯機状態で、そん中入ったらライブ観賞どころじゃないやんね。洗濯機とはいえ綺麗にはなりません、むしろむっちゃ汚れる。

なので、人間洗濯機に巻き込まれたく無い人は最前列か、後方の切り離されたエリアかどちらかになるんです。

少し離れたところから観ていたけど、流石に会場全体が沸騰するパフォーマンスは見事!

前日のヘッドライナーを務めた『Florence+The Machine』のFlorenceがステージ脇に観に来ていました。ノリノリだった。

しかも、彼女、ステージ衣装で着ているジュディオングみたいなドレスを着ていて、え?それ私服?

まさか、またライブやるの?

いや、そんな予定は無いはずだし。。。

もしかして、『IDLES』のステージに飛び入りするのかな?と思ってドキドキした。

・・・しなかった。

 

『Tempelhof Sounds』公式スポンサー、放送局のARTEがフルコンサートの模様をYOUTUBEにアップしていました。(私は映っていません。)


www.youtube.com

 

『Alt-J』

ALT-J

UK出身のスリーピースバンド『Alt-J』

名前の由来が面白いですね。

(マッキントッシュでalt-jとタイプすると△となる事から、バンドの正式名称は△)

かなり早くからステージ前を目指したので、ステージ近くの良い位置を取ることが出来ました。

でも、最前列ではなかったので、長時間満員電車内にいるような状態で、きつかった。

ドイツ人、みんなデカいから結構遮られるし。

背の高いそこのあなた、前に行かなくても十分見えるんじゃないですかね。

 

楽曲のタイプ的に、複雑な音がいくつも重なっていく曲が多く、音響を正しく捕まえられる屋内ホールの演奏の方がいいんじゃないかと思った。

野外だとどうしても音が逃げていってしまうから、人間の耳で捉えられる微妙な周波数?の音が死んじゃう。

分かるかな?伝えたい事。

生演奏の音というのは複雑なもので、耳で拾える可聴域内の音以外にも、体に感じる振動、人間の耳では拾えない周波数の音も全て合わせて感じるものだと思うんです。

『Alt-J』の楽曲は、全ての音を逃さず観客に届けられる屋内ホールの演奏が合っていると思います。

 

『Barns Courtney』

『Barns Courtney』

こちらも『Tempelhof Sounds』の予習をするまでは知らなかった『Barns Courtney』

知らなかった音楽を新たに発見できるのも、フェスの醍醐味ですね。

『Barns Courtney』は王道のロックンロール。

楽曲も観客と一体になって歌える、盛り上がれる曲ばかりで、シンプルに楽しむことが出来るライブでした。

「ブダペストで足怪我しちゃったんだよね!」とか言って、ギプス固定された右足で、信じられないくらい暴れまわるステージは観客を一気に引っ張って行く。

ステージからのダイブや、ドラムセットによじ登っての熱唱。

そら、あんた 怪我もするわ。

オーディオで聞くより、ライブが良いタイプの典型でした。

なぜ、一番小さいステージでやってるのか不思議なくらい。彼なら、メインステージでも余裕でこなせると思う。

おばちゃん、髪型は昔の方が好きだけど。

通常、フェスの公演時間っていうのは厳格に決められていて、時間がきたらきっちり終わらないといけないから、ファンも終了時間になったらさっさと諦めて次に行くもんなんです。

『Barns Courtney』のライブは終演してもステージ前から人が動かなかった。

隣で『Muse』のライブが始まっているのに、諦められない人たちがフェンスの向こうに(いるBarns Courtneyに対して)絶叫してましたね。

みんな心からアンコールを求めてた。

たぶん、『Tempelhof Sounds』全体を通して一番観客の心を動かしたステージだったと思う。

(フェスに関するインスタのポスト内容から考察した、私調べ)

 

『Muse』

Muse

2日目のヘッドライナー『Muse』

『Barns Courtney』で居残っていたので、頭はちょっと欠けちゃって、ステージも遠くに見える場所しか取れなかったんだけど。。。

『Muse』のライブが悪いわけないです。

火気を使った豪華なステージ。

安定のThe『Muse』なライブでした。

反対にしんどいよね、『Muse』くらい大物になると“良くてあたりまえ”だから。

ハードル高くなっちゃう。

そんな期待にもしっかり応えて、さらにその上をいくからこその大御所なんだろうけど。

後半、ステージの後ろに綿あめを燃やしたような夕焼けがかかって、それに楽曲が重なり、劇的なステージでした。

 

こちらもArteがフルコンサートの動画を上げています。


www.youtube.com

 

 

私の観たライブは殆ど全てインスタにポストしたんですが、クオリティがまぁ酷い。

上の『Arte Concert』では、私がここで紹介する以外のライブの動画も観ることが出来ますよ。

 

見逃したアーティスト

2日目は観たいアーティストが多くて、見逃したライブもあります。

悔しいぃ~い!!

 

『HINDS』

『Wolf Alice』と被っていて見れなかった『HINDS』

めっちゃめちゃ観たかった!

『Wolf Alice』はこれから秋にもヨーロッパツアーの予定があるから『HINDS』観ておけばよかったかなぁ。と未だに揺れております。

『HINDS』もスペインのバンドだから、近いうちにライブに行けると期待して待つことにするよ。

 

『FIL BO RIVA』

直前になって出演が決まって、やったー!と思っていた『FIL BO RIVA』

『Alt-J』の場所取りをしないといけなくて、一瞬覗く事しか出来ませんでした。

この時は、次週に行くフェスにも出演予定で、その時に観れるかもって思ったんですよね。

もしかして後ろで聴いた方が良かったかもしれない『Alt-J』の場所取りはせずに、『FIL BO RIVA』をフルで鑑賞したほうが正解だったかも。

Tempelhof Sounds

期待していたライブを次々に観る事が出来て、濃い一日でした。

 

次回は、『Tempelhof Sounds』最終日3日目のレポートです。

 

 

 

Florence+The Machineの感動的なステージ『Tempelhof Sounds』DAY1

ベルリンの音楽フェス『Tempelhof Sounds』1日目、6月10日。

tempelhofsounds.berlin

ベルリンに到着したのが、午後15時。

それからホテルにチェックインして、軽くサンドイッチなどを食べまして、調べものを少し済ませてから会場に向かいました。

会場入りは18時を過ぎて、早い時間のライブは逃してしまったけど、どうしてもどうしても見たいアーティストって1日目にはいなかったから予習のつもりで行った。

 

『Molchat Doma』

Molchat Doma

『Tempelhof Sounds』(私の)一組目はベラルーシの3人組『Molchat Doma』

独自の世界観があって見ごたえのあるライブでした。

楽曲が単純にノれる曲調ですしね。

驚いたのは少なくない観客が一緒に歌ってた事。

ロシア語だかベラルーシ語だか、そんな簡単に歌えちゃうもの?

それともそれだけ聞き込んでるって事なのかな。

今のご時世に、ヨーロッパにおいてロシア語で歌うバンドがこれだけ受け入れられているっていうのは、音楽は政治も、人種も、言語も超えるって証ですね。

彼らのSNSのアイコンがウクライナカラーだったから、立ち位置はウクライナ側なんだと思います。

でも、何も政治的な事は言えないよね。

彼らの祖国もまた、不自由の空の下にある。

 

『Florence+The Machine』

Florence+The Machine

FlorenceWelchを中心としたイギリスのインディーロックバンド『Florence+The Machine』

彼女、高見沢俊彦さんに似てませんか。

 

私がフェスのチケットを購入した時は、1日目のヘッドライナーは『London Grammar』

だったんですよ。

その後、なんの告知も無く『Florence+The Machine』に変更になっていました。

それまでほとんど『Florence+The Machine』の事は知らなかった私。

聞いてみたら、悪くない。どちらかと言うと好きなタイプ。(街コンの感想みたいのやめぃ)

で、一度ライブを見てみるのもいいかもな。と思っていました。

実際にライブを体験してみると、オーディオで聞くよりライブの方が数倍良かったです!

まず、歌唱力が高い。

キレイなソプラノからお腹に響く低音まで、表現力豊かな歌声が観客をグッと引き込み離さない。

楽曲の良さを最大限に生かすセットリストの構成。

なによりもFlorenceのトークが素敵。高貴なお姫様のような良い声で、ファンに語り掛けると会場はもううっとり。

感動的なステージでした。

このライブを観てから『Florence+The Machine』の曲をめっちゃ聞いてます。

 

1日目は予想していたのよりずっと良い感触でライブを観られたので、幸せな気持ちで宿に帰りました。

次回は、『Tempelhof Sounds』2日目のリポートです。

ベルリンの大型フェス『Tempelhof Sounds』ってどんなん?【ドイツ】

Tempelhof Sounds

ドイツの首都・ベルリンで開催された音楽フェス『Tempelhof Sounds』に行って来ました。

tempelhofsounds.berlin

2022年は6月10-12日の週末の3日間。

〝全てのインディーファンのためのフェスティバル〟と公式サイトにはあります。

 

『Tempelhof Sounds』2022年のラインアップ

ラインアップはこちら↓Tempelhof Sounds line up

Mac Demarco, Just Mustard, Holly Humberstone, Faye Websterは、予定していた出演がキャンセルされました。

代わりに出演したのは、Brockhoff, Coach Party, Fil Bo Riva, Middle Kids, Power Plushでした。

インターナショナルなラインアップですが、ドイツを拠点に活動しているアーティストの出演も多かったですね。

 

『Tempelhof Sounds』アクセス

飛行場跡地〝Tempelhofer Feld〟の北東の一角がフェス会場でした。

あの、ただただ広い飛行場跡地全てが会場だったら移動が大変だなぁ。と思っていましたが、フェス会場はそんな大きくなかった。

各ステージもそんなに離れていませんでした。

最寄り駅は、地下鉄U6線の『Paradestraße』です。

同じく地下鉄U6番線『Platz der Luftbrücke』、地下鉄、Sバーン『Tempelhof』も会場から徒歩10分の距離です。

Tempelhof

他にバスでアクセスする方法もあります。

ベルリンの街中で交通の便が良いフェス、『Tempelhof Sounds』都市型フェスの利点、交通アクセスの良さは満点でした。

 

『Tempelhof Sounds』会場の特徴

Tempelhofer feld

元滑走路だった所。ここはフェス会場の外。

Tempelhofer feld

フェスの会場が見えてきました。

 

フェス会場入り口↓

Tempelhof Sounds

元飛行場のコンコースに近いエリアがフェス会場になっています。

ですので地面は全てコンクリート。

他の野外コンサート会場のように雨が降っても、泥でぬかるんだりはしないような場所でしたね。

地面が硬いから、ずっと立っていると足がめっちゃ痛くなりましたが。

腰に来ちゃって、最後の方はくしゃみをするだけで腰が痛かった。

クッション性のある靴を履いて行った方がいいですね。

 

入場すると手荷物検査の次のチェックポイントまでちょっとした広場になっています。

ここに、有料のロッカーがありました。(長蛇の列でした。)

手荷物検査のゲートを通るとその中がフェス会場です。

郊外型のフェスとは違い、宿泊出来るテント設営エリアなどはありませんでした。

ベルリンには十分な宿泊施設がありますからね。

 

会場内にあるのは以下の設備。

 

物販↓

Tempelhof Sounds

スポンサーの放送局のバス。

Tempelhof Sounds

・飲食物販売のテント。

 食べ物の種類も多かった。

 が、割高&長い待ち時間。で利用しませんでした。

・ATM

・トイレ (水洗で手洗い場もありました。)

・無料の給水所

・更衣室

・ラウンジ (一般用、VIP用)

ステージは3つあり、メインステージを中心に扇形に配置されていました。

Tempelhof Sounds

 

VIP専用、メインと小ステージが見渡せるデッキ。

Tempelhof Sounds

方角的にステージを見る方向から西日が差し込み、逆光でよく見えないんじゃないかと思うんですよね。

なので、余分にお金を払ってもこのデッキを使いたいかは疑問。

それ以外にもVIP特典はありますが。(WiFiサービスとか)

 

ハンディキャップのある人と、その付き添いの人のためのバルコニーが各ステージ前に設置されていました。専用トイレもあり。

Tempelhof Sounds

 

フェス会場としては、コンパクトで移動も楽だし必要なものが揃っていると思います。

あとやっぱりちょっと日陰が欲しいですかね。

ベルリンの6月は気候がいいと言っても、何時間も直射日光の下にいるのはしんどい。

 

『Tempelhof Sounds』チケット料金

3日間通しのフェスティバルパス:182.25€

1日券:82.25€

その他VIPパスもありましたがいくらだったのか記録をとっていませんでした。ゴメンナサイ。

世界的にメジャーな大物も多く出演するフェスで、3日間で200€未満って安いと思います。

 

『Tempelhof Sounds』公演時間

Tempelhof Sounds

毎日、お昼12時頃から始まり、22時に終演となるプログラムでした。

金曜と土曜には22時以降もDJブースでアフターパーティーをやっていましたが、だいたいの人は22時で帰る感じでしたね。

他のフェスでは夜通し音楽に浸る、パリピなフェスも多いから、『Tempelhof Sounds』はめっちゃ健全なプログラムだと思います。

街中で、住宅が近いからあまり遅くまでは出来ないのでしょうね。

 

『Tempelhof Sounds』治安

Tempelhof Sounds

来場していたのは、ガチな音楽ファンが多かったと思います。

パーティーしたいなら、そういった場所は他にたくさんあるのがベルリン。

来場者もインターナショナルで、ドイツ語以上に英語をよく聞きました。

フェスと聞いて、思い浮かべるのは、ドロドロに酔っぱらった迷惑なパリピが絡んでくる。「それが嫌なんだーー!!」というイメージがあったけど、意外とそこまでひどい人はいなかった。

大麻の匂いは常にあったけど。

ま、ベルリンの人の多く集まる場所では高確率で大麻の匂いがするからデフォルトなのかもしれませんね。

危険を感じるようなことはありませんでした。

危険というより1件だけ、「ギャーー!勘弁してくれ!」って出来事がありましたが。

キレイな話ではないので、リクエストがあった場合に書きます。

 

『Tempelhof Sounds』周辺の飲食店

会場内で食べるのは、高い、待ち時間がもったいない。美味しくなさそう。という偏見で、結局何も食べませんでした。

そのかわり、毎日入場前にこれでもか!と食べてから行くようにしていました。

会場近辺にはあまり飲食店がありません。

『Tempelhof』駅の周辺に何軒か、それと会場近くにバーガーキングがある。

フェス関係者も来てそうです。(流石にどのアーティストメンバーにも会えなかったけど)

バーガーキングは、会場を抜けて食べに行く事も出来るくらいの距離です。WiFiもあるし、トイレもキレイ、ちゃんと座れる。で、最終日に利用しました。

ただ、どこのお店も終演後の夜22時以降は激混みなので諦めた方がいいです。

 

フェスを楽しもうと思ったら、体力は要ります。

しっかり寝て、しっかり食べて、水分を十分に摂って、体調を整えて挑みましょう。

 

ベルリンの音楽フェス『Tempelhof Sounds』の概要でした。

次回からは私の観た、公演の内容をリポートしていきたいと思います。

 

 

 

ベルリンでショッピング『無印良品&ユニクロ』

ベルリン ベア

2週連続でフェスに行っていました。

 

フェスが始まるのはお昼から。

午前中の空き時間をどうしようか・・・。

せっかくベルリンに来たので、ベルリンでしか出来ないお買い物へGO!

 

それは、無印良品とユニクロ。

やっぱり日本クオリティーじゃないとダメなものってある!

自宅近くの街にはユニクロも無印もないですよ。

ベルリンはいいなー、日本のモノが手に入って。

 

Wittenbergplatz

宿から乗り換えなしで行ける地下鉄で、クーフシュタインダムのショッピングエリアへ。

 

どうしてもユニクロで買いたかったのは下着類。

ドイツで売っている下着はサイズが合っていても、形状というかフォルムというかフィット感?がどうも合わなくて、着心地が悪い。

店員さんに「日本のユニクロのサイズではMなんですが、ドイツのユニクロのサイズは何になりますか?」って聞いたの。

日本人だったらいいな、と思って声をかけたんだけど違う国の人だったらしくて

「日本のユニクロでMなら、ドイツのユニクロでもMですよ。」って言われたんだけど

どう見てもMじゃないよね、これデカすぎる。

で、詳しいサイズ表を見てもらってSサイズを購入しました。

って、この人と私の体形あまり変わらないから、パッと見て分かりそうなもんだけどな。

下着はSサイズで大丈夫でした。もっとたくさん買っておけば良かった。

その他に、Tシャツと子供服なども購入。

 

続いては無印良品。

無印良品 ベルリン

お目当てはコスメ。

保湿できるスキンケアコスメを探しているんだけど、ドイツではどうもしっくりくるものを見つけられなくて長年迷子状態の私。

ドイツで購入できる日本のメーカーはお高くて、肌にあまり合わないものが多くて困っていました。

無印なら合うモノがあるかも!と期待していましたが・・・。

ドイツ無印のスキンケアコスメって種類がない。

日本だといろんなラインがあるのに・・・知らなかった。

で、ドイツ無印唯一のスキンケアコスメライン『敏感肌用 オールインワン美容液ジェル』を買ってきました。

www.muji.com

まだ使っていないけど、これでガサガサ肌が改善されるといいな。

 

他に、歯ブラシ、綿棒(どちらもドイツのモノはイマイチなので)、リネンのワイドストレートパンツを購入。

店員さんも日本人の方が多く、安心の対応でした。

 

その後、H&MとC&Aで衣類を買ってタイムアップ。

 

下調べ無しで行った割には欲しいものが手に入って、満足なお買い物が出来ました。

 

AMPELMANN Shop am Ku'damm

『Yungblud』が4月にゲリラライブを行った場所を街角に発見。

ここだったんだー。

ベルリンに住んでたら、駆け付けてた。

 

 

Kurfürstendamm

私が訪れた数日前に、人通りの多い歩道に乗用車が突っ込み、歩行者を轢いて死傷者が多数出る。という事件が発生しました。

www.dw.com

その現場が無印良品の隣、H&Mの前の交差点だったのです。

まだたくさんの痕跡が残っている現場に立ち、どれほど多数の人が事件に巻き込まれたのか、凄惨な事件だったのかが理解できました。

 Kaiser-Wilhelm-Gedächtniskirche

現場となった道路を挟んで向かいに建つ『カイザー・ヴェルハイム・メモリアル教会』

 

交差点に供えられた、お花と蝋燭の場所でお祈りをしてきました。

この事件で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 

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festival band

行って来たフェスはふたつ。

 

tempelhofsounds.berlin

6月10-12日にベルリンで開催された『Tempelhof Sounds』

hurricane.de

6月16-19日にドイツ・セーシェルで開催された『Hurricane Festival』

 

2週連続、ひとりで行った野外音楽フェス。

これから少しずつドイツのフェスの模様をリポートしていきたいと思います。

 

次回は『Tempelhof Sounds』の様子から。

 

子連れで1日遊ぼう!ライン河岸の町『Bingen』と夏フェスの季節ですね。って話。

bingen

 

【Bingen am Rhein】

世界遺産『ライン渓谷』観光の拠点『Bingen』(ビンゲン・アム・ライン)に行って来ました。

 

ドイツ有数の観光地でもありますが、実はビンゲンにはライン川沿いに整備された広い公園があり、子連れで一日のんびりするのに最適な町なんです。

以前行った時の記事はこちら。

www.takimama.com

 

www.takimama.com

今回は、ビンゲンのシティと呼ばれる『Bingen(Rhein) Stadt』ではなく、『Bingen HB』の方で遊びました。

リューデスハイムから船で来たり、ライン川下りの船着き場になっているのは『Bingen(Rhein) Stadt』の方で、上の記事でもそちらをメインに書いています。

『Bingen(Rhein) Stadt』と『Bingen HB』の間はナーヘ川の河口に架かる橋を渡って徒歩で15分くらいの距離。

対岸のワイン畑や、歴史的な建造物、ライン川を行き交う船などを眺めながら歩くのが楽しい場所です。

飲食店もたくさんあるから、テイクアウトして公園の緑地でピクニックしてもいい。

 

『Bingen HB』の駅。

駅から歩道橋をライン川に向かって行けばすぐに公園です。

公園には、ビーチバレーコート、ミニサッカー場、スケートパーク、チェスコーナー、ミュージアム、遊具広場、体育館、軽食もあるキオスク兼アイス屋さんなどがありました。

下の画像は水場をメインにした公園。

広さがありますが子ども達に大人気で、お昼過ぎには大変な混雑でした。

Bingen

この日はそんなに暑くならないからいいかな。と思ったけど、子どもは天気関係なく水で遊びたがるし、いっそ水着を着せて行けば良かった。

着替えをお忘れなく。

 

中止になったライブ『AnnenMayKantereit』

www.annenmaykantereit.com

元々はコブレンツで予定されていた『AnnenMayKantereit』のライブに行こうと思っていました。

その週末は連休だったし、せっかく行くなら1日前乗りしてビンゲン近郊に住むお友達家族にも会いたい。

冬に一緒にスキーに行ったお友達家族です。

ビンゲンーコブレンツって近いの。

電車で30分くらいだし、運行本数も多いし、何より列車から見える景色が世界遺産のライン渓谷沿いで絶景!ドイツ有数の風光明媚な路線として有名です。

木曜日にビンゲンでお友達と会って、金曜にコブレンツでライブ。

ちょっと、これ最高な週末やん♪ って浮かれておったんです。

そしたらAnnenMayKantereitのメンバーとツアークルーがコロナに罹患して、ライブは中止。

うわ~ 楽しみにしてたのに(泣

それでも、せっかくだからお友達に会うのだけは実行しようと行って来たのでした。

うん、行って良かった。

子連れビンゲンほんとお勧めよ。赤ちゃんから連れて行けます。

 

ドイツではコロナ規制がほとんどなくなって、日常が戻ってきた。と言っても、やっぱり感染者が多いとこういう事もあるのですね。

 

AnnenMayKantereitへの愛を描いた記事。(まだ1回もライブに行けてない。)

www.takimama.com

 

【Tempelhof Sounds】

tempelhofsounds.berlin

もうちょっと音楽イベントの話していい?

 

みなさんは、音楽フェスに行く時、何組くらい目当てのアーティストが出演してたら行く??

人によっては『このアーティストは好き過ぎだから他の出演者関係なく行く!』ってお目当て1組だけでも行っちゃうフェスもアリかもしれないけど。

この『Tempelhof Sounds』はラインアップが発表された時、単独公演でも行きたいアーティストが連なってて、鬼やばラインアップだったんです。

今年の欧州のフェスだったら他には『Primavera Sound 2022』のラインアップも熱い。

でも、Primaveraはバルセロナ。

『Tempelhof Sounds』はベルリン。

いや、行くやろベルリン。 

楽しみ過ぎる~♡ って踊る心でフルのフェスティバルパス買ったの。

そんな安くないで。

 

その後、Mac DeMarcoLondon Grammar がひっそりラインアップリストから消えていた。

うーん、かなりショックだけどフェスの運営で出演者のキャンセルはよくある事だし、しかたないかー。って思ってたの。

 

で、先日フェスのタイムテーブルが発表されました。

いやいやいやいやいいや!

IDLESWolf AliceHINDSが被っとる!!

待って!待って!

『Tempelhof Sounds』ラインアップで、目当てのバンドの半分がこの3組!

Tempelhof って、ベルリンのテンペルホーフ空港って元空港だった広大な土地がフェス会場なのね。

普段は移動手段が自転車みたいな、端から端まで2駅分くらいあるような、とにかく広い所なのよ。

各ステージがどれくらい離れてるか分かんないけど、フェス会場には自転車持ち込みは出来ないだろうし、今からでも変更ないかしら。

心が3つに引き裂かれています。

 

体を3つに割く方法を考えよう。