子どもに着替えさせたり、歯磨きしたり、寝る準備に忙しくしていたら、夫が「子どもが寝た後、一緒に映画でも見よう」としつこく絡んできました。
ワシは副鼻腔炎で鼻が痛いんじゃーい!
「鼻の奥がどんだけ痛いか教えてあげようか?私がちょっと押してあげるから、その無駄にでかい鼻をよこせ!」と言ったら、あっという間に逃げて行った。
効果てきめん♡
ハンブルク旅行で私が書ける事はもう全部書きましたが、今回はいつもの子連れ旅と違う事がひとつありました。
それは珍しく夫を含む家族4人全員で旅行した事。
家族4人でハンブルク旅行、実際どうだったのか振り返ってみます。
最悪だった8年前のハンブルク子連れ旅はこんなでした↓
夫は普段の振る舞い、考え方や行動が中学生男子です。
ですので、家族4人で一緒にいると私が3人の男の子の面倒をみる母親になります。
夫と2人きりの時はいいんですよ、私も余裕があるし1対1で向き合えるから。
家族そろった4人の時は、4歳と9歳と33歳の中学生を一人で世話するのはしんどい。
そういう役割が好きな人もいるかもしれないけど、私はたぶんそうじゃない。
最近やっと、私達それぞれの意見や、希望、今までの経験を経て家族でお出かけする時のやり方が定まってきました。
そして、今回のハンブルク旅行はどうしたか?
結果、私と夫が2人そろって過ごした時間はほとんどなかった。です。
もう、それが最高にうまくいきました。
あれ? いいんかな?? いや、いいんです。
各自がストレスなく不満もなく、好きなことが出来て、本当にいい形で家族旅行のやり方が整ってきたなと思います。
まず、行きと帰りの片道5時間以上の列車移動。
私が予約した列車の席は、コンパートメントの6人掛けの席の2席。
もちろん、他の4席には別の乗客が居て、夫は外の通路に座ったり、空いている席を探して座ったりしていました。
5時間の間で空きが出る座席はコロコロ変わるので、夫は自分が座っている席に予約者が来るたびに移動していました。
私は予約した席にずっとゆっくり座っていられます。
4人分の荷物も私の予約した席の荷物棚にずっと確保していました。
結果的に列車移動中は夫はほとんど離れた所に居て、私と同じコンパートメントには居なかったんです。
するとどうなるかと言うと、子ども達が私の所と夫の所をいったりきたりしながら自由に過ごす。
私の所でお菓子を食べたり、ゲームをしたりして時間を潰し、飽きたら夫の所へ行く。夫の所で退屈してきたら、私の所へ戻ってくる。
5時間の列車移動は子ども達には苦痛でしかなく、時々そうして場面を変えて過ごせたのは良かったと思います。
私にしても、夫が同じ空間にいないと本当にストレスがない。
これが4人並びで座っていたらどうなるか。
子ども2人が「ママ~遊んで!お腹すいた!まだ着かないの?!」と延々ややこしい状態の時に、夫はまるで他人であるかのように寝ていたり、本を読んでいたり、子どもを完全無視するので、私の怒りのマグマが沸騰しまくる。
そんな事を5時間も密室に近い状態で続けていたら、もう夫の顔も見たくないほどうんざりするよね。
そうならなかったのが最高でした。
予約、2席だけってのもそう悪くない。
私が子どもの面倒を全くみたくない訳じゃないんです。
同じ狭い空間に父母子子が揃っていて、母子子と父に100%分断されるのっておかしくないですか?
母子と父子に分散するとか、100%が70%と30%に分散するとかしないと、いくらなんでも5時間は長すぎる。
そもそも、私1人でワンオペ子連れ旅行なら3時間以上の列車移動は選択肢にないですよ。
席が離れた事で、各自の負担も分散したのはありがたかったです。
そんな列車移動を経て、ハンブルクに到着しました!
ハンブルク滞在中、夫はハンブルク住みの友人たちとスケートボードや飲みに毎晩出かけて夜は不在でした。
1日目は、夫はこの旅行の目的であるサッカー観戦に行き終日別行動(私達はチョコミュージアムとアルスター遊覧船)、私達が夕食を食べて帰って来たら夫は入れ違いに飲みに出て行き、朝方帰って来ました。
2日目は朝帰りして眠りこけている夫を置いてミニチュアワンダーランドへ行き、昼食を食べた後、午後遅い時間になってようやく出てきた夫と合流しました。
そのまま夫が子ども達を預かってくれて、私はハンブルク初めての1人時間です。
夜に帰ると21時過ぎに夫が子ども達を連れて帰って来て、私達はそのまま就寝。
夫は仲間とスケートボードへ。
3日目はゆっくり起きて、夫と次男は知人のお墓参りへ。
私は長男と近くの市場へ行き、ボリュームたっぷりの朝食。と、それぞれに午前中を過ごした後全員揃って、お昼過ぎの列車に乗って帰路に着きました。
本当に私と夫が揃って何かしたのは到着した日の夕食だけですね。
子どもと一緒に行動している割合が私の方が圧倒的に多いですけど、私の希望の場所へ出かけているのでそこは問題ないし、むしろ子連れお出かけは楽しい。
何より、数時間でも私1人だけの時間を持てた事がとっても嬉しかった。
この時間を貰えたから、この旅行が一段と良い印象になったと思っています。
夫は自分の目的を達成して、仲間といい時間を過ごせて良かったし、私は自分の行きたい所に行って、子ども達といい時間を過ごせて良かった。
子ども達だって食べたいものを食べて、それなりに興味深い所に行けたんじゃないだろうか。どうだろ?聞いてみよ。
そら、全員揃ってどこかに行けたらそれも楽しいのかもしれない。
けれど、各自の希望や好みが違い過ぎる場合は誰かが我慢しないといけなくなるよね。
だったら誰も我慢することなく、それぞれ好きなことして過ごしたほうがいいよね。と再確認しました。
自分の希望を伝えず、相手に対して「私の希望の場所に連れて行ってくれなかった」と勝手に不満を持つのではなく、自分が動けばいいんだ。という事を改めて考えました。
全てお任せにしておいて、それが自分の思った事と違っていたからって、後で文句を言うのはおかしい。という事です。
なので「明日の予定、僕も同行しようかな?」という夫を振り切り(というか予定があいまいな夫に敢えて合わせずに)最初に自分が決めていた予定通りに行動していました。
本当に夫も一緒に行動したいのなら、こちらに予定を合わせてくれたらいいよ。と伝えていました。
毎日朝帰りの人に、子どもが予定を合わせるのは無理があるのですよ。
子どもがまだ小さいうちは、ワンオペでここまでは出来なかったと思います。
でも、夫に期待し過ぎず、自分の希望通りに自分が動くことでパートナーへの不満はかなり解消されるのではないでしょうか。
今回、ちょっとうまくいったので、夫が同行する家族旅行も悪くないな。と考え始めています。
お調子者の自分を戒めながら、自分達に合った旅行の仕方を模索してゆくつもりです。
ひとり、親子、夫婦、家族、親族、友人同士、など旅の単位はその時のメンバーや行き先によっていろいろ変化してもいいんじゃないでしょうか?
それぞれで、その時々、最大に楽しめるように考えるのも旅の楽しみのひとつだなぁ。と思います。
なんだかただの雑記になってしまいましたが、今回は我が家の旅の形について書きました。
皆さんは、自分が最高に楽しめる旅の形ってありますか?